名古屋・伏見のコンサートホール「三井住友海上しらかわホール」が2024年2月末で閉館する。
しらかわホールは、1994年、当時の住友海上火災保険が創業100年記念事業の一環として建設・開館したクラシック音楽専用の中規模ホール。ホールの経営状況や今後の維持・修繕費などを踏まえ、閉館を決めた。客席数は700。
最高水準の音響設計と設備を備えたコンサートホールとして、世界の一流アーティストから地元のアマチュア音楽家まで、ファンに幅広く親しまれてきた。
コンサートホールの形状は、理想的な音響特性といわれ、数々の歴史的名ホールを誕生させた「シューボックス・スタイル」を採用。ホール壁面と椅子はレッドオーク、床はサクラという天然素材で仕上げられ、上壁部から天井までは、緩やかな曲線を描くプラスターボードで覆われている。
2022年1月18日の中日新聞朝刊によると、閉館後はホールが入るビルごと売却されるとみられている。同紙によると、経営は赤字が続き、コロナ禍によって公演数も減っていた。