記事内に商品プロモーションを含む場合があります

「イメージフォーラム・フェスティバル2024」愛知芸術文化センター 12階アートスペースAで2024年11月2-4日に開催

目次

メインテーマは「交錯する視線:ドキュメンタリーという物語」

 映像アートの最新動向を紹介する「イメージフォーラム・フェスティバル2024」(イメージフォーラム主催、愛知県美術館共催)が2024年11月2〜4日、名古屋・栄の愛知芸術文化センター12階アートスペースAで開かれる。

 38回目を迎える今年のメインテーマは「交錯する視線:ドキュメンタリーという物語」。フィクション/ノンフィクションという枠組みにとらわれず、現実世界を多層的に捉えようとするドキュメンタリー作品にフォーカスする。

公募部門は注目作16作品を上映
 今年も注目作が出揃った公募部門「東アジア・エクスペリメンタル・コンペティション」では、計442作品の応募があった。

 ベテランの実験映画作家、伊藤高志さんの最新作『遠い声』や、中国の若者を捉え、ベルリン国際映画祭でも注目された長編ドキュメンタリー『共和国』、オタワ国際アニメーション映画祭でグランプリを受賞した折笠良さんの『みじめな奇蹟』など、計16作品を上映する。

「IKIF」、パット・オニール、粟津潔も特集上映
 歴史的な映像作家を特集する「フィルムメーカーズ・インフォーカス」部門では、国内外の実験映像作家3組をフィーチャー。

 アニメーションの新技法を開拓してきた日本のアーティストデュオ「IKIF」、オプティカル合成表現のパイオニアでありアメリカ西海岸を代表する実験映画作家パット・オニール、そして戦後日本を代表するグラフィックデザイナーの一人でもある粟津潔である。

開催概要

日程:2024年11月2日(土) ~ 11月4日(月・祝)
会場:愛知芸術文化センター 12 階 アートスペース A(名古屋市東区東桜 1-13-2)
主催:イメージフォーラム
共催:愛知県美術館
協賛:株式会社ダゲレオ出版
タイムテーブルプログラムダウンロード

チケット情報 入場料(消費税込)
一般 1,500 円 / 学生 800 円 / シニア 1,300 円 / 障がい者・イメージフォーラム会員 1,000 円 4回券 4,000 円
※ 自由席・各回入替制。各プログラムは上映開始 15 分前に開場。

上映プログラム(12プログラム47作品、インスタレーション1作品)

東アジア・エクスペリメンタル・コンペティション

 「東アジア・エクスペリメンタル・コンペティション」は日本、中国、香港、台湾、韓国の東アジア地域を対象 とした公募部門。同地域出身または在住の作家による 2023年以降に制作された作品を対象としている。

 本年は442作品から一次審査、二次審査を経て東アジアの「今」を映し出す注目作品がノミネート された。新しい才能を発掘する場であるとともに、ベテランと新進作家が互いに賞を競う場でもある。

 最終審査は東京会期中に行われ、10月18日、シアター・イメージフォーラムで開かれた授賞式で入賞6作品と東京会場観客賞が発表された。続く名古屋会場、京都会場でも観客投票が行われる。

A 東アジア・エクスペリメンタル・コンペティション1 5作品77分

T への手紙:核の中で私たちは繋がっている

 ジャン・ズム/デジタル/21分/2023年(香港)
 ビデオレターの体裁をとりながら、中国における核実験及びその視覚イ メージを検証する、資料映像を駆使した映像エッセイである。中国は 1964年10月16日、新疆のロプノールで最初の核実験を行ったが、それを伝える映像には幾つもの“不純”が内包されていた。歓喜する兵士た ち。だが、その映像には“裏”があったのだ—。

家の記号論

 チェン・ションイー+リン・イーピン/デジタル/8分/2023年(台湾+アメリカ)
 山積みとなった家屋の解体ゴミ置き場。その前にポツンと置かれた机と椅子。食事を用意するのは人間ではなく工事用のショベルカーである。 我々の住居=生活を作り出す重機が、料理、洗濯など人の仕事を演じる ことで、その本来の役割から解き放たれていく‒‒‒。マーサ・ロスラー 「キッチンの記号論」(1975)を想起させる作品。

