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静岡県立美術館でテオ・ヤンセン展 2024年4月13日-7月7日

芸術と科学を横断する多様な世界

 オランダ出身の芸術家、テオ・ヤンセンの作品を集めたテオ・ヤンセン展が2024年4月13日〜7月7日、静岡県立美術館で開催される。

 風の力を利用して、砂浜を進む「ストランドビースト」の恐竜のような巨体は、複雑に結合された無数のプラスチックチューブで構成され、まるで生きているかのように滑らかな動きを見せてくれる。

 制作のきっかけは、海面上昇の危機にさらされる、故国の海岸に広がる砂浜を、自立的に砂を積み上げるシステムによって守れないか、というアイデアにさかのぼる。

 1990年から制作が続けられてきたストランドビーストは、生き物のように進化を遂げ、新しい能力を獲得。さまざまな種類が誕生した。

 本展では、ストランドビーストの実物や映像によって、ヤンセンが創造した、芸術と科学を横断する多様な世界に迫る。

展覧会概要

開館時間:10:00~17:30 ※入場は 17:00まで
休 館 日:月曜日。ただし、4月29日(月・祝)は開館。5月6日(月・祝)は開館し、翌7日(火)は休館。
夜間開館:5月4日(土)、5月5日(日)、6月29日(土)、7月6日(土)は19:00まで(入場は18:30まで)
観 覧 料:一般1,500円(1,300円) 大学生・高校生・70歳以上800円(700円) 中学生以下無料
*( )内は前売及び20名以上の団体料金
*収蔵品展、ロダン館も併せて観覧できる
*身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けている方と付添者1名は無料
主  催:静岡県立美術館、静岡朝日テレビ
企画協力:Media Force、Gakken

みどころ

1 芸術×科学 ストランドビーストたちが静岡初上陸!
 見上げるばかりの巨大な造形作品でありつつ、風力を動力源にして歩行する、精巧な仕組みを備えたストランドビースト。

 物理学からアートへと転じた異色の経歴を持つ、ヤンセンならでは独自の造形作品である。本展は、各地で話題を集めてきたストランドビーストを一挙に見ることができる静岡で初めての機会となる。

2 迫力あふれる動きを間近に堪能!
 本展では、会期中毎日、リ・アニメーションによって、ストランドビーストが実際に動く様子を見ることができる。無数のパーツが連動し、巨体が疾駆していく様子は圧巻!

 会場は展示室内で、開始時間は以下の予定。
 
 毎日 10:30、11:30、13:00、14:00、15:00、16:00、17:00
※事情により実施時間が変更となる可能性あり。


3 豊富な関連グッズ
 物販会場では、ここでしか手に入らないオリジナル商品を多数販売。中でも、ストランドビーストを手のひらに載るほどの大きさで再現した「ミニビースト」は強い人気を誇っている。

 プラスチック製のパーツを組み立てた完成品は、実際に風の力を受けて歩行する。全部で 4種類あり、それぞれ特徴的な形態と動きを見せてくれる。

イベント

館長美術講座「連想、江戸のからくり・動物見世物」
日時: 5月26日(日)14:00~(開場は 13:30)
講師 : 木下直之館長
場所 : 同館講堂
事前申込不要、先着260名

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文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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