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《Metamorphosis メタモルフォシス・都市の変容》アーティストのマーロン・グリフィスによるパレード 2023年11月18日に名古屋・鶴舞公園で開催

パレード、ワークショップでつながる 

 トリニダード・トバゴ出身で、名古屋市を拠点に活動するアーティスト、 マーロン・グリフィスによるアートプロジェクト《Metamorphosis メタモルフォシス・都市の変容》が2023年11月18日(土)午前11時から正午まで、名古屋・鶴舞公園の奏楽堂で開催される。

 主催者がパレードの参加者を募集している。雨天の場合、翌19日(日)に順延。

 マーロン・グリフィスは、あいちトリエンナーレ2013で、3.11以降の日本の再生と復活をテーマに、不死鳥をモチーフにしたパレード《太陽のうた》を展開した。

 パレードは、マーロン・グリフィスの母国、トリニダード・トバゴでは「マス」と呼ばれ、カーニバルを構成する重要な要素になっている。

 今回、鶴舞公園でも、1時間ほどのパレードを実施。参加者は事前にワークショップで、アーティストと制作活動を行う。

 都市空間でのパレードやワークショップを通じて、多様な人が交流し、つながることを目指している。 トリニダード・トバゴ のカーニバルを知ることで、人種や国籍、文化を超えた相互の理解、尊重も図る。

 同プロジェクトは、2022年10月に設立されたクリエイティブ・リンク・ナゴヤの助成事業に選ばれた。助成は、新たな文化芸術の価値の創造を通じて、都市の活力・魅力を向上させるのが狙い。

参加者を募集

 今回も、アーティストが制作した衣装作品を身に付け、パレードをする。主催者が募集しているのは、50~80人ほどのパレードのメンバー。参加費は無料だが、衣装の持ち帰りを希望する場合は、2000円で販売する。

 参加者は、11月3、5、6、7、9、10、11、12、13、14、16、17日午前9-20時に、名古屋市昭和区鶴舞2-9-6のレンタルスペースrocaを会場に実施されるワークショップに参加する。時間内は、アーティストが制作活動をしているので、予約不要で自由に訪れていい。
 
 問い合わせは、masnagoya@gmail.com

マーロン・グリフィス Marlon GRIFFITH

 1976年、トリニダード・トバゴの首都ポート・オブ・スペイン生まれ。名古屋を拠点に活動している。故郷の伝統的なカーニバルをアートの形に昇華させ、多様な人々を結集させたパレードを制作する。

 制作過程で生まれる参加者同士の対話や体験の共有を重視し、コミュニティ内に新たな物語をもたらすことを目指す。

 「マス」と呼ばれるトリニダード ・トバゴ のカーニバルのコスチューム・デザイナーとして活動後、観客も参加できるパレードの作品を制作。

 2004年の南アフリカ・ヨハネスブルグのBag Factory Artists’ Studiosでのレジデンスでは、伝統的なマスと仮面制作のワークショップを実施。住民らとカーニバルを行った。

 2008年には、韓国・光州ビエンナーレのパブリック・パフォーマンスイベント「SPRING」で、光州事件とトリニダード・トバゴのカーニバルの起源を題材にした《Runaway Reaction》を発表。

 2005年、岐阜県美濃市でのアーティスト・イン・レジデンスにも参加。

 2010年グッゲンハイム・フェロー選出。 他に、2022年ドクメンタ15(ドイツ)、2015年ヨーク大アートギャラリー(カナダ)、2014年テートモダン(英国)、2013年あいちトリエナーレ(日本)など。

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文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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