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新型コロナウイルスの感染拡大エンタメ産業に打撃 ぴあが警鐘

 2020年3月28日の日経新聞によると、新型コロナウイルスの感染拡大がコンサートやスポーツイベントなど、ライブ・エンターテインメント産業を直撃している。
 チケット大手のぴあによると、5月まで公演中止などの対応を迫られれば、市場の4割が消える危機的状況になるという。ぴあの矢内広社長が首相官邸に届け試算資料によると、3月23日までに中止・延期になった公演や試合の総数は、8万1000本。入場できなかった観客総数は5800万人に達する。損失額は1750億円。ぴあが見積もる2019年の市場規模の19%に相当し、11年の東日本大震災のときの損失を上回るという。
 この状況が続き、5月末まで、さまざまな興行が開催できないと、損失総額は3300億円にもなり、市場規模の4割にも及ぶ(レジャー施設や映画館は除く)。
 被害が大きくなれば、業界で働く人の生活も圧迫される。日経新聞によると、英国では、アーティストを支援する動きが広がっており、日本でも、超党派の国会議員有志が音楽ライブなどが中止になったときの損失補償など支援策について検討を進めている。
 

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文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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