DESK BUGS  ❀ SHIBUYA SKY 賞受賞 ❀

 キム・ハケン/デジタル/3分/2024年(韓国 /日本)
 紫でふわふわの「デスクバグス」を中心に、赤い机、黄色い犬、ガイコ ツ、モジュラーシンセのケーブル……、あらゆるものが作者自身による音楽に合わせて縦横無尽に踊る! 映画フィルムに直接描いたような、あ えて小さな絵を素材にしたことでダイナミックな描線と色の動きが生まれた。アニメーションの楽しさに満ちた 1 本。

誰もおらん家  ❀ 優秀賞受賞 ❀

 北川未来/デジタル/15分/2024年(日本)
 今は誰も住むことのなくなった、祖母が暮らしていた家。縁側や居間に窓から差し込む太陽の光の温かみや、時折聞こえる祖母が好きだった電 車の音が郷愁を誘う。やがて日が暮れると「可愛がっていた猫のじろち ゃん」が現れ、家の中を闊歩する。コマ撮りや合成を駆使し、静謐な空 間に命の痕跡を宿していく、祖母を偲ぶ心情に溢れた作品。

B 東アジア・エクスペリメンタル・コンペティション2 4作品76分

クイーンのかぎ針編み ❀ 寺山修司賞受賞 ❀

 チョ・ハンナ/デジタル/35分/2023年(韓国)
 ハンナは幼少期に祖母のチュンザからかぎ針編みを習った。自身のセク シュアリティに疑問を抱きつつ育ったハンナにとって、かぎ針編みは単 なる少女の趣味ではなく、己と向き合うためのルーティーンだった。成長し、かぎ針編みの集大成として「マンダラ・マッドネス」を編み上げ たハンナが迎える、驚きのエンディングに注目!

ずっと前、そう遠くないところ

 ヤン・ワイイン/デジタル/3分/2024年(香港)
 スーパー8 で捉えられた 2019~2023年の香港の日常風景。その四隅には19世紀刊行の英単語集「華英通語」から引用された英単語と直訳(左 上下)、発音を示す広東語と更にその再英訳(右上下)が配置され、混沌 とした意味のズレが生じていく。香港の”現在”を見つめるパーソナルな視点を実験的手法で表現した一作。

蒸発書簡

 工藤雅+張若涵/デジタル/30分/2024年(日本)
 台北と東京に住む二人の作家による映像往復書簡。コロナ禍で実際に会うことが難しい状況下で開始され、2024年まで続けられた。互いの映像 や音を引用しつつ展開していくが、アニメーションやコラージュ、8ミリフィルムによる撮影など、さまざまな技法を駆使した映像は「これぞ個人映画!」という楽しさに彩られている。

みじめな奇蹟

 折笠良/デジタル/8分/2023年(日本)
  画家・詩人のアンリ・ミショーによる、彼自身のメスカリン体験を綴っ た同名エッセイとドローイングに着想を得たアニメーション作品。リズ ミカルに朗読される詩(朗読は俳優のドニ・ラヴァン)と、そのイメー ジを現前させるようなイラストレーションの運動が画面に臨場感をもたらしている。第47回オタワ国際アニメーション映画祭短編部門グランプリ受賞。

C 東アジア・エクスペリメンタル・コンペティション3 3作品78分

恋愛のディスクール

 パン・ブン/デジタル/14分/2024年(中国本土/日本)
 カフェで斜向いの席につきボードゲームに興じるカップル。ぎこちない接触の試み、交差することのない視線。批評家ロラン・バルトが種々の テクストを引用し断章形式でまとめ上げた同名著作を下敷きに、縛られ ない自由な発想で恋する主体である”わたし”の内的世界を詩的なイメー ジで展開させたドローイングアニメーション。

