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愛知県碧南市藤井達吉現代美術館が2024年度展覧会スケジュールを発表

 愛知県碧南市藤井達吉現代美術館が2024年度の展覧会スケジュールを発表した。企画展は以下の通り。

☆NEW FACE 2024 新収蔵品展 2024年4月6日~5月12日

 同館では、日本近代工芸史において前衛的な活動を展開した藤井達吉の作品や彼の芸術観を軸として、時代や地域性を考慮したコレクション収集をおこなっている。本展では、藤井の姻戚関係や直接交流のあった関係各位から寄贈された藤井達吉作品をはじめ、高松次郎や庄司達の現代美術作品など、令和5年度に館蔵となった新収蔵品を中心に紹介する。

☆春陽会誕生100年 それぞれの闘い 岸田劉生、中川一政から岡鹿之助へ 2024年5月25日~7月7日

 春陽会は、在野における洋画の美術団体として1922(大正11)年に結成された。創立メンバーには、再興院展洋画部を脱退した小杉放菴や草土社の岸田劉生、そして、萬鐵五郎、梅原龍三郎など著名画家が名を連ねた。彼らは、個性を尊重する「各人主義」を謳い、自由な制作を行った。本展は、春陽会の歴史を刻んできた画家の“それぞれの闘い”、そして日本近代美術史における春陽会の意義を、創立から1950年代頃に活躍した画家の作品を通して辿ろうとするものである。

☆松本竣介『街』と昭和モダン―糖業協会と大川美術館のコレクションによる― 2024年7月20日~9月8日

 戦争と平和の激動の昭和時代、都市や生活様式の近代化はより身近なものとなった。本展では、「昭和モダン」をテーマに、公益社団法人糖業協会の日本近代洋画コレクションと公益財団法人大川美術館のコレクションの中から選りすぐりの優品を紹介。松本竣介『街』を起点に、藤島武二、梅原龍三郎、安井曾太郎、東郷青児など日本洋画壇を代表する作家をはじめとした多彩な絵画によって、清新なイメージを求めた「モダン」の視点から「昭和」の時代をたどる。

☆没後100年 富岡鉄斎 2024年10月5日~11月24日

 幕末の京都に生まれ、世に「最後の文人画家」と称えられる富岡鉄斎(1836‒1924)は、近世都市の商人道徳を説いた石門心学を中心に、諸学を広く学ぶと同時に、南宗画、やまと絵等をはじめ多様な流派の絵画も独学し、深い学識に裏付けられた豊かな画業を展開した。没後100 年を迎える節目に企画する本展は、代表作はもちろんこれまで取りあげられる機会の少なかった優品、遺愛品なども展覧し、鉄斎の画業や生涯を紹介する。

☆足利市立美術館所蔵・浅川コレクション 夢を追いかけた“前衛”の鼓動 2025年1月4日~2月24日

 浅川邦夫氏(1932‒)は、半世紀にわたり現代美術を扱うギャラリーに深く関わり、優れた画商としての眼力で蒐集した900 点を越える美術品を、足利市立美術館に寄贈した。本展は“前衛”と呼ばれた時代(1950年代後半‒1970年代初頭)にスポットを当て、小野忠弘・桜井孝身・工藤哲巳の抽象画、中西夏之・菊畑茂久馬・三木富雄のオブジェ、細江英公や羽永光利の写真、ゾンネンシュターンの個性的な色鉛筆画やラウシェンバーグのコラージュなど厳選した国内外の作品群を当時の熱気とともに紹介する。

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文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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