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愛知県芸術劇場が2024年4月から組織改編へ

唐津絵理さんが芸術監督(アーティスティックディレクター)に

 愛知県芸術劇場 (公益財団法人愛知県文化振興事業団)が、2024年4月1日付で、組織改編を実施すると発表した。

 旧役職の「愛知県芸術劇場館長」が新役職で「愛知県芸術劇場支配人」となり、施設利用サービスを担当。2023年から館長を務める浅野芳夫さんが就任する。

 また、旧役職の「エグゼクティブプロデューサー」が新役職で「芸術監督(アーティスティックディレクター)」となり、主催公演などを受け持つ。唐津絵理さんが就任する。

 組織改編として、「劇場運営部劇場運営グループ」における従前の「支配人」は「フロントマネージャー」に改称。また、「広報・マーケティング部」を「企画制作部」に、「舞台技術部」を「劇場運営部」に統合する。

プロフィール

愛知県芸術劇場支配人 浅野 芳夫(あさの・よしお)

愛知県芸術劇場支配人 浅野 芳夫


 1994年、稲沢市民会館立ち上げ時に、稲沢市民会館準備室内稲沢市民会館管理協会に入社。その後、稲沢市公共施設管理協会稲沢市民会館事務所主査兼管理グループリーダーを経て、2014年、公益財団法人愛知県文化振興事業団に舞台技術グループチーフマネージャー
として入社。16年から劇場運営部長。20年から愛知県芸術劇場副館長兼劇場運営部長。21 年から館長兼舞台技術部長、23年から館長兼劇場運営部長。

芸術監督(アーティスティックディレクター) 唐津 絵理(からつ・えり)

芸術監督(アーティスティックディレクター)唐津絵理(C)Takayuki Abe

 お茶の水女子大学文教育学部舞踊教育学科卒業、同大学院人文科学研究科修了。舞台活動を経て、1993 年より日本初の舞踊学芸員として愛知芸術文化センターに勤務。2003年に所属の愛知県文化情報センターで第1回アサヒビール芸術賞受賞。2010年-16年あいちトリエンナーレのキュレーター(パフォーミング・アーツ)。

 大規模な国際共同製作から実験的パフォーマンスまでプロデュース、招聘した作品やプロジェクトは 200を超える。DaBY設立を機に、ダンス、パフォーミングアーツ領域全体の活動環境の整備、アーティスト・ダンサー・スタッフの権利擁護、観客・市場拡大施策等に積極的に関わる。

 フェアトレードの考え方を引用した言葉「フェアクリエイション」を生み出し、創作環境の整備に向けて取り組む。多様な活動が、芸術振興の意味や方法を改めて問い直す契機として評価を受け、令和4年度(第73回)芸術選奨文部科学大臣賞(芸術振興部門) 受賞。著書に『身体の知性』等。

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>文化とメディア—書くこと、伝えることについて

文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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