上海動物園

 リ・ユェン/デジタル/14分/2023年(中国本土)
 美術館の暗がりの中、ホワイトキューブの壁に映し出されたある映像作品。おもむろに立ち寄った観覧客の女性が見入っていると、美術館スタ ッフの女性が声をかける。捉えどころのない二人の対話。「この主人 公、少し私に似ているみたい」。重なり合うイメージを行き来しなが ら、存在の不確かさを描き出すポエティックな一篇。

「解体」映像記録 ❀ 東京会場観客賞受賞 ❀

 持田敦子、青山真也/デジタル/50分/2024年(日本)
 日頃スポットライトの当たらない建物の”解体”。その現場では速やか に更地に戻すことが常識とされる。そこに持田敦子の”アート”が、「豊かな解体」を掲げて別の時間軸・価値で介入していく。その行為が解 体業者など、現場や周囲の人々を触発していく様子をインタビューや 取材を通し丁寧に捉え、”アートと社会の結節点”が描出されていくドキュメンタリー。

D 東アジア・エクスペリメンタル・コンペティション4 3作品76分

彼女は渡った ❀ 優秀賞受賞 ❀

 デイジー・ズイェン・ジャン/デジタル/18分/2024年(中国本土/アメリカ)
 コロナのロックダウン中、異国の地アメリカで学ぶ作者は、学生寮で掃除人として働くコロンビアからの移民女性に出会う。二人の眼差しは、人工の建造物をはみ出て葉と根を伸ばす植物たちに惹きつけられる。「あの娘は旅立った。彼らも旅立った。そして人生は続いていく」。現地の人に気もとめられない移民二人の、ささやかだが暖かい交流が情感豊かに描かれる。

コクーン

 イウェ・チェン/デジタル/5分/2024年(中国本土/イギリス)
 どこか遠い記憶を呼び起こすかのような気配に満ちている。暗い一室 の中、TV が光っている。映されているのは一匹の蛾である。蛾は卵を 幾つも産むとブラウン管を飛び出し、卵もいつしか部屋のあちこちへ と移っている。幼い少女がその卵に触れると—。蛾をモチーフに、少 女の不安げな一夜を淡いタッチで描くドローイング・アニメーショ ン。

遠い声

 伊藤高志/デジタル/53分/2024年(日本)
 一面朽ち果てたひまわり畑、廃墟と化した公営住宅群—。息を呑むよ うな殺伐感が作品全体を覆う。互いが分身のような二人の女。カメラを持って彷徨し、一人は不可思議な事物や自分にカメラを向け、一人は黒いワンピースをさまざまな場所に吊るして撮る。日常的世界と非 現実的世界が一瞬にして交差する“映画の魔術”に満ちた作品である。

E 東アジア・エクスペリメンタル・コンペティション5 1作品107分

共和国 ❀ 大賞受賞 ❀

 ジン・ジャン/デジタル/107分/2023年(中国本土)
 音楽の鳴り響く6畳ほどの狭い部屋にたむろする中国の若者たち。酒を飲み、ギターを弾き、理想を語る――。ここは抑圧的な現実社会から離れて気ままな生活を送るための”共和国”だ。透明人間のように存 在するカメラが活力に満ちた若者たちの姿を捉え、大胆な編集ととも に「自由と抵抗」というテーマを鮮やかに浮かび上がらせる。

エクスペリメンタル・パノラマ

 招待部門である「エクスペリメンタル・パノラマ」では、国際映画祭で高い評価を得た話題作や、「フィルムメ ーカーズ・イン・フォーカス」として歴史的な映像作家のレトロスペクティブなどを上映する。
特集 交錯する視線:ドキュメンタリーという物語 (F~K プログラム) The Crossing Gaze: Documentary and Narratives

F 交錯する視線:ドキュメンタリーという物語1 コーポレート・アカウンタビリティー 1作品68分

 利益追及の企業原理と抑圧的な軍事独裁政権の共犯関係。忘却され た事実を風景に炙り出すポリティカル・サスペンス的なドキュメンタリー。軍事独裁政権下(1976-1983)のアルゼンチンで、数万人が誘拐、 監禁され、その後殺害された。事件そのものは 70 年代という過去のものだが、従業員を組織的に軍政側に引き渡して協力した大企業の多くは現在も操業中だ。秘密捜査の張り込み をする刑事のように、車のフロントガラス越しに企業の工場正門を隠し撮りする作者の緊張と興奮。ベルリン映 画祭やアムステルダム・ドキュメンタリー映画祭で上映されその鮮烈な風景映画の手法が注目された。

