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三重県立美術館 若冲と京の美術 ―京都細見コレクションの精華―4月10日から

若冲と京の美術 ―京都細見コレクションの精華

俵屋宗達《歌仙絵色紙「藤原仲文」》江戸前期 【展示期間:5 月 7 日~ 5 月 23 日】
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 国内外屈指の日本美術コレクションで知られる細見美術館(京都)の作品を若冲を中心に紹介する「若冲と京の美術 ―京都細見コレクションの精華―」が 2021 年4 月10 日~ 5 月23 日、津市の三重県立美術館で開催される。若冲の作品15 点をはじめ、珠玉の作品が紹介される。

 京都の中でも文化の香り高い岡崎に佇む細見美術館。そのコレクションは、大阪の実業家で、茶人としても知られた故・細見良(初代古香庵)にはじまる細見家三代により蒐集された。

 細見家三代の審美眼によって選び抜かれた美術品は、質の高さとともに、日本美術の各時代、分野を網羅するほど多彩であることで知られる。

伊藤若冲《鼠婚礼図》1796 年
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 とりわけ、高い人気を誇る江戸時代の京絵師・伊藤若冲(1716 ~ 1800年)をいち早く評価。その画業を概観できるコレクションを形成している。

 細見美術館は、コレクションの特色を生かし、1998年の開館以来、日本美術のもつ多彩な魅力を発信し続けている。

伊藤若冲《雪中雄鶏図》江戸中期【展示期間:4 月 10 日 ~5 月 5 日】
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 本展では、若冲の作品15 点に加え、若冲を生み育んだ「京」の歴史・文化を伝える古美術品の数々を展示する。

 若冲と「京」が縦糸横糸に織りなす美術の奥深さが楽しめる企画である。

 会期2021 年4 月10 日~ 5 月23 日のうち、5 月5 日までの前期と、5 月7 日からの後期で、作品の展示替えがある。

《芦屋霰地楓鹿図真形釜》室町時代 重要文化財
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時間・観覧料

開館時間:9:30-17:00(入館は16:30 まで)
休館日:月曜日(ただし5 月3 日は開館)、5 月6 日(木)
観覧料:一般1,000(800) 円/ 学生800(600) 円/ 高校生以下無料
*( ) 内は前売り及び20名以上の団体割引料金
*この料金で特集展示「蕭白と伊勢の美術」、常設展「美術館のコレクション」、「柳原義達の芸術」も見られる。

浮田一蕙《やすらい祭・牛祭図屛風 》江戸後期
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記念講演会

講演会当日の午前11 時よりインフォメーションで整理券配布。

「細見コレクションと若冲」

日時:4 月10 日(土)14:00 〜15:30(13:30 開場)
講師:細見良行(細見美術館 館長)
場所:三重県立美術館講堂
定員:40 名/ 参加無料

「京の初夏を彩るー祭礼図と花鳥図」

日時:5 月16 日(日)14:00 〜15:30(13:30 開場)
講師:岡野智子(細見美術館 上席研究員)
場所:三重県立美術館講堂
定員:40 名/ 参加無料

学芸員によるスライドトーク

「江戸時代中期の京画壇」

日時:5 月9 日(日)14:00 〜15:00(13:30 開場)
講師:村上敬(三重県立美術館 学芸員)
場所:三重県立美術館講堂
定員:40 名/ 参加無料

同時開催 特集展示「蕭白と伊勢の美術」

 4 月2 日〜5 月30 日、1 階企画展示室2-3 室で開催される。
 曾我蕭白は、若冲と並び「奇想」と称される京絵師。特集展示では、三重県立美術館が所蔵する蕭白の作品を中心に、伊勢にゆかりのある近世絵画を紹介する。

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文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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