2021年3月23日の中日新聞朝刊によると、劇作家、演出家の北村想さんが主宰した劇団プロジェクト・ナビのアトリエとして1994年、名古屋市天白区に開設され、その後、小劇場になった「ナビロフト」が、4月10、11日の自主公演を最後に閉鎖される。
昨秋、新型コロナウイルス感染防止対策に絡む行政上の手続きの中で、ナビロフトが法律上、劇場を建設できない「第一種住居地域」にあることが分かったのが理由という。
ナビロフトは、プロジェクト・ナビの活動拠点だったが、2003年の劇団解散に伴い、貸し劇場を中心とした運営に舵を切った。
2016年には、俳優の小熊ヒデジさんがプロデューサーになって運営体制を一新。「地域に根ざし、全国とつながる劇場」を謳い、若手の劇作家育成を目指した試みや、他地域の劇団と連携した企画を打ち出してきた。
プロジェクト・ナビは、北村さんが 劇団「T・P・O師★団」、彗星’86に続いて主宰した劇団。1984年から89年まで東京で学生演劇に没頭した筆者が最も親しんだ劇団の1つでもある。「想稿・銀河鉄道の夜」「雪をわたって」など数多くの舞台を見た。