コーポレート・アカウンタビリティー
 ジョナサン・ペレル/デジタル/68分/2020年(アルゼンチン)

I 交錯する視線:ドキュメンタリーという物語4 ジャンピング・フレームズ「パフォーマティブ・ド キュメンタリー:身体の記憶」 5作品78分

 身体の記憶を巡ってパフォーマンス✕ドキュメンタリーという2つのアート形式の新たな結節点を提示する、香港発・5つのパフォ ーマティブ・ドキュメンタリー作品集。“身体”をテーマに、パフォーマンス、ダンス、映像アートをハイブ リッドに扱うアジアで唯一の映像祭「ジャンピング・フレームズ̶ ̶ 香港国際舞踏映像祭」のベストセレクション。幼少期の体験が撮影者と被写体の緊迫した関係性に重ねられる『石』、移民労働者の 身体を通じて中国の社会構造を描出する『ここは鳥小屋』、2人の石ラテンダンサーの身体とプライベートな語りが交錯する『2人のソロ、1つのダンス、3つのフレーム』、香港都市部の貧困層のシュルレアリスティックなポートレイト『無調人間』、呼吸を止めるよう指示されたダンサー達の身体を見つめる『内なる痛み』の5作品を上映。 キュレーション:エリサ・ウェンディ(ジャンピング・フレームズキュレーター)


 リー・ワイセン/デジタル/9分/2020年(香港、フィリピン)


ここは鳥小屋
 アーガオ/デジタル/17分/2016年(香港、中国)


2人のソロ、1つのダンス、3つのフレーム
 ジョセフ・リー/デジタル/15分/2021年(香港)
無調人間
 チャン・ハウチュン+チュイ・チーイン/デジタル/28分/2016年(香港)
内なる痛み
 ヴェロニカ・バセット/デジタル/9分/2020年(香港、インドネシア)

J 交錯する視線:ドキュメンタリーという物語5 アトリエ 105、新たなドキュメンタリー表現のためのファクトリー 5作品81分

 視覚的実験とドキュメンタリーを融合する先鋭的な作品が世界的にも注目されているフランスのレジデンス発の実験映画集。1980年から続くパリの実験映画配給組織ライトコーンは、「アトリエ105」という映像作家向けのポストプロダクション・レジデンスのプログラムを2014年からから行なっている。実験映画作家たちのリアリティーへのアプローチは、視覚的効果を十分に生かし、世界の多面的な解釈を可能にする。キュレーション:エマニュエル・ルフラン(ライトコーンディレクター)

慰霊碑
 シャルル・カディック/デジタル/8分/2022-2023年(フランス)
身体サンプル
 アストリッド・デュ・ラ・シャペル/デジタル/14分/2021年(フランス)
間奏
 マリア・クルクタ/デジタル/24分/2021年(フランス)


私が浴するオアシス
 イネス・シウエ/デジタル/22分/2024年(フランス)
ィルムの破断
 ピーター・ミラー/35ミリ/13分/2022年(アメリカ+フランス)

P フィルムメーカーズ・イン・フォーカス1 アニメーションの実験工場:IKIF 特集 11作品58分

 8ミリから3DCGまで、さまざまなメディアと多彩なアニメーション技法を駆使する錬金術師。 石田園子(ISHIDA Sonoko)と木船徳光(KIFUNE Tokumitsu)による IKIF(Ishida Kifune Image Factory 石田木船映像工場)は 1979年の結成以来、実験アニメーション、映像インスタレーション、商業アニメの CG 制作など、200本以上の作品を制作してきた。作品ごとに技法やスタイルはさまざまで、砂、コピー機、和紙な ど、あらゆる素材を使ってアニメーションを制作。溢れ出るかのようなアイデアの数々に圧倒される。

