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美術

  • 2019年9月1日
  • 2019年9月30日

あいちトリエンナーレ リポート 四間道・円頓寺①

キュンチョメ、津田道子、岩崎貴宏、毒山凡太朗  アート・ユニットのキュンチョメは、性別を超えた人たちとその人の名前をテーマにした2つの映像作品を展示した。性別を変え、自分の名前を自分の意思で変えた人を訪ね、インタビュー形式で登場させた作品は、「男性」「女性」という性別の二分法さえ超越し、出生時に割り […]

  • 2019年8月30日
  • 2022年9月5日

塩田千春展 名古屋・ケンジタキギャラリー 2019年8-10月

 ケンジタキギャラリー(名古屋) 2019年8月24日〜10月12日  東京・森美術館での大規模な塩田千春個展「魂がふるえる」(10月27日まで)を見た人も多いのではないだろうか。回顧展ともいうべき展示は、幼い頃や学生の時の絵画や地縁血縁ともいえる作家の背景から、大空間のインスタレーション、病気再発 […]

  • 2019年8月28日
  • 2019年8月31日

あいちトリエンナーレ 田中功起が作品を再設定

2019年8月24日の朝日新聞、中日新聞などによると、「あいちトリエンナーレ2019」の「表現の不自由展・その後」が中止に追い込まれた問題で、参加アーティストの1人、田中功起さんが展示の変更である「再設定」を申し出た。9月3日から展示室の入り口を半分閉鎖し、中に入れなくする一方、9月7日からの土曜日 […]

  • 2019年8月26日
  • 2022年8月10日

あいちトリエンナーレ リポート 名古屋市美術館①

藤井光、モニカ・メイヤー、青木美紅、桝本佳子  藤井は、歴史的事象を再演する手法で、社会の不可視の領域を構造的に批評する。今回は、戦時下の日本のアジア侵略と現代のアジアの経済的主従関係をリンクさせたマルチ・スクリーンの映像インスタレーションを出品。映像の一つは、1940年代の日本統治下の台湾で製作さ […]

  • 2019年8月24日
  • 2022年11月20日

瀬戸内国際芸術祭2019 ①男木島 遠藤利克《Trieb-家》

 2010年以来、4回目となる瀬戸内国際芸術祭。男木島では、ベネチア・ビエンナーレなど国際展常連のドイツのアーティスト、グレゴール・シュナイダーによる、焼けて真っ黒に炭化した家が「死の世界」を見せながら、真っ黒な立木に芽吹いた薄緑が未来の再生の予兆をかすかに象徴していた。  その近くの廃墟の家では、 […]

  • 2019年8月24日
  • 2019年8月24日

あいちトリエンナーレ 芸術監督がオープン・レターに回答

 「あいちトリエンナーレ2019」の「表現の不自由展・その後」が中止になり、一部の参加アーティストから、2019年8月12日付「ARTnews」(web) のオープン・レターで声明が出されたのを受け、トリエンナーレ事務局は2019年8月23日夜、津田大介芸術監督がオープン・レターへの回答を各アーティ […]

  • 2019年8月24日
  • 2019年8月24日

林幸秀展

ガレリア・フィナルテ(名古屋) 2019年8月20〜31日 林は、自然、とりわけ木などの植物素材を使い、その造形物に自分のさまざまなライフステージの思いを仮託してきた作家である。少し前までは、木で枠組みを組んで、穴窯で焼成した焼き物で壁を作るなどして、小屋のような小空間の構築物を画廊内に展示していた […]

  • 2019年8月23日
  • 2019年9月9日

大泉和文 BH 2.x/ 可動橋

N-MARK 5G(名古屋) 2019年8月2〜25日  大泉和文は、東京都現代美術館などで1996年に開催された「未来都市の考古学」展に、ルネッサンス期から20世紀にかけて、人類が思い描いた理想の都市像のCG制作などで参加したと記憶している。地元ではその後、中京大学アートギャラリーC・スクエアで2 […]

  • 2019年8月21日
  • 2021年4月22日

生き続ける芸術 ハシグチリンタロウ・堀尾貞治

Gallery NAO MASAKI(名古屋) 2019年7月27日〜8月11日  昨年11月に79歳で亡くなった堀尾貞治さんと、アナーキーなパンク書家の若手ハシグチリンタロウさんの2人展。  なお、2021年4月のハシグチさんの個展はこちらを参照。  2人を組み合わせたのは、ギャラリストなのだが、 […]

  • 2019年8月21日
  • 2019年8月21日

あいちトリエンナーレ 8組が展示の中止・変更

 「あいちトリエンナーレ2019」の「表現の不自由展・その後」の中止に伴い、展示の一時停止などを求める声明を出していた海外9作家のうち、8組の展示中止や、展示内容の変更が2019年8月20日から実施された。対応協議中だったウーゴ・ロンディノーネさんは、展示を継続することになった。作品を改変することで […]

