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国際芸術祭「あいち2022」が『Fugu Gakko(河豚学校)』の参加者募集

Åbäke & LPPL《Fugu Gakko》2021、CLEAR GALLERY TOKYO

Fugu Gakko(河豚学校)

 国際芸術祭「あいち2022」の開幕(7月)に先立ち、2022年6月12日、ラーニング・プログラム「愛知と世界を知るためのリサーチ」の一環で、アーティストのÅbäke & LPPLをリサーチリーダーにした『Fugu Gakko(河豚学校)』が始動する。

  「愛知と世界を知るためのリサーチ」 は、リサーチリーダーと公募による参加者がフィールドワークなどの活動を通して、愛知を発見するプロジェクト。愛知にまつわる事柄をテーマに取り上げながら、「世界とは何か」を考える。

 今回は、2003年、トルコ沖でフグがみつかったことを出発点に、ÅbäkeとLPPLがイスタンブールで行なった「河豚学校」(2018 年)を愛知バージョンとして展開。フグを起点に環境問題や地政学、人類学、現代美術などさまざまな分野を探求する。

参加者募集

 対象は、リサーチリーダーのÅbäkeと共に、フィールドワークやリサーチ、ワークショップ、「あいち2022」での発表に向けた制作や期間中のイベントに継続して参加できる人。

 定員は10人で、要申し込み。締め切りは2022年6月8日(水)正午。定員を超えた場合は、選考がある。

 活動での使用言語は主に英語となるが、通訳はつかない。対象は10歳以上で、 未成年は保護者の同意書が必要。

 2022年6月12日(日)午後2~6時、キックオフ・ミーティングを開催。リサーチリーダーであるÅbäkeのこれまでの活動紹介と、今回のプロジェクトについてのオリエンテーション、参加者とのディスカッションが予定されている。

 引き続き、2022年7月2日(土)、3日(日)の午前10時~午後5時と、7月6日(水)午後7時から、フィールドワーク&ワークショップがある。

 「あいち2022」の会期中は、名古屋・栄の愛知芸術文化センター8階展示室で、制作活動に関わる。

申し込み方法

 国際芸術祭「あいち2022」ラーニングメールアドレス(learning@aichitriennale.jp)に下記の事項を記載し、メールで申し込む。

 メール件名を「Fugu Gakko」と記入。メール本文に、氏名(ふりがな)、年齢、居住地域(市区町村)、参加希望理由を書いて送る。参加の可否は、申し込みの締め切り後、メールで連絡がある。

Åbäke&LPPL(アバケアンドエルピーピーエル)

 Åbäkeは、2000年にパトリック・レイシー、ベンジャミン・ライヘン、カイサ・ストール、マキ・スズキによって結成されたデザインユニット/コレクティブ。

 現在は、コペンハーゲン、ロンドン、ストックホルムで、それぞれ独立した活動をする一方、協働して取り組むプロジェクトを多数展開する。

 ビジュアル・コミニュケーションとグラフィック・デザインの教育を受けたÅbäkeのメンバーは、主にアート、デザイン、建築、音楽、あるいはダンスの領域で活動した後、その手法を彫刻、パフォーマンス、展覧会制作、執筆、ワークショップへと広げている。

 2021年には、東京のCLEAR GALLERY TOKYOで「河豚学校 part1 2021」、また、ソフィ・デデレンとラディム・ペスコと協働し、東京藝術大学大学美術館で藝大生と共につくり出した「Which Mirror Do You Want to Lick?(どの鏡を舐めたい?)」のキュレーションを行った。

 LPPLは、2011年生まれのアーティスト。ロンドンを拠点に活動している。トロイカのプロトスタジオで展覧会「Diplodoclus」(2021年、ロンドン)を行う。

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文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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