報道によると、彫刻家で、元東京芸術大学長の澄川喜一さんが2023年4月9日、死去した。91歳。東京スカイツリーのデザインを監修したことでも知られる。
島根県出身で、東京芸術大に進学し、平櫛田中らに師事した。代表作は「そりのあるかたち」シリーズ。同大教授を経て、1995年から2001年まで学長を務めた。
「そりのあるかたち」は、日本刀や日本の木造建築などから連想される研ぎ澄まされた美に自然のゆがみである反りの形が融合され生み出された。シャープでありながら繊細で優美な線が静かな均衡、緊張感とともにある。