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愛知県陶磁美術館 特別展 日本工芸会陶芸部会 50周年記念展 未来へつなぐ陶芸 伝統工芸のチカラ 2023年4月15日-6月18日

日本工芸会陶芸部会 50周年記念展

 愛知県陶磁美術館で2023年4月15日~6月18日、特別展「日本工芸会陶芸部会 50周年記念展 未来へつなぐ陶芸 伝統工芸のチカラ」が開催される。

 日本工芸会陶芸部会50周年を記念し、同会で活躍した作家の秀作とともに、その活動の歴史を振り返る。

 歴代の重要無形文化財保持者(人間国宝)作品をはじめ、窯業地ならではの素材と伝統を受け継いだ作家らによる作品、未来を担う若手作家らの作品など、137人の作家による名品139点を展覧する。

展覧会概要

会  期:2023年4月15日(土)から6月1 8日(日)まで
休 館 日:毎週月曜日、ただし5月1日(月)は開館
開館時間:午前9時30分から午後4時30分まで、入館は午後4時まで
※ただし、4月15日(土)は開会式のため観覧は午前11時から
会  場:愛知県陶磁美術館本館 第1・第2・第7展示室
(瀬戸市南山口町234番地 電話0561-84-7474)
観 覧 料:一般900円(720円)、高大生700円(560円)、中学生以下無料 
※( )内は20名以上の団体料金
※ 各種割引制度がある。

見どころ

◆歴代の人間国宝の名品をはじめ、全国各地の優れた伝統陶芸が一堂に会する展覧会

◆本展監修者の唐澤昌宏氏(国立工芸館館長)による講演会を開催

◆出品作家の小枝真人氏(愛知県立芸術大学准教授)を招へいし、瀬戸を代表する絵付技法「染付」が見られる実演イベントも

関連事業

(1) 記念講演会①「日本の伝統陶芸の歴史的展開と未来への展望」

日 時:2023年4月15日(土)午後1時30分から午後3時まで
会 場:本館地下1階 講堂
講 師:唐澤昌宏氏(国立工芸館館長/本展監修者)
定 員:100名(当日先着順)、事前申込不要
参加費:無料

(2) 記念講演会②「東海陶芸の伝統を語る〜つくり手の視点から〜」

日 時:2023年5月14日(日)午後1時30分から(1時間程度)
会 場:本館地下1階 講堂
講 師:梅本孝征氏、鈴木徹氏(いずれも本展出品作家)
聞き手:伊藤嘉章・愛知県陶磁美術館総長
定 員:100名(当日先着順)、事前申込不要
参加費:無料

《緑釉花器》鈴木徹 2019年 個人蔵 作者は緑釉の流れやすい性質を見極めて、現代の表現として確立している。本作ではその流れ落ちた様相を素直に見せるため、質朴な器形が選択されている。また2種類の緑釉の掛け分けによって表面に現れる無数の流紋は、「焼く」という行為が導き出す魅力を感じさせる。胴部中央には節を設けたことで流れ落ちた緑釉が溜まって帯となり、作品全体の印象を引き締める役割を果たしている。第66回日本伝統工芸展出品作。

《緑釉花器》鈴木徹 2019年 個人蔵
 作者は緑釉の流れやすい性質を見極めて、現代の表現として確立している。本作ではその流れ落ちた様相を素直に見せるため、質朴な器形が選択されている。また2種類の緑釉の掛け分けによって表面に現れる無数の流紋は、「焼く」という行為が導き出す魅力を感じさせる。胴部中央には節を設けたことで流れ落ちた緑釉が溜まって帯となり、作品全体の印象を引き締める役割を果たしている。第66回日本伝統工芸展出品作。

(3)レクチャー&実演イベント「技をみる〜染付の世界〜」

日 時:2023年4月29日(土・祝)午後1時30分から3時30分まで
会 場:本館1階 展示説明室
講 師:小枝真人氏(本展出品作家)
定 員:50名(当日先着順)、事前申込不要
参加費:無料

《染付金魚鉢》小枝真人 2018年 個人蔵 鉢の見込みに悠々と泳ぐ金魚が目を引く作である。ゆったりとした余白のなかに金魚を描き、豊かな空間と時間を紡ぎ出している。器形は素直な碗形に仕上げられており、見込みが静かな水面を思わせる一方、胴部には水のゆらぎを感じさせる稜線を削り出すことで全体に心地よい動きと緊張感を与えている。染付は多彩な絵付と比較すれば、白い素地に藍のみで描くという簡素な技法であるが、かくも洗練された奥深い世界を見せている。第65回日本伝統工芸展出品作。

《染付金魚鉢》小枝真人 2018年 個人蔵
 鉢の見込みに悠々と泳ぐ金魚が目を引く作である。ゆったりとした余白のなかに金魚を描き、豊かな空間と時間を紡ぎ出している。器形は素直な碗形に仕上げられており、見込みが静かな水面を思わせる一方、胴部には水のゆらぎを感じさせる稜線を削り出すことで全体に心地よい動きと緊張感を与えている。染付は多彩な絵付と比較すれば、白い素地に藍のみで描くという簡素な技法であるが、かくも洗練された奥深い世界を見せている。第65回日本伝統工芸展出品作。

(4)連続講座「もっと知りたい!伝統工芸」

会 場:本館地下1階 講堂
時 間:午後1時30分から1時間程度
定 員:各回 100名(当日先着順)、事前申込不要
参加費:無料

①テーマ「中国陶磁と伝統工芸」
日時:2023年4月30日(日)
担当:田畑潤(同館学芸員)
②テーマ「日本中世陶磁と伝統工芸」
日時:2023年5月7日(日)
担当:小川裕紀(同館主任学芸員)
③テーマ「日本近世陶磁と伝統工芸」
日時:2023年6月3日(土)
担当:佐久間真子(同館学芸員)
④テーマ「現代陶芸のなかでの伝統工芸」
日時:2023年6月10日(土)
担当:入澤聖明(同館学芸員)

《Nerikomi Porcelain Sparkle》2013年 室伏英治 東京国立近代美術館蔵 練込とは、色の違う二つ以上の素地土を交互に重ね合わせたり、練り合わせたりすることで 模様を作る技法。合わせ方や練り方などによって木目や鶉手など複雑な模様ができる。室伏英治は透光性の高い磁土を用いた練込技法を中心に作品を制作しており、本作も一見するとわかりにくいが練込の鉢である。光にかざすと模様が浮かび上がるという不思議な加飾で、螺鈿のように輝いている。

《Nerikomi Porcelain Sparkle》2013年 室伏英治 東京国立近代美術館蔵
 練込とは、色の違う二つ以上の素地土を交互に重ね合わせたり、練り合わせたりすることで 模様を作る技法。合わせ方や練り方などによって木目や鶉手など複雑な模様ができる。室伏英治は透光性の高い磁土を用いた練込技法を中心に作品を制作しており、本作も一見するとわかりにくいが練込の鉢である。光にかざすと模様が浮かび上がるという不思議な加飾で、螺鈿のように輝いている。

(5)学芸員のギャラリーツアー「伝統工芸のここがすごい!」

日 時:2023 年4月22日(土)、5月5日(金・祝)、5月27日(土)、6月 18 日(日)
時 間:午後1時30分から1時間程度
会 場:本館第1・第2・第7展示室
定 員:各日50名(当日先着順)、事前申込不要
参加料:無料(本展観覧券が必要)※参加受付は本館1階第1展示室前で

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文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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