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徳川美術館(名古屋)が2024年度展覧会スケジュールを発表

  • 2024年3月23日
  • 2024年3月24日
  • 美術

 徳川美術館(名古屋)が2024年度展覧会スケジュールを発表した。

☆特別展 花咲い、風の吹くらん 2024年4月13日~6月2日

 咲き誇る花、花を散らす風…。人々は自然の風物を詩歌に詠み、心情を投影してきた。風や雨など変化に富んだ自然現象に注目して、古典文学や絵画・工芸にみられる風雅の世界を紹介する。

☆企画展 人・ひと・ヒト 浮世絵の人と顔 4月13日~6月2日

 浮世絵の歴史の中で中心的ジャンルを占めていたのは美人画と役者絵だった。人間が風物にまさる最大の関心事だった。誰を描くか、どう描くかなど、浮世絵の人物表現の諸相を紹介する。

☆特別展 尾張徳川家と菩提 2024年6月8日~7月21日

 建中寺は尾張徳川家初代義直の供養のため2代光友によって創建され、以後、菩提寺として尊崇を集めた。尾張徳川家とともに歩んできた建中寺の歴史とともに、ゆかりの宝物を紹介する。

☆企画展 ハマる!工芸 2024年6月8日~7月21日

 漆工品や金工品、焼物などの工芸品には、巧みな素材の組み合わせや、卓越した技術が隠されている。「ハマる」をキーワードに、工芸品の様々な姿や秘密に迫る。

☆夏季特別展 もののふの備え 甲冑の美学/馬とともに 2024年7月27日~9月16日

 色彩豊かな威糸で装飾された中世の大鎧、個性を競うかのような戦国の具足など、日本の甲冑は、身を守るという機能を追求しながら、華やかさも重視された。甲冑の歴史と美しさを紹介する。

 武家社会において馬術は必須の嗜みであり、馬の気高い姿は称賛され、美術の対象にもなった。武士とともに生きた馬の魅力を多様な作品を通して紹介する。

☆秋季特別展 みやびの世界 魅惑の源氏物語/宮廷文化の華 2024年9月22日~11月4日

 紫式部が著した『源氏物語』は、千年にわたり読み継がれてきた古典の名作である。文学をはじめ、美術工芸や芸能に及ぼした『源氏物語』の文化史を紹介し、その魅力を紐解く。

 和歌や物語などの古典文学や大陸伝来の雅楽や香料を調合して作られる薫物は、平安時代以降に宮廷のなかで育まれてきた文化。宮廷で華開き、長らく伝えられてきた雅びの文化を紹介する。

☆企画展 とんがり美術-キワだつ個性- 2024年11月9日~12月15日

 独特の雰囲気や印象を発し、他とは一線を画する、個性豊かな作品たち。本展では、そんな個性豊かな作品たちを「とんがり美術」と総称し、それらが誕生した背景を追いかける。

☆特別公開 国宝 源氏物語絵巻 関屋・絵合/竹河(二) 2024年11月16日~11月24日

☆企画展 めでたきかなお正月 2024年1月4~26日

 門松を立て、鏡餅を供え、年の初めを祝うお正月は、現在に至るまで日本人の年中行事のなかで最も大切にされた営みである。日本のお正月のさまざまな「めでたい」アイテムや、その由来を紹介しながら年の初めを寿ぐ。

☆特別展 尾張徳川家の雛まつり 2024年2月1日~4月2日

 大名家の格式を示す気品ある雛道具や、明治から昭和にかけての尾張徳川家3世代の夫人たちの雛人形が飾られた豪華な雛段飾りなど、春を迎える慶びと華やぎに満ちた品々。

☆企画展 江戸絵画に新風が吹く 2024年2月1日~4月2日

 本草学の進歩や文学・芸術における復古思潮などを背景に、江戸時代後半は絵画史にも新たな変化が見られる。名古屋地域でも顕著な新潮流となった「長崎派」「南画」「復古やまと絵派」の作品を紹介する。

☆特別公開 千利休 泪の茶杓 2024年2月22日~3月2日

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文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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