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名古屋・金山の日本特殊陶業市民会館 2022年度以降に基本計画を策定 3ホールに拡充

3ホールを一体開発

 報道によると、 演劇、コンサートの会場として知られる名古屋・金山の日本特殊陶業市民会館の建て替えを計画する名古屋市が、現在の2ホールを3ホールに拡充する。現在の市民会館を取り壊し、北側にある古沢公園を含めて、3ホールを一体で整備する方向。

  2022年度以降に基本計画を策定する予定。

5年ほどホールが使用できない見通し

 2021年11月29日の日本経済新聞(WEB)などによると、 解体・建て替え工事に際し、5年ほどホールを使用できない期間が生じる見通し。

 名古屋市が2020年11月の有識者会議で示した基本構想案では、古沢公園に1500席程度の第2ホールを先行整備した後、現在の市民会館を建て替える計画だったが、同紙によると、新型コロナウイルスの感染拡大を背景に、一体開発によって、空間的に余裕のある施設を整備することになった。

 市民会館の建て替えと3ホールへの拡充は、老朽化と市内のホール不足が背景。

 名古屋市は、ホールが使えなくなる空白期間をできる限り短縮する方向だが、工事によって、名古屋市内で大型イベントの開催がさらに難しくなる懸念も出ている。

経緯

 1972年の開館から約50年がたち、施設の老朽化が目立っていた。

 2008年以降、名古屋市内で、中規模ホール4館が相次ぎ閉館するなどして、会場不足が深刻化。コンサートや演劇などの開催需要に応えられない状況があった。

 名古屋市は2019年から、建て替えを検討する懇談会を開催。

 当初は、古沢公園への移設案を検討していたが、2020年11月の有識者会議では、現在地と北側の公園敷地の両方を使って、2ホールから3ホールに施設を拡充する基本構想案を示した。

基本構想案

 2020年11月17日の中日新聞によると、基本構想案では、現在の2ホールから3ホールに拡充する方針を改めて提示。

 貸し館事業に依存していた従来の運営を改め、地元に配慮した自主企画事業を増やす新方針を盛り込んだ。

 2021年3月に正式の基本構想にまとめ、2027年度までには、3ホールとも開業する予定とした。

 中日新聞によると、現在の大ホール(2291席)を引き継ぐ形の第1ホールは、2000席規模を確保。現在の中ホール(1146席)は、1500席程度の第2ホールとし、さらに1800席ほどの第3ホールを新設する。

 現在の場所には、第1、第3ホールを建設。第2ホールは北側の古沢公園に建てる。第3ホールは、舞台や客席を可動型にするという。

 この基本構想案では、 工期の時間差を設けることで、全ホールの機能停止によって、公演の名古屋飛ばしが加速しないよう、 第2ホール(古沢公園)、第1・3ホール(現在地)の順に建設する計画だった。

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文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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