記事内に商品プロモーションを含む場合があります

世界遺産 大シルクロード展 京都文化博物館で2024年11月23日-2025年2月2日に開催

  • 2024年10月10日
  • 2025年2月2日
  • 美術

シルクロード文化の精華を公開

 京都文化博物館で2024年11月23日~2025年2月2日、「日中平和友好条約45周年記念 世界遺産 大シルクロード展」が開催される。

 シルクロードはユーラシア大陸を横断し、東洋と西洋を結んだ大交易路。自動車も汽車もない時代に、草原や砂漠、雪山を越え、時には命をかけて人や物が往来した。地球の四分の一周にもおよぶ壮大な「旅路」は、人類の歴史においても重要な役割を果たしてきた。

 シルクロードの研究は19世紀後半から始まり、約140年の歴史があるが、日本では特に半世紀ほど前のテレビ番組の印象が強く、砂漠の彼方や最果ての地に多くの人が憧れを抱くようになった。

 学術的にも、奈良の正倉院に伝わる宝物の故地として、ペルシアや中央アジア、ひいてはギリシア・ローマに起源をもつ文化が注目され、交流の歴史が研究されてきた。

 シルクロードは2014年にユネスコの世界遺産にも認定(「シルクロード:長安-天山回廊の交易路網」)。中国ではこれを契機としてシルクロードへの関心が高まり、学術調査や研究はこれまでにない勢いで進められ、新しい発見が続いている。

 本展覧会は、この世界遺産認定後、中国国外で初めて行われる大規模なシルクロードの展覧会である。

 世界遺産に登録された中国国内の遺跡を紹介し、また日本初公開の文物を含むシルクロード文化の精華を公開。これまでにない規模でシルクロードの優品が日本にもたらされる。

開催概要

展覧会名:日中平和友好条約45周年記念 世界遺産 大シルクロード展
会  期:2024年11月23日(土・祝)~2025年2月2日(日) 56日間
会  場:京都文化博物館 4・3階展示室
〒604-8183 京都府京都市中京区三条高倉
開室時間:10:00~18:00(金曜日は19:30まで)
※入場はそれぞれ30分前まで
休 館 日:月曜日(ただし1月13日は開館)、12月28日(土)~1月3日(金)、1月14日(火)
主  催:京都府、京都文化博物館、中国文物交流中心、毎日新聞社、京都新聞、MBSテレビ
共  催:京都市
後  援:外務省、中国人民対外友好協会、中国大使館、(公社)京都府観光連盟、(公社)京都市観光協会、KBS京都、エフエム京都
企画協力:黄山美術社
企  画:東京富士美術館
問い合せ:京都文化博物館 Tel. 075-222-0888(代表) https://www.bunpaku.or.jp

入場料

入場料(税込)一般大高生 中小生
前売/団体(20名以上) 1,400円800円300円
当日券1,600円1,000円500円

*未就学児は無料(ただし要保護者同伴)
*学生料金で入場の際には学生証を提示
*障がい者手帳などを提示の方と付き添い1名までは無料
*上記料金で2階総合展示と3階フィルムシアターも観ることができる(ただし催事により別途料金が必要な場合がある)
*前売券は2024年11月22日(金)までの期間限定販売(会期中は当日券のみ)
[主なチケット販売場所]
京都文化博物館、公式オンラインチケット(当館HP)、ローソンチケット(Lコード:51329)、
チケットぴあ(Pコード:687-014)、セブンチケット(セブンコード:106-721)、イープラス、CNプレイガイド、アソビュー!、楽天チケット、近鉄駅営業所ほか

お得な先行ペア割チケット
2,700円(税込/一般のみ)
※1名で2回利用も可
販売期間:2024年9月20日(金)~11月22日(金)
販売場所:公式オンラインチケット(当館HP)、アソビュー!、ローソンチケット、イープラス、セブンチケット

見どころ

①いよいよ最終会場! 世界遺産認定後、中国国外で初めて行われる大規模なシルクロードの展覧会
②中国国内27カ所の博物館、研究所からシルクロードの文物、関連資料など約200点出品
③金銀宝飾品、青銅器、ガラス、陶磁器、壁画、絵画、染織、経典、仏像など一級文物44点を展観

展示構成

第1章民族往来の舞台~胡人の活動とオアシスの遺宝~
 中国では北方や西方の騎馬遊牧民を古来「」(胡人こじん)と呼んできた。イラン系、トルコ系、モンゴル系など様々だが、なかでもイラン系のソグド商人は隊商(キャラバン)を組んでオアシス都市を往来し、中国~ローマをつなぐ東西交易だけでなく、文化や宗教の交流にも大きな役割を果たした。

 また、北の突厥とっけつ、南の吐蕃とばんも勢力を増し、独特の文化を残している。この章では、新疆ウイグル自治区、甘粛省、寧夏回族自治区、青海省、遼寧省などの博物館が所蔵する、西方や北方の香り高い遺宝の数々を紹介する。

第2章東西文明の融合~響き合う漢と胡の輝き~
 漢の武帝の時に東西の交通路が開かれ、以後、大都市の長安や洛陽を中心に西方の文化が採り入れられていった。多民族国家といわれる唐時代になると中国に居住する胡人も増え、国際色豊かな社会状況を反映して、異国風の装いや美術、音楽が流行した。

 この章では、唐時代の名品を中心に、甘粛省、陝西省、河南省、山西省、河北省、浙江省、江西省の博物館の所蔵品を紹介する。

第3章仏教東漸の遥かな旅~眠りから覚めた経典と祈りの造形~
 西暦1世紀ごろシルクロードを通って中国に伝えられた仏教は、経典の漢訳によって広く理解されるようになった。また、仏像や仏教絵画の制作も盛んになり、地域や民族の趣向に適応して新たな発展を遂げた。

 この章では、トルファンと敦煌で発見された経典や、新疆、敦煌、さらに中原の各地で収蔵されている仏教美術の優品を紹介する。

最新情報をチェックしよう!
>
CTR IMG