乱 PART2 RADIANCE
 16ミリ/9分/1982年(日本)
石化(一)
 16ミリ/6分/1982年(日本)
カメラオブスクラ 2
 デジタル/2分/1983年(日本)
回転 AB
 8ミリ(デジタル版)/2分/1983(日本)
DIM
 16ミリ/4分/1984年(日本)
(2)海の底
 16ミリ/3分/1985年(日本)
阿耳曼陀羅(二)
 16ミリ/5分/1986年(日本)


流砂
 16ミリ/6分/1987年(日本)
SIGN
 16ミリ/4分/1990年(日本)
Troreminica
 デジタル/3分/2009年(日本)
ZC1000で撮影していた
 デジタル/13分/2018年(日本)

Q2 フィルムメーカーズ・イン・フォーカス2 パット・オニール2 1作品54分

 オプティカル合成表現の先駆者でありアメリカ西海岸を代表する実験映画作家パット・オニールによる驚くべき長編実験映画『ウォーター・アンド・パワー』を35ミリフィルムで上映。『2001年宇宙の旅』の特殊効果アドバイザーであり、オプティカ ル・プリンターを駆使した合成表現技術のスペシャリストとして既にその地位を確立していた実験映画作家パット・オニールが、1989年に完成させた代表作『ウォーター・アンド・パワー』。さまざまな土地で光と人間の動きを何年もかけてタイムラプス撮影しながら、アメリカの都市生活を圧縮されたヴィジュアルな「風景」として提示するイマジネーションに溢れた力作だ。「この映画はロサンゼルスという街を見事に喚起する。LAについて作られた最大の映画ではないとしても、最も詩的で最も深遠な映画であることは間違いない。」(ポール・アーサー/映画批評家、映像作家)

ウォーター・アンド・パワー
 35ミリ/54分/1989年(アメリカ)

R フィルムメーカーズ・イン・フォーカス3 粟津潔の<視線>ー粟津潔映像作品集 7作品80分

 日本を代表するグラフィック・デザイナーが見つめた「風景」。 粟津潔は絵画、舞台美術、パフォーマンスなど多岐に渡る表現活動を行ったが、映像制作もそのひとつ。今回は最初の作品『インベー ダー』と、原広司による設計で、今年アートスペースとして公開された「粟津邸」が舞台となった『風流』、『コーナー』の3作品を新 たにデジタル修復して上映。また、現在でも斬新なビジュアル感覚が目を惹く映画タイトル集をはじめ、小杉武久の音楽、寺山修司の 短歌、山下洋輔の演奏など、当時のアートシーンとのコラボレーシ ョンも興味深い。

勅使河原宏監督作品予告編、タイトル集(『おとし穴』、『砂の女』、『他人の顔』)
 10分/1962~1966年
インベーダー
 16ミリ(デジタル版)/9分/1968年
風流
  16ミリ(デジタル版)/11分/1970年
短歌映像・田園に死す
  16ミリ/14分/1974年
ピアノ炎上
 16ミリ(デジタル版)/9分/1974年


コーナー
 16ミリ(デジタル版)/10分/1980年
幻想幻野
 16ミリ/19分/1974年

インスタレーション 隙間の家族

 本作は、映像とその装置(支持体)について、「モノ」としての視点 からユーモアを通して批評する映像インスタレーションのシリーズ の新作である。今回の作品では、映像の映写・投影における焦点 (フォーカス)を軸に、光源からフィルム、レンズの間に棲む都市 伝説的な仮説を提示する。

隙間の家族
  伊藤隆介/ミクストメディア/2024年

過去のイメージフォーラム・フェスティバル

・イメージフォーラム・フェス2023については、こちら
・イメージフォーラム・フェス2022については、こちら
・イメージフォーラム・フェス2021については、こちら
・イメージフォーラム・フェス2020については、こちら
・イメージフォーラム・フェス2019については、こちら

最新情報をチェックしよう!
>文化とメディア—書くこと、伝えることについて

文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

CTR IMG