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造本作家・デザイナーの駒形克己さんが死去 70歳

 朝日新聞によると、造本作家・デザイナーの駒形克己さんが2024年3月29日、誤嚥性肺炎で死去した。70歳。

 駒形さんのWEBサイトなどによると、1953年、静岡県生まれ。日本デザインセンターを経て、1976年に渡米。1980年から、米国3大ネットワークCBSニューヨーク本社でグラフィックデザイナーとしてキャリアを積んだ。

 1983年に帰国。1990年、子どもの誕生をきっかけに既存の形にとらわれない絵本の制作を開始。1994年、”1,2,3…KOMAGATA”展がフランス・ヴィルバーンの美術館で開催。フランス、イタリア、スペイン、ポルトガルへと巡回した。さらにニューカレドニア、メキシコ、ブラジル、リトアニア、ポーランド、ロシア、韓国、中国へとその活動は広がった。

 2001年、フランス国立近代美術館ポンピドゥセンターより、視覚障がい者に向けた本「折ってひらいて」「LEAVES」を刊行。

 2004年、フランス・グルノーブル市の依頼から、ブックスタート「ほしが ねむる ところ」が発刊。2012年、フランス国立アミアン美術学校の依頼で手話絵本を制作、その翌年、制作過程に密着した駒形克己ドキュメンタリー番組がWOWOWプライムにて放送され、同番組が国際エミー賞にノミネートされた。

 優れた絵本に授与されるボローニャ・ラガッツィ優秀賞を2000年(「MINI BOOK」)、2010年(「Little tree」)、2016年(「日がのぼるとき」)の3度の受賞。

 2007年には、ボローニャ国際原画展の国際審査員を務める。2008年以降、ボローニャ国際児童図書展では、コロナ禍の年を除き、毎年「SMALL WORLD」のブースを展開した。

 国内では「小さなデザイン 駒形克己展」が、2019年から、板橋区立美術館、福岡三菱地所アルティアム、岩手県立美術館、足利市立美術館、ヴァンジ彫刻庭園美術館、2022年にはパリ日仏文化会館に巡回。

 2020年「駒形克己 え!ほん展」が上田市立美術館、2022年おかざき世界子ども美術博物館で開催された。

 2006年GOOD DESIGN・ユニバーサルデザイン大賞(九州大学病院小児医療センター環境デザイン)、2007年GOOD DESIGN賞(つみ木 BLOCK’N BLOCK)他、受賞多数。2013年から立教大学非常勤講師、女子美術大学特任教授を定年退職まで続けた。

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文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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