報道によると、東京大名誉教授で、フランス演劇・文学の研究や翻訳、評論活動、演出など、幅広く活躍した渡辺守章さんが2021年4月11日、胸部大動脈瘤破裂のため、死去した。東京都出身。88歳。
2016年、自身が翻訳した詩人・劇作家ポール・クローデルの「繻子の靴」の全編を8時間かけ上演した。
能楽など日本の演劇にも造詣が深い。演劇集団円や、自ら主宰した「空中庭園」では演出に携わった。京都造形芸術大(現京都芸術大)の舞台芸術研究センター所長も務めた。
哲学者ミシェル・フーコーの日本への紹介でも知られ、訳書に「性の歴史Ⅰ 知への意志」がある。