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豊田市美術館で2025年1月18日-5月18日に「髙橋節郎展-我逢人 われ人に逢うなり-」開催

髙橋節郎《花の星座》1949年 豊田市美術館蔵

約50点の作品に書簡、資料を交えて展観

 豊田市美術館で2025年1月18日~5月18日、髙橋節郎館リニューアルオープン記念「髙橋節郎展-我逢人がほうじん われ人に逢うなり-」が開催される。

 漆芸家・髙橋節郎(1914-2007年)の芸術を紹介する豊田市美術館・髙橋節郎館は、1995年11月11日に開館した。

 利便性向上に向け、2024年1月から続けられた髙橋節郎館の改修工事がこのたび終了。豊田市美術館開館30年の節目の年である2025年年1月にリニューアルオープンするのに合わせ、企画展が開かれることになった。

髙橋節郎《蜃気楼「空中都市」》1961年 豊田市美術館蔵

 装いも新たとなる髙橋節郎館の最初の展覧会では、髙橋節郎の「人」と「作品」をあらためて紹介。彼の芸術性に影響を与えた人々にも焦点を当てる。

 父・太一と親交があり、節郎の東京美術学校進学を後押しした日本画家・結城素明。恩師である松田権六や山崎覚太郎。アトリエを訪問し親交を深めた洋画家の藤田嗣治や熊谷守一、古賀春江からは芸術家としての姿勢を学んだ。

 また若いころに斎藤義重や吉原治良の前衛絵画に衝撃を受けたエピソードは、彼のあくなき探求心を物語っている。

 「我逢人(われひとにあうなり)」は、曹洞宗の開祖道元の言葉から、出会いによって新たなものが生まれることの尊さを説いた禅語。

 本展では、人との出会いや縁を大切に育み、美術と工芸の枠を越えて自らの芸術の糧とした髙橋節郎という芸術家をこの言葉で言い表し、作品約50点に書簡や資料を交えて展観する。

髙橋節郎《星座創記》1975年 豊田市美術館蔵

展示作家

髙橋節郎、結城素明、松田権六、山崎覚太郎、藤田嗣治、熊谷守一、古賀春江、斎藤義重、吉原治良

開催概要

展覧会名:髙橋節郎館リニューアルオープン記念 髙橋節郎展-我逢人 われ人に逢うなり-
期  間:2025年1月18日[土]~5月18日[日]
休 館 日:月曜日(2月24日、4月28日、5月5日は開館)
開館時間:午前10時-午後5時30分(入場は午後5時まで)
主  催:豊田市美術館
共  催:中日新聞社
特別協力:安曇野髙橋節郎記念美術館
観 覧 料:一般500円[400円]、高校・大学生300円[200円]、中学生以下無料
[ ]内は20名以上の団体料金
その他観覧料の減免対象者は同館ウェブサイトで確認

髙橋節郎《標》1978年 豊田市美術館蔵

見どころ

●1章:若き髙橋節郎がリスペクトした芸術家たち8名の作品や資料を、節郎の作品や言葉を交えて展示する。工芸と美術という枠を超えて、彼らから髙橋節郎が何を学び、自らの作品に昇華させたのかを紹介する。

● 2章:作風や技法を確立してから晩年までの髙橋節郎作品を展観する。

● 安曇野髙橋節郎記念美術館所蔵の書簡など、作品を見ただけではわからない、作家の人物像が垣間見える資料をあわせて展示する。

関連イベント

講演会「髙橋節郎の漆パネル」
2月2日[日]午後2時-
講師:在田有里子(金沢美術工芸大学非常勤講師)
漆実技講座「欅のお皿に拭漆」(仮)
3月16日[日]午前10時30分-、午後2時30分-(2回)
講師:笹井史恵(京都市立芸術大学教授)
キラキラ☆ツアー
担当学芸員と一緒に髙橋節郎作品をペンライトで照らし、金や貝を使った繊細な技法を間近で見るツアー。
3月1日[土]、3月20日[木・祝]、4月5日[土]午前10時15分-11時
担当学芸員によるギャラリートーク
2月24日[月]、3月9日[日]、4月12日[土]午前10時15分-
(いずれも応募方法等は美術館ウェブサイトで随時知らせる)

髙橋節郎館リニューアルオープン

 髙橋節郎館は2025年1月18日に1年間の休館工事をへてリニューアルオープンする。隣接する豊田市博物館の開館にあわせて、より多くの人を迎えられるようにエントランス機能を充実。建物内の導線を見直し、展示室やワークショップルームの高機能化を進めている。

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