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「長崎県美術館・三重県立美術館コレクション 果てなきスペイン美術―拓かれる表現の地平」三重県立美術館で2024年7月20日-9月29日に開催

スペイン美術の精華を紹介

 三重県立美術館で2024年7月20日〜9月29日、「長崎県美術館・三重県立美術館コレクション 果てなきスペイン美術ー拓かれる表現の地平」が開催される。

 国内では珍しいスペイン美術を収集方針に含む三重県立美術館と⾧崎県美術館のコレクションから、選りすぐりの約100点を展観し、中世から現代にいたるスペイン美術の精華を紹介する。   
 バルトロメ・エステバン・ムリーリョ、フランシスコ・デ・ゴヤ、パブロ・ピカソ、サルバドール・ダリ⋯。

 古来、豊かな芸術文化が育まれたスペインでは、多くの偉大な芸術家たちを輩出し、独自の美術史が編まれてきた。

 本展では、この果てしないスペイン美術の歴史を、「宗教」や「光と影」、「伝統と革新」といったキーワードとともに辿る。

 中世の板絵や芸術文化の黄金世紀である17世紀の油彩画、そして20世紀のインスタレーション作品まで、スペイン美術が切りひらいてきた魅力的な表現を味わうことができる。

展覧会概要

会  期:2024年7月20日(土)~9月29日(日)
休 館 日:月曜日(8月12日、9月16日、9月23日は開館)、8月13日(火)、9月17日(火)、9月24日(火)
開館時間:9時30分~17時(入館は16時30分まで)
観 覧 料:一般1,000(800)円、学生[大学・各種専門学校等]800(600)円、高校生以下無料

※括弧内は前売および20名以上の団体割引料金。
※この料金で、「美術館のコレクション」、「柳原義達の芸術」 (7月21日[日]まで)、「特集展示 植松永次 ー土と火」 (7月27日[土]から)も見ることができる。
※生徒・学生は生徒手帳、学生証等を提示。
※柳原義達記念館は、展示準備のため7月23日(火)~26日(金)は閉室。
※障害者手帳等(アプリ含む)のある人、および付き添いの1名は観覧無料。
※教育活動の一環として県内学校(小・中・高・特別支援)、および相当施設が来館する場合、引率者も観覧無料(要申請)。
※毎月第3日曜日の「家庭の日」(7月21日、8月18日、9月15日)は団体割引料金で見ることができる。
※主な前売券販売所:チケットぴあ、ファミリーマート、セブン‐イレブン等。

会  場:1階企画展示室第1~4室
主  催:三重県立美術館、中日新聞社
後  援:スペイン大使館、インスティトゥト・セルバンテス東京
助  成:公益財団法人岡田文化財団、公益財団法人三重県立美術館協力会

見どころ

・ゴヤ、ピカソ、ダリ⋯魅力の作品群!
 三重県立美術館と長崎県美術館は、日本では珍しい「スペイン美術」を作品の収集方針に含む美術館。両館がこれまでに収集してきたスペイン美術作品には、フランシスコ・デ・ゴヤ、パブロ・ピカソ、ジュアン・ミロ、サルバドール・ダリなど美術史にその名を燦然さんぜんと輝かせる芸術家たちの優品も含まれる。

・魅力的なスペイン美術
 長崎県美術館のコレクションの中には、中世の板絵作品も含まれ、日本では、なかなか見ることのできない貴重な作品も出品されている。他にも、両館が所蔵する、スペイン芸術文化の黄金世紀である16、17世紀の宗教画や、18、19世紀の肖像画、さまざまな素材が用いられて多様な表現がなされている20世紀の平面、立体作品などもある。これらに、三重県立美術館が三重県とスペインのバレンシア州との姉妹提携をきっかけに収集した20世紀のインスタレーション作品が加わる。出品数は約100点。

・5つのテーマからスペイン美術の魅力を紹介
 古来豊かな芸術文化が育まれてきたスペイン。その美術の歴史は果てしなく、全体像をとらえることは容易でない。日本ではまだ知られていない重要な芸術家たちも数多くいる。本展では、「宗教ー神秘なるものへの志向」「現実なるものへの視線」「場と空間」「光と影」「伝統と革新」という5つのテーマを手がかりに、スペイン美術を多角的とらえることを試みる。いまだ日本では十分に知られていないスペイン人芸術家たちの作品も紹介し、スペイン美術の幅広い魅力に迫る。

イベント

記念講演会

「憧れのイスパニア:長崎県美術館のスペイン美術コレクションの形成と発展」
講師:稲葉友汰(長崎県美術館学芸員)
日時:7月20日(土)14時から(90分程度)
会場:三重県立美術館地下1階講堂
定員:140名
参加費無料、当日先着順(直接講堂に集まる。13時30分に開場)
※手話通訳、要約筆記がある。その他の支援を希望する人は2週間前までに相談する。

ギャラリートーク

本展の担当学芸員が展示解説をする。
日時:8月18日(日)、9月14日(土)14時から(30分程度)
会場:三重県立美術館 企画展示室
※展示室に入るため、本展観覧券が必要。展示室入口に集まる。
※手話通訳、要約筆記がある。その他の支援を希望する人は2週間前までに相談する。

筆談鑑賞会「みる+かく+よむ=つながる」

筆談でコミュニケーションしながらスペイン美術を鑑賞する。
講師:小笠原新也(耳の聞こえない鑑賞案内人)
日時:①9月22日(日)13時30分から16時頃まで(150分程度) 
   ②9月23日(月・祝)10時から12時30分頃まで(150分程度)
会場:三重県立美術館 企画展示室等
対象:小学生以上(聞こえない人も聞こえにくい人も聞こえる人も参加できる)
定員:各回8名程度
要事前申込(9月8日[日]17時まで/ウェブ申込フォームにより受付)
応募者多数の場合は抽選。9月11日[木]までに申込者全員に結果が知らされる。→ウェブ申込フォーム
※展示室に入るため、本展観覧券が必要。
※手話通訳がある。
※ウェブ申込の際、Eメールアドレスの入力が必要。
※ウェブ申込を希望でない人は、ファクシミリやメール、電話等で申し込む。

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文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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