2024年-2025年のはにわ展 ハニワ展 埴輪展
《東京国立近代美術館》
古の地層から出土するハニワや土偶のイメージは日本中に浸透し、いまや押しも押されもせぬキャラクターと化しているといっていい。出土遺物は、美術に限らず、工芸、建築、写真、映画、演劇、文学、伝統芸能、思想、さらには教育番組にいたるまで、幅広い領域で文化現象を巻き起こしてきた。戦後、岡本太郎やイサム・ノグチによって、それまで考古学の資料として扱われていた出土遺物の美的な価値が「発見」されたというエピソードはもはや伝説化している。なぜ、出土遺物は一時期に集中して注目を浴びたのか、その評価はいかに広まったのか、作家たちが「遺物」の掘り起こしに熱中したのはなぜか――本展は美術を中心に、文化史の舞台に躍り出た「出土モチーフ」の系譜を、明治時代から昭和戦後にかけて追いかけつつ、ハニワや土器、土偶に向けられた視線の変遷を探る。
《東京国立博物館》
☆挂甲の武人 国宝指定50周年記念 特別展「はにわ」2024年10月16日~12月8日⇒公式サイト
埴輪とは、王の墓である古墳に立て並べられた素焼きの造形。その始まりは、今から1750年ほど前にさかのぼる。古墳時代の350年間、時代や地域ごとに個性豊かな埴輪が作られ、王をとりまく人々や当時の生活の様子を今に伝えている。なかでも、国宝「埴輪 挂甲の武人」は最高傑作といえる作品。この埴輪が国宝に指定されてから50周年を迎えることを記念し、全国各地から約120件の選りすぐりの至宝が空前の規模で集結。素朴で“ユルい”人物や愛らしい動物から、精巧な武具や家にいたるまで、埴輪の魅力が満載の展覧会である。東京国立博物館では約半世紀ぶりに開催される埴輪展。
《市原歴史博物館》
☆特別展「旅するはにわ-房総の埴輪にみる地域間交流-」 2024年10月12日〜12月15日
市原歴史博物館の主要展示資料 山倉1号墳出土埴輪【千葉県指定文化財】は、調査研究の成果により、東日本最大級の埴輪工房である埼玉県鴻巣市の生出塚(おいねづか)埴輪窯で焼かれ、はるか市原の地に運ばれてきたことがわかっている。山倉1号墳の発掘調査報告書刊行から20年の節目となる令和6年度の特別展として、生出塚埴輪窯跡出土人物埴輪【重要文化財】をはじめとする、古墳時代後期(6世紀後半)の埴輪を多数借用展示し、房総半島における埴輪文化と地域間交流の実像に迫る。
《山武市歴史民俗資料館》
☆企画展「埴輪展」後期開催 2024年4月20日~2025年5月11日
2025年-2026年のはにわ展 ハニワ展 埴輪展
《九州国立博物館》
☆特別展 挂甲の武人 国宝指定50周年記念/九州国立博物館開館20周年記念 はにわ 2025年1月21日~5月11日⇒公式サイト
開館20周年を記念した特別展の第1弾として、日本全国の「はにわ」が九博に集結。今から約1750年前に始まった古墳時代。前方後円墳をはじめとした大きなお墓をにぎやかに飾った人、動物、船や刀、家などが楽しめる。