『おっさんずぶるーす』ファミリー編、ワーク編はしごできます上映会
7人のおっさん監督が、おっさん俳優を主演に据えて日本映画界に一石を投じるオムニバス企画 『おっさんずぶるーす』が2023年6月17~23日、名古屋市東区白壁のシアターカフェで上映される。
シネマスコーレ(名古屋)で日替わり上映での公開があったが、今回は、2プログラム同日の上映となり、楽しみ倍増である。
6月18日には、プロデューサー兼『カリスマハウス』の中村公彦監督が来場予定。
全作品共通のテーマは、おっさんたちが抱える「違和感」。さまざまな切り口で「人生」や「社会」への違和感が描かれる。 プログラムは次の通り。
<ファミリー編>(4本・67分)
前田直樹監督『21世紀のおじさん』
真田幹也監督『オファーを待ちながら』
荒木憲司監督『全く最近のおやじモンときたら…』
西村大樹監督『たそがれのあとに』
<ワーク編>(3本・59分)
越坂康史監督『トイレのおっさん』
中村公彦監督『カリスマハウス』
細野辰興監督『謎乃中年認定壱拾箇条』(なぞのちゅうねんにんていじゅっかじょう)
©おっさんずぶるーすパートナーズ
スケジュール・料金・予約
日時:6月17日(土)~6月23日(金) ※火・水定休
※17日(土)西村大樹監督、18日(日)中村公彦監督、19日(月)範田紗々さんの舞台挨拶予定
連日ファミリー編 14:00~15:10 / ワーク編 15:30~16:30
料金:1プロ1000円、2プロ2000円+ドリンク代(600円~)
定員:各回19名
予約はこちら。
作品紹介
<ファミリー編>(4本・67分)
『21世紀のおじさん』
監督・原作・編集:前田直樹
出演:藤井太一 森累珠 松田未来 岡野さくら 森川恵古 星耕介 山元隆弘 他
会社でも家庭でも窓際族の坂上繁(藤井太一)。一念発起して「おっさんレンタル業」を始める。
依頼人の若者・山岸新(松田未來)や谷口美咲(森累珠)の役に立とうと、坂上は奮闘するが…。
『オファーを待ちながら』
監督・脚本:真田幹也
出演:仁科貴 松浦祐也 朝比奈加奈 吉岡睦雄 他
50歳を過ぎても夢を追っている、売れない役者の風祭豊(仁科貴)。チラシ代も借金して、人生の一発逆転を狙った一人芝居を企画する。迎えた本番。スタッフの佐久間(松浦祐也)や南(朝比奈加奈)らが見守る中、豊に異変が起こる…。
『全く最近のおやじモンときたら…』
監督・脚本:荒木憲司
出演:江島卓 鈴木柚里絵 アマタニキヨシ いずみ尚 山城一乃 小林麻祐子 松岡峻 米澤成美 藤崎舞 金剛寺美樹(特別出演) 他 ナレーター:広瀬和久(友情出演)
特撮やフィギュアなど、昔は少年少女のものだったものに興じる50歳の大人など今や珍しくない時代。そんな大人のアキラ(江島卓)は、友達のアズマ(アマタニキヨシ)、妻のアケミ(金剛寺美樹)、娘のアカネ(鈴木柚里絵)と一緒に仲良く昔の特撮番組を観ていた。しかしそれは地球外知的生命体が仕掛けた実験だった…。
『たそがれのあとに』
監督・脚本:西村大樹
出演:泊帝 若林美保 いずみ尚 秋葉美希
文学賞の受賞経験もある純文学作家・石野賢二(泊帝)。出版不況により仕事が激減し、支えてくれていた妻の奈々(若林美保)や娘の千鶴(秋葉美希)と別居中。
そんな時、編集者の芦塚(いずみ尚)からライトノベルへの転向を勧められ、賢二の心は揺れる…。
※17日(土)西村大樹監督来場予定
<ワーク編>(3本・59分)
『トイレのおっさん』
監督・編集:越坂康史
出演:高橋信二朗 範田紗々 吉原麻貴 初咲里奈 滝本より子 鶴田雄大 長谷川千紗 松緯理湖 フランキー岡村(声) 他
部長の高野山真一(高橋信二朗)は、50歳になってもいまだに性的な妄想を抱いている。
ある日電車の中で美しい女性・ソフィー(範田紗々)に出逢い、胸をときめかせるが、真一は事故で死んでしまう。
目覚めると、真一は会社の女子トイレの便器になっていた…。
※19日(月)範田紗々さん来場予定
『カリスマハウス』
監督・脚本・編集:中村公彦
出演:林和哉 相馬絵美 矢島理佐 小林敏和 近藤笑菜 芹田瞬 三島諒 壷田大貴 杉山裕右 中村史彦 バクザン 川連廣明 他
八神保夫(林和哉)は、自宅の庭で見知らぬ男・甲斐賢人(川連廣明)が変死する現場に出くわす。
甲斐はカリスマ的な人気を持つミュージシャンだった。
やがて、甲斐の死を悼むファンたちが八神の家を訪れるようになり、彼らとの交流によって八神も変化していく…。
※18日(日)中村公彦監督来場予定
『謎乃中年認定壱拾箇条』(なぞのちゅうねんにんていじゅっかじょう)
監督・原案・プロデューサー:細野辰興
出演:大塚祐也 田山由起 大河原紗礼 藤田直哉 夏井世以子 唐澤里美 小林桃子 池田薫 矢野裕子 仁藤優子 田中要次 他
イベント会社に勤める佐藤漢(大塚祐也)と加藤玲子(田山由起)は、同期入社でアラフォーの中間管理職。
二人は会社が「年齢ではなく『おじさん』に該当する人の退職を促している」という噂を耳にする。
更に、後輩の大庭久美(大河原紗礼)に「会社の経理に『使途不明金』がある」と相談されて…。