報道によると、旧ソ連(現ウクライナ)出身で米ニューヨーク在住の現代美術家、イリヤ・カバコフさんが2023年5月27日、死去した。89歳。
モスクワ美術大で学び、絵本の挿絵画家をする一方、旧ソ連の弾圧下、地下で非公式活動を展開。モスクワ・コンセプチュアリズムの動向の一人として制作を続けた。1980年代末頃からは、エミリアさんとの共同制作を始めている。
トータル・インスタレーションという手法で活躍。「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」などで、日本にもしばしば来日した。
筆者は、1999年に、名古屋市の白川公園に《彼らはのぞき込んでいる》が設置された際、インタビューしたことがある。