SPAC-静岡県舞台芸術センターによる「ふじのくに⇄せかい演劇祭 2020」の上演全ラインナップが決定した。今年も、ゴールデンウイーク中の2020年4月25日〜5月6日、静岡市の静岡芸術劇場、舞台芸術公園、駿府城公園などで、世界の 最先端の舞台芸術が展開される。詳細は、2月中旬に開設する特設サイトで。一般前売り開始は3 月 8 日。
演劇祭で上演されるのは全 6 作品。フランスのワジディ・ムアワッド、オリヴィエ・ピィ、 ロシアのキリル・セレブレンニコフなど、世界の演劇シーンをリードする演出家たちの日本初演作が並ぶ。SPACの芸術総監督、宮城聰は、唐十郎の伝説的戯曲の新作を野外劇として発表する。
また、宮城演出によるSPAC 作品「アンティゴネ」が「ふじのくに野外芸術フェスタ2020 静岡」として静岡市の駿府城公園で上演される。今回は、「東京 2020 NIPPONフェスティバル」共催プログラムの一環で、フランス・アヴィニョン演劇祭と、続く米ニューヨーク公演で絶賛された舞台の静岡凱旋公演となる。駿府城公園に、過去最大規模の劇空間を出現。同時開催のストリートシアターフェス「ストレンジシード静岡」は、演劇、ダンスなどがあふれ出すパフォーミングアーツの祭典で、国内外から気鋭のアーティストが多様なパフォーマンスを展開する。
上演全ラインナップは次の通り。
—静岡芸術劇場—
日本初演|演劇 from パリ
ワジディ・ムアワッド
『空を飛べたなら』
日本初演|演劇 from アヴィニョン
オリヴィエ・ピィ
オリヴィエ・ピィのグリム童話
『愛が勝つおはなし ~マレーヌ姫~』
日本初演|演劇 from モスクワ
キリル・セレブレンニコフ
『OUTSIDE -レン・ハンの詩に基づく』
日本初演|演劇・映画 from リオ・デ・ジャネイロ/ブリュッセル
クリスティアヌ・ジャタヒー
『終わらない旅 ~われわれのオデッセイ~』
—静岡県舞台芸術公園—
SPAC新作|演劇 from 静岡
唐十郎×宮城聰
『おちょこの傘持つメリー・ポピンズ』
日本初演|演劇 from ジュネーブ/ルナン
オマール・ポラス
『私のコロンビーヌ』
ワジディ・ムアワッド の『空を飛べたなら』は、 ムアワッド近年最大のヒット作。家族と分断を描く超大作が開幕を飾る。オリヴィエ・ピィによるオリヴィエ・ピィのグリム童話 『愛が勝つおはなし ~マレーヌ姫~』 は、歌い奏でられる魅惑的なグリム童話『マレーヌ姫』の世界。 キリル・セレブレンニコフ 『OUTSIDE -レン・ハンの詩に基づく』 は、時代の寵児が舞台に解き放つ、写真家レン・ハンへの大いなるオマージュである。 クリスティアヌ・ジャタヒー 『終わらない旅 ~われわれのオデッセイ~』 は、映像と演劇、フィクションとリアルの境界を揺さぶる“現在”への旅。SPAC は、唐十郎の伝説的戯曲である新作『おちょこの傘持つメリー・ポピンズ』を放つ。 オマール・ポラス『私のコロンビーヌ』は、 舞台の魔術師が波乱万丈の人生を語り踊る。オマール[Omal]による愛[amor]の賛歌だ。
駿府城公園紅葉山庭園前広場の特設会場では、同時開催の「ふじのくに野外芸術フェスタ2020 静岡」のプログラムで、「東京2020NIPPON フェスティバル」共催作品でもあるSPAC公演「 アンティゴネ 」(構成・演出:宮城聰 / 作:ソポクレス/ 出演:SPAC )を5 月 2 ~5 日に上演。フランス、NY で絶賛された宮城聰×SPAC の話題作が静岡に凱旋する。
「ストレンジシード静岡」も 5 月 2 ~5 日に開催。駿府城公園、静岡市役所・葵区役所、常盤公園など静岡市内を会場に、パフォーマンスを繰り広げる。予約不要・参加無料( 一部有料・予約制の場合あり)。
出演予定アーティスト(第一弾発表)は、 東京デスロック、柿喰う客、白井剛×森川祐護 (Polygon Head)、ホナガヨウコ、渡邉尚(頭と口)× kajii、劇団子供鉅人、劇団 短距離男道ミサイル、鳥公園、ワワフラミンゴ、壱劇屋、コトリ会議、太めパフォーマンス、不思議少年、Mt.Fuji、吉光 清隆。