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東海林毅監督 短編版『老ナルキソス』シアターカフェ(名古屋)で2023年7月22-28日に上映 併映『変わるまで、生きる』

短編版『老ナルキソス』と『変わるまで、生きる』の2作品

 東海林毅監督の短編版『老ナルキソス』が2023年7月22~28日、名古屋市東区白壁のシアターカフェで上映される。

 長編『老ナルキソス』はすでに名古屋シネマテークで6月17-23日に公開されている。今回は、その元となった短編版と、劇中のモデルにもなった高齢の性的マイノリティによる持ち寄り食事会を取材したドキュメンタリー『変わるまで、生きる』の上映である。

 『変わるまで、生きる』は、50代以上のゲイの人たちの食事会の様子を通じて人生を映し出し、2023年のレインボーリール東京のコンペにも出品された。

スケジュール・料金

日時:7/22 (土)~ 28(金) 連日 18:30~
※火水定休
料金:500 円+1 ドリンク(600 円~)
定員:各回 19名
予約はこちら

上映作品(計 約31分)

短編版『老ナルキソス』(2017年/22分)

監督:東海林毅
出演:田村泰二郎 高橋里央 佐野弘樹 蒲生映与 ほか

 ゲイでナルシストの老絵本作家・山崎(田村泰二郎)は老いて醜く衰えゆく自分の姿に耐えられない。山崎はある夜、若く美しい男性レオ(高橋里央)に出会う。

 レオとのプレイ中に倒れた山崎は老いの苦しみを打ち明けるが、年若いレオには響かない。溺れ死ぬ時を逃し年老いたナルキソスの運命は……。

『変わるまで、生きる』(2023年/9分15秒)

監督:東海林毅
協力:NPO 法人パープル・ハンズ

 長編『老ナルキソス』のモデルになった高齢の性的マイノリティによる持ち寄り食事会を取材したドキュメンタリー。

 偏見や法制度の不備など、さまざまな要因で孤独に陥りやすい性的マイノリティの老後。不安に感じている当事者も多いと思う。実際の“プラチナ世代”の当事者たちが楽しく過ごす様子を知ることで将来への不安が少しでも和らぐと嬉しい。

 また彼らの経験談から、性的マイノリティに対する社会の眼差しが少しづつ変わってきた事を知り、より良く変わってゆく未来への想像へとつなげて欲しい。©みのむしフィルム

東海林毅監督プロフィール

 石川県出身。映画監督、映像作家、CG デザイナー、コンポジター。

 武蔵野美術大学在学中より活動を開始し 1995年東京国際レズビアン&ゲイ映画祭にて審査員特別賞を受賞。バイセクシュアル当事者でもあり、商業作品を監督する傍ら、主に自主作品の中で LGBTQ+と社会との関わりを探ってきた。

 同名の短編『老ナルキソス』(2017年)が国内外の映画祭で 10冠を獲得したほか、短編『片袖の魚』(2021年)では日本で初めてトランスジェンダー当事者俳優の一般公募オーディションを行い話題となった。

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文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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