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岐阜県美術館でアーティスト・イン・ミュージアム AiM Vol. 15 トザキケイコ 2023年10月11日-12月3日に開催

参考作品 トザキケイコ《水の祈り、啓かれる森で》 2021 年

岐阜県出身のトザキケイコさんが祈りをテーマに公開制作

 岐阜県美術館(岐阜市)で2023年10月11日〜12月3日、アーティストの制作活動と作品を公開するアーティスト・イン・ミュージアムの第15弾「AiM Vol.15 トザキケイコ」が開催される。

 公開制作は2023年10月11日~11月5日。作品展示は11月11日~12月3日。

トザキケイコ
参考作品 トザキケイコ 左《祈りにひらく》 2023 年 、 右《宵の木》 2023 年

 トザキケイコさんは1981年、岐阜市生まれ。岐阜県立加納高校美術科、愛知県立芸術大学美術学部デザイン科メディアデザイン専攻卒業。

 自然の循環を意識し、2007年から枯草や種、米粒や古道具などを使った作品を制作してきた。

 2016年以降、ピンに古いシルクのミシン糸をかけて幾何学模様をつくる手法も取り入れ、森で拾った朽ち木や、眠っていた古道具などに糸をかけている。

参考作品 トザキケイコ《巣篭もりの時間》 2021 年

その光る手は
祈りにひらいて
畏怖を覚える深い森の中、美しい緑青色の木片を見つけた。
菌糸に染まった木々は他の命の土壌となっていく。
命の輪の中では、次の芽生えの糧となる
姿も美しいのだと知った。
生まれては消え、消えてはまた生まれてくる命の輪。
生まれてくるものに手を合わせ、消えゆくものにも手を合わせる。
あちらとこちらを行き来する、ひらめき、ひらく、ひかり。
その光る手は、祈りにひらいて。
トザキケイコ

参考作品 トザキケイコ《巣篭もりの時間》(部分) 2021 年

展覧会概要

展覧会名:アーティスト・イン・ミュージアム AiM Vol. 15 トザキケイコ
会  場:岐阜県美術館アトリエ(岐阜市宇佐 4-1-22)
会  期
【公開制作】2023年10月11日(水)~11月5日(日)10時00分~18時00分
【作品展示】2023年11月11日(土)~12月3日(日)10時00分~18時00分
夜間開館:10月20日(金)、11月17日(金)は20:00まで開場
休 館 日:毎週月曜日(祝日の場合は翌平日)
※期間中、アーティスト不在の場合がある。
料  金:無料
主  催:岐阜県美術館

トザキケイコ プロフィール

トザキケイコ
トザキケイコ/TOZAKI Keiko

1981年 岐阜市生まれ
2005年 愛知県立芸術大学美術学部デザイン科メディアデザイン専攻卒業
2007年 個展「消えかかりそうなもののすべてに祝福を」 (ハートフィールドギャラリー/愛知・名古屋市)以後、同ギャラリーにて個展多数
2010年 個展「やがてしずかにひらかれてゆく」 (十一月画廊/東京・中央区銀座)以後、同画廊にて個展多数
2011年 常滑市立陶芸研究所修了
2012年 個展「いつかひとつだったもの」 (石徹白洋品店/岐阜・郡上市)
「きそがわ日和 2012 川と町アートプロジェクト 冬」 (コクウ珈琲/岐阜・美濃加茂市)
2013年 新進気鋭作家シリーズ 31 「トザキケイコ展『せかいによって せかいにいさす 光』」(手仕事扱い処 ゆこもり/長野・松本市)以後、同会場にて個展を開催(2016,2022)
2014年 個展「いのりの始まり 始まりのいのり」(pand /岐阜・岐阜市)以後、同会場にて個展を開催(2016, 2023)
個展「-IN LAK ‘ECH -あなたはもうひとりのわたし」 (ビッカフェ/岐阜・岐阜市)以後、同会場にて美術塾などを多数開催
「ONGAESHI #1 artist exchange 2014 」 (つくる。/愛知・一宮市)
2015年 「 ONGAESHI #2 artist exc hange 2015 」( Kukoon-Kulturkombinat offene Neustadt/ブレーメン・ドイツ)
ファン・デ・ナゴヤ美術展2015「NO ART ! NO LIFE ! 私達はアーティストとして今を生きる!」(名古屋市民ギャラリー矢田/愛知・名古屋市)
2017年 羽島郡岐南町で「夜明けの美術学校ともしび」の企画運営を開始
石徹白洋品店×夜明けの美術学校ともしび「お蚕さんと、十人十色の糸づくり学校」開催 (石徹白洋品店/岐阜・郡上市)
2021年 高山市清見町に移住
デッサン教室を開講、「夜明けの美術学校ともしび」の拠点を高山市に移す
「ウッドフォーラム飛驒」や「フレッシュラボ・高山」などでワークショップを多数開催
2022年 個展「いのちのながれに あかりをともす」(いとなギャラリー/東京・千代田区鍛治町)
アートギャラリー「tomoshibi.lit 」の運営を開始

関連プログラム

ワークショップ「森と祈り」
日  時:10月29日(日)13時30分から15時30分(受付は13時15分から)
定  員:10名
対  象:高校生以上
内  容:清見で森と共に暮らす2人から森の神秘について話を聞いた後、飛驒の木を使ってみんなで祈りの場をつくる。
講  師:トザキケイコ、 佃正壽(未来共創研究会主宰)
会  場:岐阜県美術館 アトリエ
参 加 費:無料
申込方法:同館Web サイト申込フォームより先着順 10月4日(水)申込受付開始

参考作品 トザキケイコ《私の物語を信じること》 2014 年

ワークショップ「祈りのかたち 」
日  時:11月5日(日)10時30分から12時30分、14時30分から16時30分(受付は各回15分前から)
定  員:各回6名
対  象:高校生以上
内  容:拾い集めた小枝などを使って「祈り」をテーマに作品をつくりましょう。
講  師:トザキケイコ
会  場:岐 阜県美術館 アトリエ
参 加 費:無料
申込方法:同館Web サイト申込フォームより先着順 10月4日(水)申込受付開始

クロストーク「 深山に息づく 祈りの痕跡 」
日 時:12月2日(土)13時30分から15時00分(受付は13時15分から)
定 員:当日先着40名
対 象:どなたでも
内 容:深山の神秘や木とともにある暮らしについて、2人のエキスパートから話を聞き、ト
ザキケイコ作品の魅力について考察する。
出 演:トザキケイコ、佃正壽、 葛西一太(そまかなで代表)
会 場:岐阜県美術館 アトリエ
参加費:無料

参考作品 トザキケイコ《巣篭もりの時間》 2021 年

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文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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