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美術

  • 2019年7月23日
  • 2021年7月10日

平川典俊個展 Seeking a Light

STANDING PINE(名古屋) 2019年7月13日〜8月10日  ニューヨークを拠点に既存の制度、慣習に揺さぶりをかける、批評性の強い作風で知られる平川は死や性などのタブー、生理、反動的な社会システムや歴史に感傷を排して果敢に挑み、時に反社会的な挑発さえ孕む作品を展開してきた。こうした作品の […]

  • 2019年7月19日
  • 2019年9月30日

先間康博 long tale

Gallery HAM(名古屋) 2019年5月18日〜6月29日  先間さんはここ10年以上、ずっとリンゴ園を撮り続けている。長野県の飯田市周辺から北上し、長野市辺りで撮影した後、最近はもっぱら津軽平野まで出かけるらしい。リンゴ園が多く連なり、広く視野が取れるのが津軽の良さだという。なぜ、先間さん […]

  • 2019年7月18日
  • 2023年11月24日

大﨑のぶゆき展「漂白する、現像する、そして共有する」ガレリア・フィナルテ(名古屋)で2019年7月13日-8月3日

ガレリア・フィナルテ(名古屋) 2019年7月13日〜8月3日  東日本大震災が起きた後、津波の被害を受けた地域では、波にさらわれたドロドロの家族のアルバム写真を必死に捜し、水で流す姿がテレビで放映された。家や家族を失った時、幸福な記憶のよすがとなるのがアルバムの写真。思い出の写真を水できれいにする […]

  • 2019年7月16日

村山槐多展 激混みの講演会を聞く

 2019年6月1日〜7月15日に愛知県岡崎市のおかざき世界子ども美術博物館で開かれた「没後100年 岡崎が生んだ天才 村山槐多展 衝撃の新発見、約100点を一挙初公開!!」は、多くの観客を集めて閉幕した。継続的に村山槐多(1896〜1919年)を調査研究してきた学芸員で副館長代行の村松和明さんによ […]

  • 2019年7月15日

観光地化する美術館

 本稿は芸術批評誌「REAR」(2009年の20号)に掲載された。  個々の展覧会による動員の多寡だけではなく、市民や観光客を引き寄せる集客/交流/観光施設としての美術館の成否が問われるようになってきた。金沢21世紀美術館(石川県)はそうした成功例の一つであろうし、新しいところでは十和田市現代美術館 […]

  • 2019年7月11日
  • 2022年9月25日

柴田麻衣個展 Gallery 芽楽(名古屋)2019年

Gallery 芽楽(名古屋) 2019年7月6〜21日  柴田さんは1979年、愛知県生まれ。名古屋芸大と同大学院をで版画などを学んだ。2020年、2021年の個展レビューはこちら。2022年の個展レビューはこちら。  2019年の個展タイトルが、「culture」の文字を斜めの棒線で消したデザイ […]

  • 2019年7月8日
  • 2021年8月22日

市橋安治 初期の版画 1973〜76  市橋さんを偲んで

ギャラリーA・C・S(名古屋) 2019年7月6〜20日  「1971年 23歳、スペイン・マドリッドでゴヤの版画と出会った」。案内のはがきにそう記されていた名古屋の画家、市橋さんの初期の銅版画、シルクスクリーンを紹介する展示である。  展覧会直前、70歳で他界されると誰が思っただろうか。旅立たれた […]

  • 2019年7月7日
  • 2021年6月4日

はざまもの OZ—尾頭—山口佳祐個展

AIN SOPH DISPATCH(名古屋) 2019年6月15〜29日CHOCOLATERIE TAKASU(名古屋) 2019年6月14〜30日  名古屋市内の2カ所で、長野県在住の山口佳祐さんの個展が開かれた。AIN SOPH DISPATCHの会場に並ぶのは、アクリル絵具に土を混ぜ、支持体に […]

  • 2019年7月4日
  • 2019年9月30日

モニカ・メイヤーさん公開レクチャー あいちトリエンナーレ

あいちトリエンナーレ2019に参加するメキシコ出身のアーティスト、モニカ・メイヤーさんによる公開レクチャーが2019年6月24日、名古屋大で開かれた。1954年生まれのメイヤーさんは、メキシコのフェミニスト・アートのパイオニア的存在。トリエンナーレに出品する参加型プロジェクト《The Clothes […]

  • 2019年7月2日
  • 2023年10月18日

栗本百合子展 the clay cellar —heart— 2011年11月3-27日

 空間にわずかに手を加え、場の再定義を試みる—栗本百合子さんの仮設空間は、足し算というより引き算としての作業でつくられている気がする。そうした行為はあえていえば、「清掃」や「補修」、あるいは「遺品整理」といえなくもない。栗本の作品は必然的に空間を片付ける、修繕するという行為を伴うからだ。それは、空間 […]

