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豊田市美術館が2025年度展覧会ラインナップを発表

モネ展、髙島野十郎展など多彩に

 豊田市美術館(愛知県)が2025年度の展覧会ラインナップを発表した。

 開館30周年を迎える豊田市美術館では、夏休みには大人から子どもまで幅広い世代に人気の印象派巨匠モネの展覧会、秋には戦後美術をジェンダー視線で読み直す展覧会、また年明けには、近年、評価が高まりつつある洋画家・髙島野十郎の展覧会の開催を開く。

2025年度ラインナップ

☆モネ 睡蓮のとき 2025 年6月21日〜9月15日

 マルモッタン・モネ美術館のコレクション約50点に、国内の所蔵作品を加えて開催するクロード・モネ(1840-1926年)の回顧展。日本初公開の作品を含み、晩年の制作を中心として、モネが情熱を注いで造った「水の庭」を描いた最初期の作品群、そして大画面の〈睡蓮〉などを紹介し、印象主義を超えたモネの芸術の豊かな展開を辿る。

☆(仮)アンチ・アクション 2025年10月4日〜11月30日(予定)

 1950年代から 60 年代にかけて、日本では女性作家が前衛美術の領域で大きな注目を集めた。しかし、「アクション」の概念が導入され、男性批評家による男性作家の評価に適用されるようになると、女性作家たちは批評の対象外とされる傾向が強まった。本展では、こうした女性たちのアクションへの対抗意識を「アンチ・アクション」として見直し、当時の美術の別の姿を描き出す。

☆(仮)髙島野十郎展 2026年1月6日〜3月15日

 日本美術史で特異な位置にあり、この 30 年ほどで全国的に知られるようになった洋画家・髙島野十郎(1890-1975 年)。「蝋燭」「月」などの特異な主題を独特の写実的な筆致で描いた作品は、観る者の心を静かに震わせ魅了する力を宿している。旧制八高出身で、東海地区で初開催の個展となる本展は、過去最大規模の回顧展。自らの理想と信念にひたすら忠実であり続け、「孤高の画家」と呼ばれた髙島野十郎の芸術観を紐解く。

☆開館 30 周年コレクション展 第1期:2025年6月21日〜9月15日、第2期:2025年10月4日〜12月21日、第3期:2026年1月6日〜3月15日

 1995年に開館した豊田市美術館は、2025年に30周年を迎える。長きにわたる活動を振り返りつつ、決して一つに収斂することのない美術の多様なありようを見つめなおすきっかけとなり、また未来への眼差しを提示できるよう、いくつかのテーマを設定し、コレクション展を3期連続して開催する。また、コレクションに関連した様々な教育事業やこどもを対象としたイベント等を開く。

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