名古屋の画廊、ガレリア・フィナルテが2023年5月、2021年11-12月の「O JUN +五月女哲平展」を最後にクローズした名古屋・上前津の旧スペースの歴史をまとめた記録集「OUT OF the KAMIMAEZU 1991-2021」を発行した。関係者などへの配布を中心とした私家版であるが、貴重な記録である。
画廊は、2022年4月26日、名古屋・伏見の新しいスペース(名古屋市中区栄2-4-11 チサンマンション広小路209)でリニューアルオープンしている。
その後、コレクション展に続き、小林亮介展、吉岡俊直展、早矢仕清貴展、森川美紀展などを開いている。
「OUT OF the KAMIMAEZU 1991-2021」では、1991年からの展覧会の記録がカラー写真とともに掲載されている。
1990年代前半には、山田彊一さん、赤塚祐二さん、鈴木省三さん、長谷川哲さん、加藤大博さん、西村正幸さん、村田千秋さん、沢居曜子さん、加藤万也さんらの名前がある。
筆者が足を運び始めた1990年代半ばごろからは、庄司達さん、館勝生さん、伊藤誠さんらが加わり、2000年代に入ると、平林薫さん、松浦寿夫さん、青木野枝さん、石田尚志さん、岡﨑乾二郎さん、長谷川繁さん、登山博文さん、折元立身さん、O JUNさん、吉岡俊直さん、真島直子さん、久野利博さん、豊嶋康子さん、中上清さんらの名前もある。
そのほかにも、書ききれないが、地元、地元以外の数多くの作家が上前津のガレリア・フィナルテの空間で展覧会を開いた。
また、画廊主宰の福田久美子さんが力を入れてきた「レミセン ブランデ・デンマーク国際ワークショップ交流展 1996-2010」も写真などで紹介している。