  • 2019年7月1日
  • 2020年7月9日

小松美羽展 一宮市三岸節子記念美術館

 気鋭のアーティストとして人気の小松美羽さんの個展「DIVINE SPIRIT〜神獣の世界〜」が2019年6月29日、愛知県の一宮市三岸節子記念美術館で始まった。8月18日まで。初日には、ライブペインティングとサイン会が開かれ、熱烈なファンが詰め掛けた。コンセプトは「大和力を、世界へ。」。「神獣」や […]

  • 2019年6月29日
  • 2020年3月5日

梶 なゝ子展

Gallery NAO MASAKI(名古屋) 2019年6月22日〜7月7日 無造作に置かれた深い茶色の土塊らしきものが二つ。その間をつなぐ位置に指の痕跡が残る濃いグレーの小山。そして、淡い白色の陶板が地盤のように滑り込み、あるいは急峻な峰々のようにそそり立つ。陶土の連なりは彫刻やオブジェというほ […]

  • 2019年6月28日
  • 2022年5月6日

「商業主義? 格差? 資本主義と芸術」

2007-2008年の状況  2007年末ごろから2008年初めにかけたここ数カ月間の新聞や雑誌を見ているだけで、文化や芸術の置かれている状況が、のっぴきならないところにきている気がしてならない。  多くの文化関係者は自分がかかわっているジャンルについては多少、こうした時代の空気を感じているだろうが […]

  • 2019年6月27日
  • 2019年7月17日

竹田大助 オートマティズムの極北60,61

この記事は、白土舎で2006年5月27日〜6月24日に開かれた展示に関するものである。  竹田大助については、同じ画廊の「戦後美術のメモランダム」シリーズが、これまでも一九五〇年代の初期油彩画やミメオグラフ(謄写版)のモノタイプを紹介しており、『REAR』10号でも、四〇年代末から五〇年代にかけての […]

  • 2019年6月26日
  • 2021年7月10日

ジャンフランコ・ザッペティーニ個展

STANDING PINE(名古屋) 2019年6月15日〜7月6日  イタリア人画家、ジャンフランコ・ザッペティーニさんの個展会場は、おおよそ白や青、赤の単色絵画が整然と並び、静謐な空気で満たされていた。1939年、ジェノヴァ生まれ。現在もキアーヴァリで制作を続け、80歳になろうかという年齢である […]

  • 2019年6月22日
  • 2021年6月5日

豊田市美術館 石田尚志作品夜間野外上映(2009年11月8〜15日)+アーティストトーク(8日)

 「実は映像作家というより、画家の仕事として映像を作っている」。この日、石田尚志さんが話した一つのテーマは、石田さんが軽やかにコンピューターを駆使する映像作家というよりは、絵画を出発点に映像へと進んだ作家だという点だ。  幼いころから、ひたすら絵を描いていた石田さんは「幼稚園のときの絵が僕の人生の中 […]

  • 2019年6月20日
  • 2021年1月22日

谷口吉生さん、豊田市美術館を語り尽くす—リニュアール記念講演会

記念講演「谷口吉生—美術館を語る」  リニューアルオープンした豊田市美術館で2019年6月15日、美術館を設計した建築家、谷口吉生さんの記念講演「谷口吉生—美術館を語る」が催された。  抽選で選ばれた約150人が聴講。村田真宏館長が聞き手となり、丁寧に谷口さんの豊田市美術館への思いや建築思想を尋ねた […]

  • 2019年6月20日
  • 2021年12月2日

林裕己写真展

林裕己写真展-表現者たち 2021年 名古屋画廊 2021年11月26日~12月1日  写真家でパフォーマーでもある林裕己さんが、さまざまな分野の表現者を撮影した写真を展示している。  メインとなるのは、林さんが発行している小冊子「さくらPAPER」のvol.7の特集「久田修“何者でもない生き方の系 […]

  • 2019年6月13日
  • 2019年6月26日

社会保障としての文化拠点

「日本人ほど近い存在のものを過小評価する民族はいないんですよ。目の前に素晴らしい宝の宝石があっても気づかない。それなのに、外国から入ってくると途端に価値があるように思ってしまう」。この言葉は、地元のコメを海外に売り込み、特産品に押し上げた石川県羽咋市役所の職員の言葉だ(読売新聞2013年5月17日) […]

  • 2019年6月13日
  • 2021年12月25日

水上旬の60、70年代—「リアクション」と「かみ派(ニル派)」の時代

水上旬の60、70年代  ここでは、これまでほとんどまとまった分析がなされていない水上旬の1960、70年代を本人への聞き取り調査を元に記述する。ハプニング(行為、リアクション)、THE PLAY(以下、プレイ)の活動、「もの派」に対して言語を駆使した「かみ(紙)派」または「ニル派」の観念芸術、メー […]

>文化とメディア—書くこと、伝えることについて

文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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