2025年-2026年-2027年のゴッホ展
《ポーラ美術館》
☆ゴッホ・インパクト―生成する情熱 2025年5月31日〜11月30日⇨特設サイト
ポーラ美術館では開館以来初となるフィンセント・ファン・ゴッホ(1853-1890)をテーマとした展覧会を開催する。陽光のきらめく南仏のアルルで制作された《ヴィゲラ運河にかかるグレーズ橋》(1888年)や最晩年にオーヴェール=シュル=オワーズで制作された《アザミの花》(1890年)など、当館は3点のゴッホ作品を収蔵している。わずか37年ほどの生涯のなかで、数えきれないほどの絵画を制作したゴッホの名声を築き上げているのは、うねるような筆触とあざやかな色彩による独自の様式、そして何よりもその劇的な生涯であると言える。本展覧会では、個性と情熱にあふれたゴッホの作品や芸術に人生を捧げたその存在が、さまざまな時代においてどのようなインパクトを与えたのかを検証するとともに、現代という時代のなかで、「ゴッホ」がいかにして新たな価値を持ち得るのかを考察する。
《栃木県立美術館》
☆親愛なる友 フィンセント 動くゴッホ展-デジタルアートは実物を超えるのか 2025年6月28日〜9月7日
フィンセント・ファン・ゴッホ(1853-1890)は、19世紀フランスで活躍したポスト印象派を代表する画家。本展では、ゴッホの残した言葉を紐解きながら、その代表作を「動く絵画」として映像化する。先進のデジタル技術によって命を吹き込まれた作品を、迫力ある映像体験によって紹介する「デジタルファインアート」展である。栃木会場が初公開となる最新映像とともに、「動く」ゴッホの新たな魅力に迫る。
《大阪市立美術館》
☆ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢 2025年7月5日~8月31日⇨公式サイト
フィンセント・ファン・ゴッホ(1853-1890)の作品は、今日までどのように伝えられてきたのか。本展は、ファン・ゴッホ家が受け継いできたファミリー・コレクションに焦点を当てる。フィンセントの画業を支え、その大部分の作品を保管していた弟テオ。テオの死後、その妻ヨーは膨大なコレクションを管理し、義兄の作品を世に出すことに人生を捧げる。テオとヨーの息子フィンセント・ウィレムは、コレクションを散逸させないためにフィンセント・ファン・ゴッホ財団を設立し、美術館の開館に尽力する。人びとの心を癒す絵画に憧れ、100年後の人びとにも自らの絵が見られることを期待した画家の夢も、数々の作品とともにこうして今日まで引き継がれてきた。 30点以上のファン・ゴッホ作品で初期から晩年までの画業をたどる本展をとおして、家族の受け継いできた画家の作品と夢を、さらに後世へと伝えてゆく。
《東京都美術館》
☆ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢 2025年9月12日~12月21日⇨公式サイト

《愛知県美術館》
☆ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢2026年1月3日~3月23日⇨公式サイト
約10年の短い画業の間に油彩や素描など2,000点余りの作品を残したフィンセント・ファン・ゴッホの死後、生前に売れた1点を除く大半の作品は、兄の生活を支えその芸術の良き理解者であった弟のテオドルス(通称テオ)が保管した。しかしテオも兄の死の半年後に生涯を閉じ、テオの妻ヨハンナ(通称ヨ一)が膨大なコレクションを管理することとなる。ヨーは、義兄の名声を高めることに人生を捧げ、作品を展覧会に貸し出し、販売し、膨大な手紙を整理して出版した。その息子フィンセント・ウィレムは、コレクションの散逸を防ぐため、フィンセント・ファン・ゴッホ財団をつくり、美術館の設立に尽力する。本展では、ファン・ゴッホ美術館の所蔵品を中心とするファン・ゴッホの作品30点以上にくわえ、貴重なファン・ゴッホの手紙4通なども展示し、家族が画家に抱き続けた深い愛と敬意を紹介する。
◉関連記事 「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」愛知県美術館で2026年1月3日-3月23日に開催
《神戸市立博物館》
☆阪神・淡路大震災30年 大ゴッホ展 Ⅰ.夜のカフェテラス 2025年9月20日~ 2026年2月1日⇒公式サイト
