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岩田色ガラスの世界展―岩田藤七・久利・糸子― 岐阜県現代陶芸美術館で7/10-8/29

岩田藤七《貝「波の響」》1976年 町田市立博物館蔵

町田市立博物館所蔵
岩田色ガラスの世界展―岩田藤七・久利・糸子―

 岐阜県現代陶芸美術館(多治見市)で2021年7月10日~ 8月29日、「町田市立博物館所蔵 岩田色ガラスの世界展―岩田藤七・久利・糸子―」が開催される。

 近代日本ガラス工芸の革新者として数々の功績を残した岩田藤七(1893-1980年)、息子の久利(1925-1994年)、その妻の糸子(1922-2008年)の作品約100点を、東京・町田市立博物館のコレクションから厳選して紹介する。

 3人は、鮮やかな色ガラスを自在に操り、日本文化の美意識に基づく色や形を生かした大胆な造形美を探求。日用品であったガラスを芸術の域にまで高めた。

 併せて、岐阜県土岐郡笠原村(現多治見市)出身の各務鑛三かかみこうぞう(1896-1985年)の作品も紹介。「岐阜県美術館所蔵 もう一人のパイオニア 各務鑛三 クリスタルガラスの世界」と銘打ったコーナーを設ける。

観覧料

一般900円、大学生700円、高校生以下無料。

見どころ

岩田藤七による、近代日本ガラス工芸を切り開いた芸術作品

 ガラスが工業製品か日用品の素材としてしか認識されていなかった昭和初期、日本のガラス工芸を芸術の域まで高めたのが、岩田藤七。美しい色ガラスの作品、とりわけ、花器や茶道具、貝をモチーフとした作品群などは必見である。

岩田久利による、色と光が織りなす華麗な作品

 父が興した工場を受け継ぎ、研ぎ澄まされた感性と豊富な科学的知識によって作品を生みだした岩田久利の作品を紹介。鮮烈な印象を受ける色使いや文様などは必見。

岩田糸子による、鮮やかな色使いの作品や墨絵の世界を表現した作品

 義父と久利が病に倒れたのち、ガラスの世界に入った岩田糸子。原色風の鮮やかな飾皿や、墨のような表現の花器など大作は必見。

各務鑛三によるクリスタルガラスの作品

 同時代の岩田藤七とともに、日本のガラス工芸を芸術の域まで高めた各務鑛三。彼が生みだした無色透明の作品を出身地の岐阜会場で公開。藤七の色ガラスと鑛三のクリスタルガラスを同時に鑑賞できる。

講演会「日本のガラス工芸史における 岩田藤七、久利、糸子」

 講演会「日本のガラス工芸史における 岩田藤七、久利、糸子」が7月31日(土)14:00〜15:30、 セラミックパークMINO イベントホールで開催される。聴講無料。
 電話 0572-28-3100/メール momca-event@cpm-gifu.jp で、イベント名(メールの場合、件名にイベント名を書く)とともに、参加者名(複数名可)、代表者氏名、電話番号、住所を知らせる。

造形講座「ガラスのトンボ玉をつくろう」

 造形講座「ガラスのトンボ玉をつくろう」が2021年 8月15日(日)、 岐阜県現代陶芸美術館プロジェクトルームで開催される。

 時間は、① 11:00−12:00 ② 13:30−14:30の2回。講師は、わくわく体験館ガラス工芸講師が務める。対象は小学3年生以上。定員は各回 8人。参加費500円。

 7月17日10時以降、電話 0572-28-3100/メール momca-event@cpm-gifu.jp で、イベント名(メールの場合、件名にイベント名を書く)とともに、参加者名(複数名可)、代表者氏名、電話番号、住所を知らせる。

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文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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