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名古屋シネマテーク跡に「ナゴヤキネマ・ノイ」2024年3月頃開館へ

 報道によると、2023年7月末に閉館した名古屋市千種区の名古屋シネマテークと同じ場所で、新たなミニシアター「ナゴヤキネマ・ノイ」を開設する準備が進められている。3月頃のオープンを目指している。

 改装工事や機材整備のため、1000万円を目標にクラウドファンディングも始まった詳細は「ナゴヤキネマ・ノイ」の公式サイトで。

 新しい映画館では、シネマテークの最後の支配人だった永吉直之さんが支配人を務め、スタッフだった仁藤由美さん、2019年に亡くなった元支配人の平野勇治さんのパートナーで演劇評論家の安住恭子さんを含む3人が共同代表となって合同会社を設立する。

 ナゴヤキネマ・ノイの「ノイ」は、ドイツ語の「新しい」を意味し、1990年の東西ドイツ統一を機に、ロベルト・ロッセリーニ『ドイツ零年』を念頭にゴダールが作った作品『新ドイツ零年』からとっている。

 地元や映画関係者、ファンから、映画館再開の要請や期待が多く寄せられ、後押しされた。旧シネマテークから機材を買い取り、別の映画館として再生することになったという。

 経営不振だった映画館と同じ場所でミニシアターを再出発させ、軌道に乗せるため、新しい運営方法、コスト管理へと更新する方向。

 換気システムや内装、座席の改修、映写音響整備、オンライン予約システムの構築や、近い将来の新規のデジタルプロジェクター(DCP)導入などで、1000万円ほどの費用がかかる見通しで、クラウドファンディングでの資金を募る。

 ロゴなどのデザインなどで、名古屋芸術大学の教員、学生に協力してもらう。

 こけら落としは、東海テレビ放送製作・配給の「その鼓動に耳をあてよ」を予定している。

 監督は足立拓朗さんで、『ヤクザと憲法』『さよならテレビ』の阿武野勝彦さんと圡方宏史さんがプロデュース。救急車の受け入れ台数が年間1万台と愛知県内随一の名古屋掖済会のER(救命救急センター)の「断らない救急」の現場をとらえたドキュメンタリーである。

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文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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