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旧名古屋ボストン美術館短期貸し出しへ 2021年2〜6月にバンクシー展

 2020年11月18日の中日新聞(WEB)などによると、2018年10月まで名古屋ボストン美術館があった名古屋市所有の金山南ビル美術館棟(名古屋市中区)で2021年2~5月、英国の正体不明の芸術家バンクシーの作品展が開かれると、名古屋市が2020年11月17日、明らかにした。

 同棟は、借り手が付かない状態が続き、2020年6月、 名古屋市が催事などで短期の貸し出しをすると発表していた。同所でイベントが開かれるのは、閉館後初めてとなる。

 展覧会は「バンクシー展 天才か反逆者か」。 名古屋テレビ放送(メ~テレ)などでつくる製作委員会が企画して開く。

 中日新聞などによると、2018年からロシア・モスクワなど、世界五都市と、国内の横浜、大阪市で開催され、7都市で百万人以上を動員したという。

 名古屋市では、2021年2月3日〜5月31日(その後、6月20日まで会期延長)、金山南ビル美術館棟の一部約1100平方メートルで開催する。

 オークション中にバンクシー自身の仕掛けたシュレッダーで切り裂かれて話題になった版画「少女と風船」など、70点以上が展示されるという。

 中日新聞によると、ボストン美術館の閉館後、ビルを所有する名古屋市は、美術館棟の入居者を2度にわたって公募した。しかし、高い賃料や、契約期間の長さ、限られた用途などから借り手が決まらなかった

 名古屋市が短期利用を認める方向に転換したことで、利用打診が相次いだ。 2023年度まで1カ月単位で利用を募集するといい、2021年7〜8月には、恐竜をテーマとする展覧会も開かれる予定だという。

 バンクシー展の詳細は、メ~テレのWEBサイト、または、バンクシー展の公式サイトを参照。名古屋展の鑑賞レビューは、こちら

 また、旧ボストン美術館で開催された「都市の方舟」展についてのレビューは、こちら

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文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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