フィンセント・ファン・ゴッホ(1853-1890)のコレクションで世界的に有名なオランダのクレラー=ミュラー美術館が所蔵するファン・ゴッホの優品約60点などからなる展覧会であり、ファン・ゴッホの名作《夜のカフェテラス》(1888年・油彩)が、2005年以来、約20年ぶりに来日する。ファン・ゴッホの画家としての前半生、初期のオランダ在住時代から、傑作《夜のカフェテラス》に代表されるアルル在住時代までの約60点の作品と、モネやルノワールなど、同時代の印象派などの作品とともに展示を予定。また、本展覧会開幕から2年後の2027年に、ファン・ゴッホの名作《アルルの跳ね橋》(1888年・油彩)を含む展覧会の神戸開催に向け取り組んでいる。
◉記事「阪神・淡路大震災30年 大ゴッホ展―夜のカフェテラス」神戸市立博物館で2025年9月20日-2026年2月1日に開催
☆大ゴッホ展 II.アルルの跳ね橋展 2027年2月6日〜5月30日⇒公式サイト
《福島県立美術館》
☆大ゴッホ展 I.夜のカフェテラス展 2026年2月21日~5月10日⇒公式サイト
☆大ゴッホ展 II.アルルの跳ね橋展 2027年6月19日~9月26日⇒公式サイト
福島県誕生150周年、東日本大震災及び原発事故から15年の節目となる2026年と、その翌年の2027年に、福島県立美術館において、ファン・ゴッホ作品のコレクションで世界的に有名なクレラー・ミュラー美術館(オランダ)所蔵のファン・ゴッホ作品を中心とする展覧会を2回にわたり開催。本展覧会は、ファン・ゴッホの代表作品に直接触れることにより、県民に感動や元気を届け、前に進む原動力につなげるとともに、次世代を担う子どもたちの豊かな心を育む。「復興の地ふくしま」の実現に向けて挑戦を続ける本県の姿と魅力を国内外に広く発信し、交流人口の拡大につなげる。さらに、福島県立医科大学の発案により、世界的な名画を用いた臨床応用として、「アートセラピー」のさらなる発展を目指す。
《上野の森美術館》
☆大ゴッホ展 I.夜のカフェテラス展 2026年5月29日~8月12日⇒公式サイト
☆大ゴッホ展 II.アルルの跳ね橋展 2027年10月~2028年1月⇒公式サイト
《三菱一号館美術館》
☆“カフェ”に集う芸術家—マネ、ゴッホ、ロートレックからピカソまで(仮称) 2026年6月13日~9月23日
19世紀後半のパリ、マネや後に印象派と呼ばれることになる芸術家たちはカフェに集い、議論を戦わせた。カフェやキャバレー、ダンスホールは、飲食や娯楽を楽しむだけではなく、新たな芸術が生まれる場所となっていく。それは、サロン(官展)からの脱却と共に、芸術が群衆に溶け込む新しい時代の始まりでもあった。1897年、カタルーニャ出身の画家カザスはモンマルトルの有名店「シャ・ノワール(黒猫)」に倣って、バルセロナに「クアトラ・ガッツ(4匹の猫)」を開店。若きピカソも通う。そして、ピカソは“カフェ”を舞台にロートレックやカザスが描いた悦楽や孤独に多大な影響を受けて、「青の時代」へと向かう。本展では、マネ、ゴッホ、ロートレック、ピカソによる名作の数々、そしてバルセロナが誇る日本初公開のカザス作《マドレーヌ》を加えた約130点から、“カフェ”で生まれた芸術の広がりを展観する。
《あべのハルカス美術館》
☆ゴッホの跳ね橋と印象派の画家たち ヴァルラフ=リヒャルツ美術館所蔵 2026年7月4日~9月9日
ドイツ、ケルン市のヴァルラフ=リヒャルツ美術館・コルブー財団が所蔵する豊かなコレクションから、モネ、ルノワール、ピサロほか印象派をめぐる42名の巨匠たちの作品70点を紹介。
とりわけ、印象派以降の流れのなかでも際立つ存在であるゴッホの《跳ね橋》が、本展の見どころの一つである。
2023-2024年のゴッホ展
《SOMPO美術館》
☆ゴッホと静物画ー伝統から革新へ 2023年10月17日〜2024年1月21日
フィンセント・ファン・ゴッホ(1853~1890)は何を学び、何を伝えたのか…。本展覧会は17世紀オランダから20世紀初頭まで、ヨーロッパの静物画の流れの中にゴッホを位置づけ、ゴッホが先人達から何を学び、それをいかに自らの作品に反映させ、さらに次世代の画家たちにどのような影響をあたえたかを探る。また、本展覧会では「ひまわり」に焦点をあてたコーナーを設け、ゴッホやその他の画家たちによる「ひまわり」を描いた作品を紹介、なぜ彼らがこの主題を描いたかに注目する。
《寺田倉庫G1ビル》
☆ゴッホ・アライブ 東京 2024年1月6日~3月31日⇒公式サイト
◉記事「ゴッホの世界に飛び込め!「ゴッホ・アライブ」名古屋・金山南ビルで12月10日-3月5日、神戸・兵庫県立美術館ギャラリー棟で3月18日-6月4日に開催」
《福岡三越9階「三越ギャラリー」》
☆ゴッホ・アライブ 2024年6月15日~9月13日⇒公式サイト
◉記事「ゴッホの世界に飛び込め!「ゴッホ・アライブ」名古屋・金山南ビルで12月10日-3月5日、神戸・兵庫県立美術館ギャラリー棟で3月18日-6月4日に開催」