2023-2024年のマティス展
《東京都美術館》
☆マティス展 2023年4月27日~ 8月20日 ⇒公式サイト
20世紀を代表するフランスの巨匠、アンリ・マティス(1869-1954年)。強烈な色彩によって美術史に大きな影響を与えたフォーヴィスム(野獣派)の中心的な存在として活動したのち、絵画の革新者として、84歳で亡くなるまでの生涯を、感覚に直接訴えかけるような鮮やかな色彩とかたちの探求に捧げた。彼が残した仕事は、今なお色あせることなく私たちを魅了し、後世の芸術家たちにも大きな影響を与え続けている。世界最大規模のマティス・コレクションを所蔵するパリのポンピドゥー・センターの全面的な協力を得て開催する本展は、日本では約20年ぶりの大規模な回顧展。絵画に加えて、彫刻、素描、版画、切り紙絵、晩年の最大の傑作と言われる南仏ヴァンスのロザリオ礼拝堂に関する資料まで、各時代の代表的な作品によって多角的にその仕事を紹介しながら、豊かな光と色に満ちた巨匠の造形的な冒険を辿る。
2024-2025年のマティス展
《国立新美術館》
☆マティス 自由なフォルム 2024年2月14日~5月27日⇒公式サイト
20世紀最大の巨匠の一人アンリ・マティス(1869-1954)。自然に忠実な色彩から解放された大胆な表現が特徴のフォーヴィスムの中心人物としてパリで頭角を現す。後半生の大半を過ごすこととなるニースではアトリエで様々なモデルやオブジェを精力的に描く一方で、マティスは色が塗られた紙をハサミで切り取り、それを紙に貼り付ける技法「切り紙絵」に取り組む。本展は、フランスのニース市マティス美術館の所蔵作品を中心に、切り紙絵に焦点を当てながら、絵画、彫刻、版画、テキスタイル等の作品や資料、約150点を紹介する。なかでも、同館が所蔵する切り紙絵の代表的作例である《ブルー・ヌードⅣ》が出品されるほか、大作《花と果実》は本展のためにフランスでの修復を経て日本初公開される必見の作品となる。本展では、さらに、マティスが最晩年にその建設に取り組んだ、芸術家人生の集大成ともいえるヴァンスのロザリオ礼拝堂にも着目し、建築から室内装飾、祭服に至るまで、マティスの至高の芸術を紹介する。
《ポーラ ミュージアムアネックス》
☆ポーラ銀座ビル15周年記念「マティス ― 色彩を奏でる」 2024年10月4〜27日
アンリ・マティスは20世紀を代表する画家の一人で、あざやかな色彩を大胆に用いて表現される作品は見る者に強い印象を与え、その独自の色彩感覚から“色彩の魔術師”と呼ばれている。また、感情を直接的に表現するマティスの制作スタイルは作品にダイナミズムを生み出し、色彩の配置やバランスはまるで音楽のように視覚的なリズムを感じさせる。本展では、マティスが生涯を通して描き続けた室内画の名品、ポーラ美術館収蔵の《リュート》をはじめとした絵画5点と、晩年の傑作と言われる『ジャズ』(全20図)を展示。
《アーティゾン美術館》
☆石橋財団コレクション選 特集コーナー展示 マティスのアトリエ 2024年11月2日~2025年2月9日
アンリ・マティス(1869-1954)の絵画において、室内は常に重要な要素であり続けたが、とりわけ1940年代以降、生活と創作とが一体となった空間として重要になるのが、アトリエである。 本展は、《踊り子とロカイユ椅子、黒の背景》(1942年)の収蔵にちなみ、石橋財団のコレクションにより、マティスの創作においてアトリエが果たした役割について、複数の視点から探る。