報道によると、新聞紙や雑誌、空き缶などを再現した陶作品で知られる現代美術家、三島喜美代さんが2024年6月19日、病気のため死去した。91歳。
大阪市出身。1950年代に新聞や雑誌をコラージュした平面作品を制作した後、70年代から新聞記事などを転写した陶の立体を手がけ、社会の情報化や大量消費への批判とユーモアを込めた。出身地の大阪市と岐阜県土岐市を拠点に制作した。
岐阜県が主催する第11回円空大賞の円空賞を受賞。2021-22年、東京・森美術館の「アナザーエナジー展」に参加。23年には、岐阜県現代陶芸美術館で美術館では初となる個展を開催した。2024年5月19日~7月7日、東京・練馬区立美術館で回顧展「三島喜美代―未来への記憶」を開催している。