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「ふじのくに⇄せかい演劇祭2021」「ストレンジシード静岡」静岡市でGWに開催、『アンティゴネ』上演

「ふじのくに⇄せかい演劇祭2021」
「ストレンジシード静岡」
『アンティゴネ』

  SPAC-静岡県舞台芸術センターが 、2021年のGWに、「ふじのくに⇄せかい演劇祭2021」を開催し、「ふじのくに野外芸術フェスタ2021静岡」の一環で、宮城聰演出『アンティゴネ』を上演する。街中で演劇やダンスを無料で鑑賞できる「ストレンジシード静岡」も開催する。
 2021年3月24日、静岡芸術劇場でプレス発表会があった。

 日程は、「ふじのくに⇄せかい演劇祭2021」が4月24日~5月5日、『アンティゴネ』は5月2~5日、「ストレンジシード静岡」は5月2~5日。

チケットの販売開始は3月27日。

「ふじのくに⇄せかい演劇祭2021」

「くものうえ⇅」から「ふじのくに⇄」へ

 2000年から継続してきた「ふじのくに⇄せかい演劇祭」は、2020年、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で中止となり、代わりにオンラインによる「くものうえ⇅せかい演劇祭」が実施された。

 2021年は、全作品を野外で上演するかたちで 待望の「ふじのくに⇄せかい演劇祭」 が復活する。

唐十郎×宮城聰
『おちょこの傘持つメリー・ポピンズ』

4 月28 日(水)・29 日(木・祝)・30 日(金) 各日 18:00
静岡県舞台芸術公園 野外劇場「有度」

SPAC 新作/演劇
上演時間:未定(120 分以内)|日本語上演/英語字幕|全席自由

演出:宮城聰 作:唐十郎
美術:カミイケタクヤ
衣裳:駒井友美子
出演:SPAC/泉陽二、奥野晃士、春日井一平、片岡佐知子、河村若菜、木内琴子、杉山賢、鈴木陽代、関根淳子、たきいみき、ながいさやこ、若宮羊市(50 音順)
製作:SPAC-静岡県舞台芸術センター

 アングラ熱は止まらない…唐十郎×宮城聰、一年越し! 待望の新作野外劇!
 さびれた傘屋を営む若僧・おちょこと、わけありの男・檜垣、彼らの前にメリー・ポピンズさながら突如として現れる謎の客・石川カナ。彼女は天使か、はたまた狂犬か̶̶
 1960 年代以降の小劇場演劇をリードしてきた劇作家・演出家の唐十郎が描いた、切ない犬死にの哀歌(エレジー)が、宮城聰の手で日本平の夜空へ解き放たれる!

料金 一般:4,200円、 ペア割引:3,700円(2人で1枚につき)、 ゆうゆう割引:3,500円[満60歳以上の方]、学生割引:2,000円[大学生・専門学校生]・1,000円[高校生以下]

『野外劇 三文オペラ』

画:岩渕竜子

4 月 24 日(土)・25 日(日) 各日 18:00
駿府城公園 東御門前広場 特設会場

音楽劇
上演時間:未定(120 分以内)|日本語上演|全席自由

演出:ジョルジオ・バルベリオ・コルセッティ
作:ベルトルト・ブレヒト
音楽:クルト・ヴァイル
訳:大岡淳(『三文オペラ』共和国刊)
音楽:原田敬子
衣裳デザイン:澤田石和寛
出演:綾田將一、葛たか喜代、菊沢将憲、後藤英樹、小長谷勝彦、榊原有美、篠原和美、鈴木真理子、沼田星麻、廣川三憲、宮下泰幸、森山冬子、柳内佑介、山崎皓司(五十音順)
演奏:廻由美子、阿部大樹、田中一結、原田敬子
初演:東京芸術祭 2018

