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長編オムニバス映画『人形たち~Dear Dolls』×短編『Bird Woman』シアターカフェ(名古屋)で2023年9月23-29日に上映

生きづらさを感じている女性を描く長編オムニバスと、国際映画祭で話題の短編

 長編オムニバス映画『人形たち~Dear Dolls』と、短編『Bird Woman』が2023年9月23~29日、名古屋市東区白壁のシアターカフェで上映される。名古屋初公開。

 『人形たち~Dear Dolls』は、女性監督 4人がそれぞれ、《人形》をモチーフに、生きづらさを感じている女性たちのストーリーを展開させる。

 このうち、『怒れる人形』は、2021年に初長編映画『夢幻紳士 人形地獄』(原作:高橋葉介)を全国15都市で公開し、原作ファンからも熱烈な支持を得た海上ミサコ監督の作品。『夢幻紳士 人形地獄』から、皆木正純が出演。紀那きりこが性暴力に立ち向かう姉役を好演している。

 大原とき緒監督作品『Doll Woman』は、『ラジオの時間』(監督:三谷幸喜)で日本アカデミー賞優秀撮影賞を受賞した髙間賢治を撮影監督に迎え、映画監督でもある廣末哲万が快演。

 長編映画『あぜみちジャンピンッ!』を全国公開した西川文恵監督作品『JOMON-わたしのヴィーナス』は、現代音楽&エレクトロミュージックを中心に国内外からも高い評価を受けている作曲家、一ノ瀬響が音楽を担当している。ナレーションはブレイク・クロフォード、ダンサーの鈴木美奈子が古代の女神を演じる。

 脚本家、映画監督、漫画原作者、女優と多才な才能を発揮する吉村元希監督の『オンナのカタチ ヒトの形をして生まれながらも存在消されしモノの情景』には、映画監督・俳優として活躍する福島拓哉と、モデルとして女性誌を中心に広告やCMに出演する田中玲が出演。吉村も本人役で出演している。

 また、併映の短編『Bird Woman』は、パンデミックの東京から始まるファンタジー。脚本は『Doll Woman』と共に元ロッテルダム国際映画祭プログラマーのGertjan Zuilhof。

 撮影監督には国際的にも評価の高い斎藤文を迎えた。2022年7月に韓国の『プチョン国際ファンタスティック映画祭』のインターナショナルコンペティション部門に選出。2023年4月には、アルゼンチンのブエノスアイレス国際インディペンデント映画祭の3つあるコンペティションのひとつにも選出された。

スケジュール・料金・予約

日時:9/23(土)~9/29(金) ※火・水定休
連日 ①14:00-15:45 ②18:00-19:45
※舞台挨拶(予定)
9/23(土)①14:00 紀那きりこさん(『怒れる人形』サラサ役)、海上ミサコ監督(『怒れる人形』)、大原とき緒監督(『DollWoman』『BirdWoman』) ②18:00 海上ミサコ監督、大原とき緒監督
9/24(日)①14:00②18:00、9/25(月)①14:00 海上ミサコ監督、大原とき緒監督
料金: 1200円+ドリンク代(600円~) 
定員:各回19名
予約はこちら

作品紹介

『人形たち~Dear Dolls』

2023年/83分/カラー/ステレオ
参加監督:海上ミサコ、大原とき緒、西川文恵、吉村元希
エンディング曲「ヒトトシテ」作詞・作曲・歌:いわさききょうこ
MA:吉方淳二/タイトルデザイン:鈴木規子
プロデューサー:大原とき緒/製作・配給:movies label will

『JOMON-わたしのヴィーナス』監督:西川文恵
出演:鈴木美奈子 華月 ブレイク・クロフォード(ナレーション)

 将来に悩む11歳の女の子ちひろは、田んぼで手のひらサイズの古代の女性像を見つける。女性像は女に化身し踊り始め、古代の女性の生き様を表現する。ちひろはその姿に生きる道標を見つける。

『Doll Woman』監督・出演:大原とき緒
出演:廣末哲万 大塚初枝 宮本行 石川二和子 高橋信二朗 大門崇 恵水流生

 人形と暮らす女が、人形と暮らす男と出会う。荒んだ時代のガール・ミーツ・ボーイ。

『怒れる人形』監督:海上ミサコ
出演:奥野みゆ 紀那きりこ 飯田まさと 海部剛史 皆木正純

 上司から受けているハラスメントに苦しむ姉サラサ。妹ナズナは怒り、姉がくれた人形「カウボーイのケンジ」になりきり、上司に復讐すべく投げ縄の特訓をする。そんなナズナの目の前に現れたのは………。

『オンナのカタチ ヒトの形をして生まれながらも存在消されしモノの情景』
監督:吉村元希 出演・プロデューサー:福島拓哉 出演:田中玲 牟田のどか

 オンナのカタチ、について考える。女らしさとは何か。女性であることとはどういうことか。現実と虚構の間を行き来しながら、監督本人の過去を現在を織り交ぜながら、女性の表象について考察する。

『Bird Woman』

2022年/21分/カラー/ステレオ
監督・主演:大原とき緒
脚本:ヘルチャン・ツィホッフ/撮影監督:斎藤文
プチョン国際ファンタスティック映画祭(2022年7月)インターナショナルコンペティション部門選出、ブエノスアイレス国際インディペンデント映画祭(2023年4月)アヴァンギャルド&ジャンルコンペティション選出

 パンデミックに見舞われる東京。マスクで顔を隠していることを利用して痴漢をしてくる男たちにうんざりしているトキは、鳥のマスクを注文する。それを着けて、電車に乗ったトキは思いもよらぬ行動をとる。

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文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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