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  • 2019年6月7日
  • 2023年2月22日

芸術の共同性について思ったこと

 日経新聞二〇〇九年九月五日付の記事「邦画のセオリー変える」は読み方によっては、かなり辛らつな内容に思える。  「芸術性の追求より観客の満足感優先」。そんな見出しが躍る記事自体は、テレビの連続ドラマを映画化するだけの製作手法にクギを刺したよくある内容のものだが、当のテレビ局プロデューサーが「いわゆる […]

  • 2019年6月7日
  • 2019年6月26日

アジアの美術、遠いアイデンティティの傷について

というのも、モーセはエジプト人であり、したがって彼は、そのアイデンティティの内部で夥しいまでに数多くの事どもがそうしたアイデンティティに抗い、その結果、アイデンティティが傷つき、そしてついには、かかるアイデンティティという内部を創りあげた当の本人であるにもかかわらず、おそらくは、彼に対する凱歌の声さ […]

  • 2019年6月7日
  • 2021年6月15日

距離が生み出す強度 長谷川哲展—平面作品(Mixed media)&ビデオ—

ギャラリーA・C・S(名古屋) 2019年5月11日〜5月25日  長谷川哲さんの作品は、コピー機を使った独自の過程で制作される。風景などのモノクロ写真を撮り、プリントした後、改造したコピー機にかけ、トナーの黒粉が定着せず未だ浮いている段階で、へら状のものなど様々な道具によるストロークとともにトナー […]

  • 2019年6月6日
  • 2019年7月17日

竹田大助の謄写版モノタイプ「Kへのオマージュ」をめぐって 1950年代の沈黙ともう一つの沈黙

序 沈黙について  「豊穣なカオスから眼覚めるコスモスへの渇望を僕の喉に啓へた熱い沈黙の画家へ」。古びた詩集の表紙をめくると、いくらか鋭角的な文字でこう書かれてある。今からちょうど五十年前の1955年5月、最初で最後の詩集を発表した若き詩人、前田耕(1935年、名古屋市生まれ)が、その一冊を親友だっ […]

  • 2019年6月5日
  • 2022年3月10日

都市の自然を見つめて—その変わらぬ意思について 国島征二展

なうふ現代(岐阜) 2019年5月18日〜6月9日  岐阜市のギャラリー「なうふ現代」での国島征二展の初日。午後にギャラリーを訪れると、既に国島さんは「命の水」と称する冷酒を飲みながら、早い時間に訪れた旧知の作家らと語らいの中にあった。  新聞記者として美術を担当するようになった25年ほど前から付き […]

  • 2019年6月3日
  • 2021年11月17日

豊田市美術館がリニューアル 6月30日まで記念コレクション展

 改修工事のため休館していた豊田市美術館が2019年6月1日にリニューアルオープンし、式典が開かれた。太田稔彦市長は「所蔵品から約150点と市が誇る織田信長像が展示でき、まさに豊田市の底力を示すオープニングになった。派手ではないが、市民目線、お客さん目線のリニューアルになった」とあいさつ。続いて、村 […]

  • 2019年6月1日
  • 2019年6月19日

漂流物、廃棄物に眼差しを向ける佐藤貢さんの生き方 108 Crosses Mitsugu Sato 

Gallery NAO MASAKI(名古屋) 2019年5月18日〜6月2日  Gallery NAO MASAKIの佐藤貢さんの個展は、新作のシリーズに旧作を加え、見応え十分だった。自分の元に流れ着いた、あるいは、たまたま出合ったおびただしい「ゴミ」をブリコラージュのように集積させていく。釣り糸 […]

>文化とメディア—書くこと、伝えることについて

文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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