 欲望にまみれた人間の愚かさを笑い飛ばせ! 
 混沌社会を生き抜く私たちのための痛快ドタバタ音楽劇! 
 時代を超えて、大きな影響力を持つブレヒトの代表作『三文オペラ』。
 貧民街を舞台に、主人公のギャングが悪徳起業家の娘との結婚をめぐり、騙しだまされ追い詰められて…。
 待ち受けるのは大どんでん返しのハッピーエンド?!
 社会への痛烈な風刺に満ちた物語が、大岡淳の翻訳によって、七五調やラップも飛び出す現代日本語に。それを、イタリア演劇界を代表する演出家、ジョルジオ・バルベリオ・コルセッティは陽気な笑いでときほぐし、クルト・ヴァイルの名曲も観客の心をつかんで離さない。
 東京芸術祭2018 で、さまざまなバックグラウンドを持つ俳優たちによって上演された野外劇が、「静岡版」として駿府城公園の広場にお目見えする。
 欲望、権力、格差、そこに放り出された社会の不条理を怒るも笑うもあなた次第。

料金 一般:4,200円、 ペア割引:3,700円(2人で1枚につき)、 ゆうゆう割引:3,500円[満60歳以上の方]、学生割引:2,000円[大学生・専門学校生]・1,000円[高校生以下]

ふじのくに野外芸術フェスタ2021静岡
宮城聰演出SPAC公演『アンティゴネ』

Ⓒ Christophe Raynaud de Lage / Festival d’Avignon

世界で絶賛された話題作、いよいよ静岡・駿府城公園に凱旋――

 2017年、 世界最高峰の演劇の祭典 「アヴィニョン演劇祭」(フランス)のオープニングを飾った『アンティゴネ』は、 人を善悪に二分しない王女アンティゴネの思想に「死ねばみな仏」という日本人の死生観を重ねた独創的な解釈、水を張った 幅 40m、奥行き15mの舞台や、高さ30mの法王庁の壁面に俳優の影を映し出す演出でヨーロッパの観客を唸らせた。

 続く2019年秋の米ニューヨーク公演では、ニューヨーク・タイムズ電子版が「霊妙で瞑想的な異世界に引き込まれる」と激賞。米国版TIME誌が選ぶ2019年の演劇公演ベストテンの第6位に選出されるなど、高い評価を得た。

 昨年は、新型コロナウイルスの感染拡大で上演中止となったが、待望の凱旋公演が 2021 年 5 月に実現する。

 アヴィニョンやニューヨーク公演の規模に迫る劇空間が、新緑の静岡・駿府城公園に出現。同時期に開催する「ふじのくに⇄せかい演劇祭」「ストレンジシード静岡」と一体となり、静岡の街を彩る。

開催概要

■公演日: 2021年5月2日(日)・3日(月・祝)・4日(火・祝)・5日(水・祝) 各日18:45開演 [全4公演]
■会 場: 駿府城公園 紅葉山庭園前広場 特設会場

構成・演出:宮城聰 / 作:ソポクレス / 訳:柳沼重剛 / 音楽:棚川寛子 / 空間構成:木津潤平 / 衣裳デザイン:高橋佳代 / 照明デザイン:大迫浩二 / ヘアメイク:梶田キョウコ / 出演:SPAC / 美加理、本多麻紀、赤松直美、阿部一徳、石井萠水、大内米治、大高浩一、加藤幸夫、貴島豪、小長谷勝彦、榊原有美、桜内結う、佐藤ゆず、鈴木真理子、大道無門優也、武石守正、舘野百代、寺内亜矢子、永井健二、野口俊丞、布施安寿香、三島景太、宮城嶋遥加、森山冬子、山本実幸、吉植荘一郎、吉見亮、若菜大輔、渡辺敬彦

料金 一般:4,200円、 ペア割引:3,700円(2人で1枚につき)、 ゆうゆう割引:3,500円[満60歳以上の方]、学生割引:2,000円[大学生・専門学校生]・1,000円[高校生以下]

ストレンジシード静岡

ゲキ的発見!演劇とダンスで、いつもの街が劇場に変わる。見たことのない街を、見つけよう。

 市街地の公園や路上で、演劇・ダンスといったパフォーマンスが無料で楽しめる静岡市主催のストリートシアターの祭典。

 ゆっくり街を歩きながら静岡の魅力を再発見し、笑顔に花が咲く――。コロナ禍でも安心して楽しめる野外のパフォーミングアーツフェスを展開する。

開催概要

■日 時: 2021年5月2日(日)~5月5日(水・祝)
■会 場: 駿府城公園内各所、静岡市役所・葵区役所前、静岡市民文化会館駐輪場など、JR静岡駅から徒歩圏内
■料 金: 予約不要・参加無料 ※一部予約制の場合あり

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文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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