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愛知県美術館で「コレクションズ・ラリー」開催 2024年1月16日-4月14日 

愛知県美術館・愛知県陶磁美術館 共同企画

 愛知県美術館で2024年1月16日〜4月14日、「コレクションズ・ラリー 愛知県美術館・愛知県陶磁美術館 共同企画」が開催される。

 1万7,000件以上にのぼる両館のコレクションから、4人の学芸員がそれぞれ独自の視点でテーマを立てて紹介するオムニバス形式の展覧会。

 同じ愛知県立の美術館同士ながら、今回のような大きな規模で共同企画の展覧会を開くのは初めて。愛知県陶磁美術館が休館中(2025年4月再開予定)だからこそ実現したともいえる展示である。

 展示作品は約150点。2館のコレクションが出会うことで生まれる作品同士の共鳴が見どころである。

《深鉢》縄文時代中期(紀元前30~20世紀) 愛知県陶磁美術館蔵(工藤吉郎氏寄贈)

展覧会概要

会  期:2024年1月16日(火)から4月14日(日)まで
休 館 日:毎週月曜日(2月12日[月・振休]は開館)、2月13日(火)
開館時間:10時から18時まで、金曜日は20時まで(入館は閉館の30分前まで)
会  場:愛知県美術館[愛知芸術文化センター10 階]
(〒461-8525 名古屋市東区東桜1-13-2 電話052-971-5511[代表])
アクセス:地下鉄東山線・名城線「栄」駅/名鉄瀬戸線「栄町」駅下車、オアシス21 連絡通路利用徒歩3分
観 覧 料:一般500円(400円)、高大生300円(240円)、中学生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金
※⾝体障害者⼿帳、精神障害者保健福祉⼿帳、療育⼿帳(愛護⼿帳)、特定医療費受給者証(指定難病)のいずれかのある人は、無料で観覧できる。また付き添いの人は、各種⼿帳(「第1種」もしくは「1級」)または特定医療費受給者証(指定難病)のある場合、いずれも1名まで無料で観覧できる。当日会場で各種⼿帳(ミライロID 可)または特定医療費受給者証(指定難病)を提⽰する。付き添いの人は申し出る。
※学生は当日会場で学生証を提⽰。

企画構成

第1章 JOMON

 日本のやきもの史上、最古にして最大の人気を誇る縄文土器。その造形のどんなところに人々は惹きつけられるのか、土、形、紋様などの視点からその魅力を探りつつ、共鳴する作品とともに楽しむ。

淺井裕介《その島にはまだ言葉がありませんでした》2020年 愛知県美術館蔵

淺井裕介《その島にはまだ言葉がありませんでした》2020年 愛知県美術館蔵

第2 章 うーまんめいど

 映像作家・出光真子の著書『ホワット・ア・うーまんめいど』に着想を得たこの章では女性作家による作品を特集。また、近年の両館の新収蔵作品も展⽰する。

前本彰子《Silent Explosion──夜走る異国の径》1988年 愛知県美術館蔵

前本彰子《Silent Explosion──夜走る異国の径》1988年 愛知県美術館蔵

横田典子《ツチ・ビト−輪−》2021年 愛知県陶磁美術館蔵 撮影:横山将基

横田典子《ツチ・ビト−輪−》2021年 愛知県陶磁美術館蔵 撮影:横山将基

第3 章 ハードロック/ヘヴィメタル

 硬い岩と重金属をあえて直訳したこの章では、文字通りゴツゴツした物質感や、重さや硬さなどを想像させる作品が並ぶ。

久野真《鋼鉄による作品 #272》1975年 愛知県美術館蔵

久野真《鋼鉄による作品 #272》1975年 愛知県美術館蔵

中村錦平《鳴キノボルハ内面構図》1991年 愛知県陶磁美術館蔵

中村錦平《鳴キノボルハ内面構図》1991年 愛知県陶磁美術館蔵

第4 章 祈り

 展覧会を締めくくるこの章では、仏教美術や墓の副葬品などを通して、作品に込められた祈りや死後の世界に対する人々の想いについて考える。

重要文化財《五輪塔形経筒外容器》平安時代末期(久安2年:1146年) 愛知県陶磁美術館蔵

重要文化財《五輪塔形経筒外容器》平安時代末期(久安2年:1146年) 愛知県陶磁美術館蔵

関連事業

トークラリー(学芸員による展示説明会)
日 時:
2024年1月21日(日)、2月10日(土)、4月6日(土)各回11時から12時まで
3月8日(金)18時30分から19時30分まで
会 場:愛知県美術館展⽰室内
定 員: 各回 30名(当日先着順)、事前申込不要
参加費:無料(ただし本展観覧券が必要)
※観覧券を持って、開始時刻に美術館ロビーに集まる。

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文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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