  • 2019年8月17日
  • 2021年7月20日

工芸的造形への応答

この記事は、「REAR」(20号、2009年1月)に掲載されたものです。  岐阜県多治見市のギャラリー・ヴォイスで開かれた中島晴美展(2008年7月12日〜8月17日)に合わせ、中島氏と金子賢治氏(東京国立近代美術館工芸課長)との対談「陶造形についてー工芸的な力の源泉と広がり」があった。金子氏の「工 […]

  • 2019年8月14日
  • 2023年8月17日

中谷ミチコ その小さな宇宙に立つ人  三重県立美術館

 三重県立美術館(三重県津市)の柳原義達記念館で2019年7月6日〜9月29日、次代を担う美術家を発信するシリーズ「 Y2 project」の第一弾として、「中谷ミチコ  その小さな宇宙に立つ人」展が開かれている。  同美術館で、戦後日本の具象彫刻界を代表する柳原義達(1910〜2004年)の展覧会 […]

  • 2019年8月12日
  • 2021年12月12日

あいちトリエンナーレ リポート 豊田市美術館・同市駅周辺③

小田原のどか他  小田原のどかは、日本の近代、なかんずく、戦時中の公共空間での「彫刻」と国家権力との関係、人々の眼差しや無意識、制度や表象などを批評的に調査し、作品化している。「彫刻1:空白の時代、戦時の彫刻/この国の彫刻のはじまりへ」など本も書き、研究者としても活動。今回は、豊田市駅周辺の3カ所で […]

  • 2019年8月11日
  • 2019年10月21日

あいちトリエンナーレ リポート 豊田市美術館・同市駅周辺②

タリン・サイモン、スタジオ・ドリフト、レニエール・レイバ・ノボ 米ニューヨークが拠点のタリン・サイモンの写真、映像作品及びテキストは、隠された権力(支配)構造、社会の裏側や視覚イメージに潜む抑圧や権威のシステム、情報格差と分断などを暴き、見応え十分である。最初の部屋にある「隠されているものと見慣れぬ […]

  • 2019年8月10日
  • 2023年2月14日

あいちトリエンナーレ リポート 豊田市美術館・同市駅周辺①

高嶺格  豊田市美術館・豊田市駅周辺会場の作品群も大変興味深く、全体に充実していた。最初に紹介したいのが、豊田市美術館横の旧豊田東高校跡(建築家・坂茂設計による豊田市博物館の建設予定地、2024年秋開館予定)に展示された高嶺格の作品である。  彼の作品は従来から政治性、社会性が強く、正義に裏打ちされ […]

  • 2019年8月5日
  • 2021年6月4日

あいちトリエンナーレ[表現の不自由展・その後]中止 会場・作品ルポ

表現の不自由展・その後  2019年8月4日の中日新聞、朝日新聞などによると、「あいちトリエンナーレ2019」の国際現代美術展の中の「表現の不自由展・その後」で、慰安婦を象徴する少女像などへの批判や抗議が相次ぎ、名古屋市の河村たかし市長からも展示中止などを求める抗議文が提出された問題で3日、トリエン […]

  • 2019年8月3日
  • 2024年2月28日

あいちトリエンナーレ開幕 見どころを速報

 「情の時代」をテーマに、あいちトリエンナーレ2019が2019年8月1日、開幕した。10月14日まで、愛知芸術文化センター、名古屋市美術館、豊田市美術館、名古屋市内の四間道・円頓寺エリアなどを会場に多ジャンルの現代芸術が展開される。この記事では、7月31日、酷暑の中催されたプレスツアーとオープニン […]

  • 2019年7月30日
  • 2021年8月28日

久野真展(刈谷市美術館) 木本文平さん、庄司達さんの対談から

 鉄、鉛、ステンレスなど金属による「絵画」を追究した久野真さん(1921〜98年)の展覧会「久野真展—Metal Works—」が2019年7月23日、愛知・刈谷市美術館で始まった。9月1日まで。入場無料。7月19〜27日には名古屋画廊でも久野真展が開かれた。27日には、久野さんをよく知る愛知・碧南 […]

  • 2019年7月28日
  • 2023年5月2日

後藤泰洋展—ドローイング&コラージュ—「89歳 表現に生きる」

ギャラリーA・C・S(名古屋) 2019年7月26〜28日  89歳になる愛知県一宮市の美術家、後藤泰洋さんがA・C・Sで2015年以来、4回目となる個展を開いた。会期はいずれも3日間。  後藤さんは以前、体調が良い時には毎回のようにA・C・Sの展覧会に足を運び、後日、ファクスで寄せた感想、批評の文 […]

  • 2019年7月24日
  • 2019年7月25日

豊田でクリムト展始まる

 愛知・豊田市美術館で2019年7月23日、「クリムト展 ウィーンと日本1900」が始まった。10月14日まで。19世紀末ウィーンを代表する巨匠、グスタフ・クリムト(1862〜1918年)の没後100年と日本オーストリア友好150周年を記念する展覧会で、国内で開催されたクリムト展では、過去最高の油彩 […]

>文化とメディア—書くこと、伝えることについて

文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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