記事内に商品プロモーションを含む場合があります

うさぎストライプ「ゴールデンバット」三重県文化会館で12月19日に公演

舞台写真(撮影:三浦雨林)

うさぎストライプ 東海地方初登場

 東京を拠点に日常と死を地続きに描く「うさぎストライプ」の舞台「ゴールデンバット」が2021年12月19日14:00から、17:00からの2回、津市の三重県文化会館で上演される。東海地方初登場となる。チケット発売は10月9日。

 2010年に結成され、劇作家・演出家の大池容子さんの演劇作品を上演している。

 「ゴールデンバット」は、「いしのまき演劇祭2017」で初演された1人芝居。歌手を夢見た2人の女性の人生を女優、菊池佳南さんが演じる。

 菊池さんは2021年9月、名古屋のうりんこ劇場で開催された1人芝居フェス「INDEPENDENT」にも参加した。

オンステージシアターvol.3 「ゴールデンバット」

 客席はなんと舞台上!  オンステージシアターは、コロナ禍で劇場に行かなくても自宅で楽しめるコンテン ツが増えた中、「それでもやっぱり生の舞台をお届けしたい!」いう三重県文化会館スタッフの思いから生まれた。

 100 席限定。中ホール舞台上の好きな席で 俳優が演じる臨場感をたっぷり味わえるプレミアムプログラムである。

 2021年1月の烏丸ストロークロックと祭「祝・祝日」、5月のままごと「反復かつ連続」「あ ゆみ(短編)」に続く第 3 弾となる。

 今回は、舞台で繰り広げられる2人の女性の人生を追体験してもらえるよう、演劇ならではの仕掛けを用意している。

作品紹介

 ビールケースと昭和歌謡で2人の女の人生を描く1人芝居を、キュートでコミカル、どこか哀愁漂う女優、菊池佳南さんが演じる。

 何度も芸名とキャラクターを変えながら、東京で地下アイドル として活動していた梅原純子。昭和歌謡曲を中心とした彼女の ライブのスタイルは、路上で誰にも相手にされず歌い続けてい た宮城県出身の60代の女、海原瑛子の姿を真似たものだった。

 売れない地下アイドルと、路上で歌い続ける老女という2人の女性の人生が重なり合う物語。

 万雷の拍手の中、ステージで歌うことを夢見た「彼女たち」の人生に触れるのが、900 人近くが入れる三重県文化会館中ホールの舞台というのも、面白い。

日時・チケットなど

作・演出:大池容子
出 演 :菊池佳南
日 程 :2021年12月19日(日)14:00/17:00 全2ステージ
※開場は開演の30分前、上演時間は約1時間
会 場 :三重県総合文化センター三重県文化会館 中ホール舞台上舞台(三重県津市一身田上津部田1234)
料 金 :全席自由 2,000 円
定 員 :100 名

チケット
WEB   :三重県文化会館WEBチケットサービスエムズネット
その他 :三重県文化会館チケットカウンター 電話 059-233-1122

プロフィール

うさぎストライプ

 2010 年結成。劇作家・演出家の大池容子さんの作品を上演する。「どうせ死ぬのに」をテーマに、演劇の嘘を使って死と日常を地続きに描く作風が特徴。2013年9月、芸劇 eyes 番外編・第 2弾「God save the Queen」に参加し、地下鉄サリン事件を遠景に交差する人々の思いを描いた『メ トロ』を上演。2017年5月に、うさぎストライプと親父ブルースブラザーズとして上演した『バ ージン・ブルース』で平成30年度希望の大地の戯曲賞「北海道戯曲賞」大賞を受賞。

作・演出 / 大池容子

 劇作家・演出家、うさぎストライプ主宰、青年団演出部、アトリエ春風舎芸術監督、有限会社レトル所属。1986年大阪府出身。日本大学芸術学部演劇学科劇作コース卒業。2020年から、よるドラ『伝説のお母さん』や特集ドラマ『いないかもしれない』 (いずれも NHK 総合)などのテレビドラマの脚本も手がけている。2021年4月から、 尚美学園大学舞台芸術学科兼任講師。

菊池佳南

 俳優、うさぎストライプ、青年団、コマイぬよみ芝居、有限会社レトル所属。1986年宮城県生まれ。桜美林大学総合文化学群演劇専修卒業。宮城県を拠点に活動し、2021年には、NHK連続テレビ小説『おかえりモネ』や宮城発地域ドラマ『ペペロンチーノ』(主演:草彅剛、吉田羊)に出演。東北にまつわる文学作品やみちのく怪談の朗読、学校や福祉の現場等での演劇の手法を用いたワークショップも行っている。NHK仙台局ラジオ第一『ゴジだっちゃ!』月曜パーソナリティ。

最新情報をチェックしよう!

ステージの最新記事8件

>文化とメディア—書くこと、伝えることについて

文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

CTR IMG