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フィンランド・グラスアート 輝きと彩りのモダンデザイン 岐阜県現代陶芸美術館で2023年12月16日-24年3月3日に開催

アルヴァ&アイノ・アアルト 《アアルト・フラワー》 1939年 コレクション・カッコネン蔵 Photo: Rauno Träskelin

芸術性の高い「アートグラス」

 「フィンランド・グラスアート 輝きと彩りのモダンデザイン」が岐阜県現代陶芸美術館(多治見市)で2023年12月16日〜2024年3月3日に開催される。

 世界中で高く評価されているフィンランドのガラス製品の中から、芸術性の高い「アートグラス」と呼ばれる作品の1930年代から現在までの展開を、主要なデザイナー、作家による約140件によって紹介する。

 北欧フィンランドの家具やテーブルウェアは、洗練された美しさと練り上げられた機能によって広く愛され、日本でも人気が高まっている。

グンネル・ニューマン 《カラー》 1946年 コレクション・カッコネン蔵 Photo: Rauno Träskelin

 フィンランド工芸の発展は、1917年にロシアから独立した後に始まり、現代的な優れたデザインが次々と生み出されてきた。

 ガラスのプロダクトも注目すべき分野で、1930年代以降、優秀なデザイナーたちが国際的に活躍。1950年代になると、芸術作品を志向するアートグラスも、世界から高く評価されるようになった。

 豊かな自然を反映させながら可能性を広げていった、フィンランドならではの表現や、多彩なガラス造形を楽しむことができる。

カイ・フランク 《ヤマシギ 》 1953年 コレクション・カッコネン蔵 Photo: Rauno Träskelin

【展覧会構成/出品のデザイナー、作家】

第 1 章 フィンランド・グラスアートの台頭
 アルヴァ・アアルト 1898 ‒ 1976年
 アイノ・アアルト 1894 ‒ 1949年
 グンネル・ニューマン 1909 ‒ 1948年

第 2 章 黄金期の巨匠たち
 カイ・フランク 1911 – 1989年
 タピオ・ヴィルッカラ 1915 – 1985年
 ティモ・サルパネヴァ 1926 – 2006年
 オイヴァ・トイッカ 1931 ‒ 2019年

第 3 章 フィンランド・グラスアートの今
 マルック・サロ 1954 –
 ヨーナス・ラークソ 1980 –

ティモ・サルパネヴァ 《スマイル》 1994年 コレクション・カッコネン蔵 Photo: Rauno Träskelin

展覧会情報

会  場:岐阜県現代陶芸美術館 ギャラリーⅠ
会  期:2023 年 12 月 16 日 ( 土 ) ~ 2024 年 3 月 3 日 ( 日 )
休 館 日:月曜日(ただし、1月8日〈月・祝〉、2月12日〈月・休〉は開館)、1月9日(火)、2月13日(火)、2023年12月29日(金)~2024年1月3日(水)
開館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
主  催:岐阜県現代陶芸美術館
共  催:中日新聞社、東海テレビ放送、S2 株式会社
特別協 力:コレクション・カッコネン
協  賛:フィンエアー、フィンエアーカーゴ、イッタラ
後  援:フィンランド大使館、フィンランドセンター
観 覧 料:一般 1,100 円(1,000 円)、大学生 900 円(800 円)、高校生以下無料

*「フィンランド・グラスアート」展、「ムーミンの食卓とコンヴィヴィアル展」共通チケット
*( )内は 20 名以上の団体料金
*以下の手帳をお持ちの方および付き添いの方1名まで無料
 身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳、特定医療費(指定難病)受給者証

見どころ

魅力あふれるガラス作品をふんだんに紹介
 世界中で愛されているフィンランドのガラス製品の中から、芸術性の高い「アートグラス」にスポットを当て、洗練された美しさを備えた作品や、チャーミングな作品など、約 140 件を展示する。

ガラス造形の様々な革新
 フィンランドのガラス造形のデザイナー、作家たちは、新しいデザインを次々と生み出し、ガラス造形の可能性を広げて、国際的な展示会でも高く評価されてきた。斬新なデザインや、驚くべきチャレンジなど、多種多様な革新の作例を楽しむことができる。

北欧のユニークな国の風土
 北欧のフィンランドは、森と湖に代表される豊かな自然に根差して、独自の生活や文化を育んできた。現代フィンランドのガラス作品の表現には、しばしばこの国の風土が反映されている。

マルック・サロ 《アートグラス、ユニークピース》 2017年 コレクション・カッコネン蔵 Photo: Rauno Träskelin

関連イベント

講演会「フィンランド・グラスアートの魅力」*事前申込不要
講 師:土田ルリ子氏(富山市ガラス美術館 館長、展覧会監修者)
日 時:2024 年 1 月 13 日 ( 土 ) 14:00 ~ 15:30
会 場:セラミックパーク MINO イベントホール
参加費:無料

ワークショップ「ガラスのヒンメリづくり」*定員に達しました
日 時:2023 年 12 月 17 日 ( 日 ) 14:00 ~ 15:30
会 場:岐阜県現代陶芸美術館 プロジェクトルーム
対 象:小学 3 年生以上(小学生の場合は保護者同伴)
定 員:20 名
参加費:1000 円

ギャラリートーク *事前申込不要
岐阜県現代陶芸美術館学芸員が展示解説を行う。
日 時:2023 年 12 月 24 日 ( 日 )、2024 年 1 月 28 日 ( 日 )、2 月 25 日 ( 日 )各日 11:00 ~
会 場:岐阜県現代陶芸美術館 ギャラリーⅠ
参加費:無料 要観覧券(高校生無料)

ヨーナス・ラークソ 《リコリスみたい》 2012年、2013年 コレクション・カッコネン蔵 Photo: Rauno Träskelin
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文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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