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THIS IS YAMANAMI!  文化フォーラム春日井で11月27日-12月19日

河合由美子《まる》2019

THIS IS YAMANAMI! 毎日をつくる、やまなみ工房の人々

 愛知県春日井市の文化フォーラム春日井・ギャラリーで2021年11月27日~12月19日、「やまなみ工房」( 滋賀県甲賀市)の利用者によるアート作品を紹介する「THIS IS YAMANAMI! 毎日をつくる、やまなみ工房の人々」が開かれる。

 主催は、公益財団法人かすがい市民文化財団。入場無料。月曜休み。

 やまなみ工房は、世界中から注目を集めるアートセンター&福祉施設 。利用者約90人が個性あふれるアート作品を生みだし、国内外で高い評価を受けている。

鵜飼結一朗《妖怪》2021
鵜飼結一朗《妖怪》2021

 その秘密は、利用者やスタッフの人柄と居心地のよいアトリエ、手作りのおいしい給食、地域に開かれたカフェやギャラリー、ライブハウスなど、この場所と人が持つ魅力にある。

 本展では、ユニークなアート作品の数々を工房の雰囲気を伝える写真と共に紹介する。

見どころ

①初公開を含む38人約150点を一挙に展示

鎌江一美《夢にでてくるまさとさん》2015
鎌江一美《夢にでてくるまさとさん》2015

 鎌江一美さん、山際正己さん、鵜飼結一朗さんなど、やまなみ工房の代表的アーティストはもちろん、 新しく加わったばかりの人の作品も紹介する。

 中でも注目の新人、榎本朱里さんはスタッフとコミュ ニケーションを取りながら、ダイナミックに絵具を塗り重ねる作風が魅力。

榎本朱里《タイトル不明》2021
榎本朱里《タイトル不明》2021

 初公開となる新作を壁一面に配置し、あふれ出る創作の喜びを迫力ある展示構成で見せてくれる。

②やまなみ工房の魅力がよくわかる、プロカメラマン撮り下ろしの日常風景

 文化フォーラム春日井では、展覧会の準備段階で、工房の日常を1,700 枚以上の写真で記録した。今回は、その中から利用者とスタッフの生き生きとした姿を伝える写真を選び、工房で収録した音声とともに紹介。やまなみ工房を実際に訪れているかのような雰囲気が味わえる。

③障がい者施設のイメージを覆す。山下施設長によるギャラリートーク&講演会!

 山下完和施設長は、利用者やスタッフと向き合い、誰もが幸せを感じられる施設運営を目指してきた。30年にわたって奮闘してきた施設長ならではのユーモアあふれる講演会等を通して、障がいや福祉を身近なこととして考える機会を提供する。

山際正己《バンザイ》1992~
山際正己《バンザイ》1992~

関連企画

①やまなみ工房 山下完和施設長 講演会「すべては幸せを感じるために~やまなみ物語~」

日  時:2021年12月18日(土)15:30~17:00
場  所:文化フォーラム春日井・会議室
定  員: 40人
入 場 料:無料
申込方法:件名を「やまなみ工房講演会」とし、本文に氏名・年齢・住所・電話番号・メールアドレスを記入の上、メールで ws3@kasugai-bunka.jp まで申し込む。締め切りは2021年12月10日17:00。応募多数の場合は抽選。

②やまなみ工房 山下完和施設長 によるギャラリートーク

 2021年11月27日(土)11:00、14:00、16:00、 12月18日(土)11:00、13:30 各回30分程度  無料

③やまなみ工房 スタッフによるギャラリートーク

 2021年12月19日(日)11:00、14:00、16:00 各回30分程度 無料

やまなみ工房沿革

1986
・滋賀県甲賀市で開所。当初の利用者は3名でスタート 1989
・現施設長の山下完和、支援員として勤務開始
1990
・アトリエころぼっくる立ち上げ、「陶芸」「手工芸」の自主製品づくりスタート
2008
・やまなみ工房の施設長に山下完和が就任
2012
・新作業棟「ギャラリーgufugufu」「カフェhughug」「プライベートブランド&ショップ GooCHieGoo」「ライブハウス BanBooBon」がオープン
・やまなみ工房の作品を使用したファッションブランドとのコラボ企画がスタート。以降、現在に至るまで世界各国で発表を行う【PR-y プロデュース:DISTORTION3】
2017
・単独による初のアメリカ展開催「Labor of Love」
2018
・やまなみ工房ドキュメンタリー映画「地蔵とリビドー」公開 2019
・敷地内にアートセンターやまなみ完成
2020
・アートセンター&カフェレストランを開設

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文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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