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『片袖の魚』+東海林毅ショートフィルム選 シアターカフェ(名古屋)で2月19-27日

『片袖の魚』+東海林毅ショートフィルム選

 名古屋市東区白壁のシアターカフェで2022年2月19~27日、「『片袖の魚』+東海林毅ショートフィルム選(大音量上映)」が開催される。

 シアターカフェでは、2021年6月に「『片袖の魚』公開記念 東海林毅ショートフィルム選&トーク」を開催。

《新作『片袖の魚』について ~なぜ「トランス役はトランス当事者に」なのか?》という切り口でトークも開き、東海林毅監督が制作動機や、メディアにおけるセクシュアルマイノリティの表象の問題について語った。

  今回は、トークのテーマを踏まえたうえで、『片袖の魚』をシアターカフェで再上映。併せて、東海林監督の過去作品も上映する。

 シアターカフェの音響のよさも知ってもらおうと、大音量上映で楽しんでもらう。

上映作品(4作品計75分)

『23:60』(2007年/20分)
『ホモソーシャルダンス』(2019年/11分)  
『帰り道』(2019年/10分)   
『片袖の魚』 (2021年/34分) 

開催概要

日時:2022年2月19日(土)~27日(日) 連日18:30~19:45
※火水定休
定員:各回 13人
料金:1300円+1ドリンク(600円~)
予約はこちら

作品紹介

『23:60』(2007年/20分)

監督・脚本・アニメーション制作:東海林毅 出演:井口龍太(声)

 ネットゲームに没頭する青年“Qwer”は、所有者を失い廃墟となったエリアで“Ame”というアバターと出会う。セリフなしのチャットログによる会話劇。肉体の無い世界ゆえに際立つ人間の存在をほぼ全編ゲーム画面で描く。20代の終わりに実際にネトゲ廃人だった監督による“早すぎた傑作”。

『ホモソーシャルダンス』(2019年/11分)

監督・脚本:東海林毅 出演:新宅一平、鈴木春香、内田悠一、楊煉、ゼガ、Chris Darvall、皆木正純、吉澤慎吾

 イケてる男⼦学⽣6人のグループに1人の⼥⼦。このグループに⼊れない気弱で貧相な男⼦が1⼈。彼は彼女にアタックしようとするが、いつも周りに笑われてばかり。しかし、⼥⼦がこの男⼦を傷つけるような拒絶をしたことで、男⼦学⽣グループは、この⼥⼦を敵視し、グループから追い出そうとするようになる。男性社会の持つホモソーシャリティ(単一社会性)とミソジニー(女性嫌悪)というテーマを、寸劇とコンテンポラリーダンスによって皮肉を込めて表現した。

『帰り道』(2019年/10分)

監督・脚本・編集・VFX:東海林毅 出演:眼 鏡太郎、田中博士、照井健仁、永井秀樹、高木公佑、葛堂里奈

 1944年、戦時下の福岡を舞台に、徴兵検査を受けた学生たちの帰り道での青春の一幕を描く。戦争という大きなうねりにかき消される、セクシュアルマイノリティーの青年の極私的かつ人間的な感情をすくい取り可視化した。

『片袖の魚』(2021年/34分) 

プロデューサー・監督・脚本:東海林毅 原案:文月悠光「片袖の魚」 出演:イシヅカユウ、広畑りか、黒住尚生、猪狩ともか、田村泰二郎、原日出子ほか

 自分を不完全な存在だと思い込み、自信を持てないまま社会生活を送るひとりのトランス女性が新たな一歩を踏み出そうとする―。日本で初めてとなるトランスジェンダー女性の俳優オーディションを開催し、選ばれたイシヅカユウがひかりを体現する。

東海林毅監督プロフィール

 第4回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭で審査員特別賞を受賞。商業作品の監督を務める一方、近年では、『老ナルキソス』『ホモソーシャルダンス』『帰り道』など自主制作した作品が国内外の映画祭で高い評価を得ている。

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文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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