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京都国立近代美術館 開館60周年記念 走泥社再考 前衛陶芸が生まれた時代 2023年7月19日-9月24日

八木一夫《ザムザ氏の散歩》1954年 京都国立近代美術館蔵

走泥社再考

 『開館60周年記念 走泥社再考 前衛陶芸が生まれた時代』が2023年7月19日~9月24日、京都国立近代美術館で開催される。約180点の作品および関連資料を通じて、走泥社における「前衛陶芸」の展開が紹介される。2023年12月19日〜2024年2月18日に岐阜県美術館に巡回する。

 1948年に八木一夫、叶哲夫、山田光、松井美介、鈴木治の5人で結成された走泥社は、その後、会員の入れ替わりを経ながら50年間にわたり日本の陶芸界を牽引した。

 50年という走泥社の活動期間全体を見渡したとき、日本陶芸界におけるその重要性は特に前半期にある。

 本展は、走泥社結成25年となる1973年までを主な対象とし、走泥社と同時期に前衛陶芸を展開した四耕会の作品なども合わせて展示することで、日本の前衛陶芸の確立、展開で中心的な役割を果たした走泥社の活動の意味を再検証する。

開催概要

展覧会名:開館60周年記念 走泥社再考 前衛陶芸が生まれた時代
会  期:2023年7月19日(水)~9月24日(日)
会  場:京都国立近代美術館[〒606-8344 京都市左京区岡崎円勝寺町26-1]
開館時間:午前10時~午後6時(金曜日は午後8時まで)※入館は閉館の30分前まで
休 館 日:月曜日 ただし、8月14日(月)、9月18日(月・祝)は開館
観 覧 料:一般1,700円(1,500円)、大学生1,100円(900円)、高校生600円(400円)、前売特別ペアチケット2,800円(一般2枚)
※( )内は前売りおよび20名以上の団体
※中学生以下、母子・父子家庭の世帯員の方、心身に障害のある方とその付添者1名は無料(入館の際に証明できるものをご提示ください)
※本料金でコレクション展も見ることができる
主  催:京都国立近代美術館、京都新聞、関西テレビ放送
協  賛:一般財団法人京都陶磁器協会

見どころ

①解散後初となる本格的な走泥社回顧展

 走泥社活動期間の前半期に限るとはいえ、これまで八木一夫、山田光、鈴木治という創立メンバーを中心に語られてきた走泥社の活動全体を紹介する初めての試みである。

 走泥社は同人の増減を繰り返しながら活動を続けたが、今回は1973年までに一時期でも走泥社の同人であった作家のうち、31名の作品および関連資料を紹介する。

(本展出品作家)
 門井嘉衛、加藤達美、金ヶ江和隆、叶敏、叶哲夫、川上力三、河島浩三、熊倉順吉、近藤清次、笹山忠保、佐藤敏、里中英人、鈴木治、高野基夫、田辺彩子、辻勘之、寺尾恍示、鳥羽克昌、中島清、林秀行、林康夫、人見政次、藤本能道、益田芳徳、緑川宏樹、宮永理吉、三輪龍作、森里忠男、八木一夫、山田光、吉竹弘

パブロ・ピカソイサム・ノグチ、同時期に前衛陶芸活動を展開した四耕会の作品も!

 当時の陶芸界に影響を与えたパブロ・ピカソやイサム・ノグチの作品、また同時期に前衛陶芸を牽引した四耕会、そして陶彫の辻晉堂や「現代国際陶芸展」(1964年)の出品作家など、走泥社以外の団体や作家も一部交えつつ、前衛陶芸が生まれた時代を振り返る。

(本展出品の四耕会作家)
 宇野三吾、岡本素六、清水卯一、鈴木康之、中西美和、林康夫、藤田作、三浦省吾

(その他本展出品作家)
 辻晉堂、森野泰明、柳原睦夫、イサム・ノグチ、ケネス・スターバード、ニーノ・カルーソ、パブロ・ピカソ、ハワード・コトラー、ハンス・コパー、ピーター・ヴォーコス、ルース・ダックワース、ルーチョ・フォンタナ

展覧会構成

第1章/前衛陶芸の始まり 走泥社結成とその周辺(1954年まで) 
第2章/オブジェ陶の誕生とその展開(1955-63年)
第3章/「現代国際陶芸展」以降の走泥社(1964-73年)

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文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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