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『階段の先には踊り場がある』シアターカフェ(名古屋)で11月12-20日上映

『階段の先には踊り場がある』2021年/日本/132分/カラー/ステレオ ©LesPros entertainment ©Soichiro Suizu

“超等身大恋愛会話群像劇”が誕生

 ⽊村聡志監督待望の新作『階段の先には踊り場がある』が2022年11月12~20日、名古屋市東区白壁のシアターカフェで上映される。

 同作品は、愛知県では、9月30日から10月13日まで刈谷日劇で公開。名古屋市内では今回が初公開となる。

 大学生の初々しい恋愛と、常に円満とはいかない人間関係の難しさ、夢に向かう希望と挫折をくすっと笑えるユーモアを交えて描く。

 「心温まる」「圧倒される」「鼓舞される」など、さまざまなニュアンスを持つ“感動”を肯定し、観客の心を揺さぶる企画を全国から募集した映画コンペティション「感動シネマアワード」のグランプリ受賞作。レプロエンタテイメント出資のもと、製作された。

 脚本・監督は、2018年に初の⻑編映画『恋愛依存症の女』で劇場デビューを果たし、同年、池袋シネマ・ロサのレイトショー動員記録を樹立した木村聡志さん。

 木村監督が得意とする会話劇が散りばめられている。

 主人公・ゆっこを演じるのは、植田雅さん。映画『別に、友達とかじゃない』(2020年)で主演を務め、本作で⻑編映画主演は2度目となる注目の新人女優だ。

 木村監督は「彼女は繊細で無色透明。と同時に何色にも変化する力強さを感じる」とその演技に注目している。

 先輩役には映画『うみべの女の子』(2021年)、『シチュエーション ラヴ』(2021年)など話題作への出演が続く俳優でモデルの平井亜門さん。思わせぶりでちょっぴりクセのあるキャラクターに挑んでいる。

 多部役には、2019年度キネマ旬報新人女優賞ノミネートや映画『猫は逃げた』(2022年)、『よだかの片想い』(2022年)の出演などで評価が高まる手島実優さん、滝役には、『佐々木、イン、マイマイン』(2020年)の出演などで注目を集める細川岳さん、港役には、2019年ミスiDファイナリスト「VOCE賞」「フェアプレー賞」ダブル受賞など、モデル、役者として活躍する朝木ちひろさんが出演する。

 別れた後も同棲し、曖昧な関係を続ける大学生のゆっこと先輩、そこに近づく多部。そして5年という月日を一緒に過ごしているが、将来を見出せずにいる社会人の滝と港。

 それぞれの“ままならない”日常が独特の語り口の中で交錯し、リアルな葛藤と大切な想いが心の奥底から浮かびあがる。

 クセのある登場人物たちによるリズミカルな会話やドラマティックな回想シーンが多用され、コメディの要素を強く感じさせる。

上映スケジュール・予約

日時:11月12日(土)~20日(日) 13:30~15:45  ※火曜、水曜定休
料金:作品1200 円+ドリンク(600円~)
定員:各回 19名
※予約はこちら

『階段の先には踊り場がある』(2021年/132分)

脚本・監督・編集:⽊村聡志 
エグゼクティブ・プロデューサー:本間憲
プロデューサー:菊地陽介
撮影・照明:道川昭如
録⾳:古茂⽥耕吉
整⾳:⽥邊萌乃
⾳響効果:原⼝崇正
デジタルカラリスト:王奇
⾳楽:dezimoe
美術・装飾:佐藤翔
⾐装:キキ花⾹
ヘアメイク:進⼠あゆみ
コレオグラファー:寺⽥華佳
スチール:⽔津惣⼀郎
助監督:江⼝嵩⼤
制作統括:佐島由昭
製作・配給:レプロエンタテインメント

出演:植⽥雅、平井亜⾨、⼿島実優、細川岳、朝⽊ちひろ、安楽涼、松森モヘー、地道元春、益⼭U☆G、⻑野こうへい、⾼橋良浩、つじかりん、寺⽥華佳、浅森咲希奈、須⽥マドカ、苅⽥裕介、⼤⼭⼤、野島健⽮、異儀⽥夏葉、藤⽥健彦、湯⾈すぴか、⼭⼝森広

ストーリー

 ダンサーを⽬指し、芸⼤の舞踊科に通うゆっこは、同じ⼤学の演劇科に通う元カレの先輩と別れた後も同棲を続けている。お互いを応援する“いいパートナー”だと呼び合うが、最近は、夢だった留学、そして先輩と急接近する友⼈、多部ちゃんの存在が気に掛かる。

 ⼀⽅、社会⼈の滝は平穏な⽇々を送っているが、⻑年交際している港から結婚を意識させられ、困惑していた。将来が⾒えない滝は、⼤学⽣のときに味わったある挫折を今も引きずっていたのだ。

 望まない⽅向に動きだす⽇々、彼らは何を語り合うのか――。

木村聡志/監督・脚本・編集

 1988年、東京都生まれ。2013年、ENBUゼミナール・映画監督コース終了。その後、自主で短編を監督しつつ、フリーランスで撮影や録音のスタッフとして映画の現場に携わる。
 2018年、『恋愛依存症の女』で初⻑編監督作品で劇場デビュー。同年の池袋シネマ・ロサのレイトショー動員記録を樹立した。
 翌19年、凱旋アンコール上映にも多くの恋愛依存ファンが詰めかけた。⻑編監督二作目となる本作『階段の先には踊り場がある』が2022年に公開。

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文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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