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愛知・豊田市博物館が2025年度展覧会ラインナップを発表

古代から最新の科学技術まで幅広いラインナップ

 豊田市博物館(愛知県)が2025年度の展覧会ラインナップを発表した。

 豊田市博物館は2024年4月26日に開館最初の企画展は「旅するジョウモンさん -5千年前の落とし物」(10月-12月)で、現在は特別展「和食~日本の自然、人々の知恵~」が4月6日まで開かれている。

 2025年度は、開館1年となる春から注目の展覧会が続く。2025年4月26日〜6月15日には、挙母藩の儒官であり、豊田市にゆかりのある明治の傑人・岸田吟香と、その子で画家の岸田劉生を紹介する開館1周年記念・岸田吟香没後120年「岸田吟香と岸田劉生ー近代、それは東洋にありー」を開催。

 さらに、夏にはエジプト考古学に関する特別展「ブルックリン博物館所蔵 古代エジプト」、その後は、宇宙に関する最新の技術を紹介する「深宇宙展~人類はどこへ向かうのか」、天文学にも関心の高かった伊能忠敬の偉大な業績を紹介する「(仮)伊能忠敬の時代ー新しい地図・その時代のとよたー」 と続く。

2025年度ラインナップ

☆特別展「和食~日本の自然、人々の知恵~」 2025年1月18日~4月6日

☆開館1周年記念 岸田吟香没後120年「岸田吟香と岸田劉生ー近代、それは東洋にありー」 2025年4月26日~6月15日

 旧挙母藩士で、日本初の和英辞書や液体目薬を創出した事業家、そしてジャーナリストの先駆けであった岸田吟香。吟香の子で、「麗子像」などでおなじみの洋画家の岸田劉生。吟香は、西洋の知識や技術を体現する一方、中国に渡り、最新の東洋文化を日本にもたらした。劉生は、精緻な写生画を描く一方、中国の宋・元時代の絵画等から影響を受け、画風を展開させていった。本展では、吟香他近代日本の書と、吟香が影響を受けた趙之謙ら清朝の書作品を取り上げるとともに、劉生の画風の変遷から、西洋化とは別の「日本の近代化」の姿を紹介する。

☆特別展「ブルックリン博物館所蔵 古代エジプト」 2025年6月28日~9月7日

 現代人の想像をはるかに超える高度な文化を創出した古代エジプト。考古学者や歴史学者のみならず、多くの人々がこの最古の文明に興味を抱き続けているが、その全貌は未だ解明されていない。本展は、米国ニューヨークにあるブルックリン博物館所蔵の貴重なエジプトコレクションを軸にしながら、今まであまり触れられてこなかった古代エジプト人の暮らしや考え方に着目。彼らの「常識」や「真実」を、現代の私たちにとっての“謎”として展観。TV等でおなじみの名古屋大学で博士号を取得したエジプト考古学者 河江肖剰氏の取り組みも紹介する。

☆「深宇宙展~人類はどこへ向かうのか」 2025年10月18日~2026年1月18日

 近年、新たな発見や技術により目覚ましい成果が上がっている宇宙開発。アルテミス計画をはじめとした月面開発、小惑星探査、果ては火星での生活や宇宙旅行まで、最新技術や知見をテレビ番組と連動し、分かりやすく紹介する。トヨタ自動車が開発に関わる月面探査車ルナクルーザーなど、天文ファン以外も楽しめる展覧会である。

☆豊田市合併20周年記念「(仮)伊能忠敬の時代ー新しい地図・その時代のとよたー」 2026年 1月31日~3月29日

 測量調査で日本中を踏破し、「大日本沿海輿地全図」(伊能図)の作製に尽力した伊能忠敬。測量のため、彼は市域にも滞在していた。本展では、伊能図や、使用した測量道具の数々、自筆の記録類などの国宝をとおして、彼の偉業と活動を紹介。また、伊能自筆の「測量日記」などから、市域での活動も紹介する。加えて、安土桃山期の「日本地図屏風」や、江戸時代の日本を描いた古絵図から、当時の人々の世界観・空間認識の様子を紹介するとともに、合併から20 年となる市域を描いた古絵図の数々を展示する。

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