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「清流の国ぎふ」文化祭2024 生誕130年 荒川豊蔵展 岐阜県現代陶芸美術館で2024年9月14日-11月17日に開催

約180 点の作品と資料で荒川豊蔵芸術の神髄に迫る

 岐阜県現代陶芸美術館で2024年9月14日〜11月17日、「『清流の国ぎふ』文化祭2024 生誕130年 荒川豊蔵展」が開催される。

 桃山時代の志野が美濃で焼かれていたことを自ら発見した陶片により実証し、「志野」と「瀬戸黒」の二つの重要無形文化財の保持者(人間国宝)となった岐阜県出身の荒川豊蔵(1894-1985年)。

《黄瀬戸破竹花入》 1954年 荒川豊蔵資料館蔵

 生誕130年の機に、現代へと続く美濃陶芸の先駆者であり、近代日本の陶芸をリードした荒川の作品と人となりを振り返る。

 初期から晩年までの軌跡をたどりながら、陶芸をはじめ、書画や収集の品々を展示。交友や暮らしぶりをうかがう資料などで、制作姿勢や生き方をも紹介し、約180点の作品と資料で荒川豊蔵芸術の神髄に迫る。

《志野水指》 1938-41年 岐阜県現代陶芸美術館蔵

展覧会情報

会  場:岐阜県現代陶芸美術館 ギャラリーⅠ
会  期:2024年9月14日(土)~11月17日(日)
休 館 日:9月17日(火)、24日(火)、30日(月)、10月7日(月)、15日(火)、17日(木)、18日(金)午前
開館時間:10:00 ~ 18:00(入館は17:30 まで)
主  催:生誕130年荒川豊蔵展実行委員会(岐阜県現代陶芸美術館、岐阜新聞社、岐阜放送)
特別協力:国立工芸館
観 覧 料:一般1,000円[900円]、大学生800円[700円]、高校生以下無料
前売券 一般800 円、大学生600 円 *岐阜県現代陶芸美術館受付で販売

*[ ]内は20名以上の団体料金
*以下の手帳のある人、および付き添いの1人まで無料
身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳、特定医療費(指定難病)受給者証
*11月3日(日・祝)〔文化の日・岐阜ふるさとを学ぶ日〕は美術館観覧無料

《志野茶垸 銘 氷梅》 1970年 国立工芸館蔵 
撮影者:エス・アンド・ティ フォト Photography by S&T PHOTO

◉国際陶磁器フェスティバル美濃’ 24 7館入場セット券
会期は10月18日(金)~11月17日(日)
当日券:1500円
前売券:1200円
対象施設
・岐阜県現代陶芸美術館
・第13回国際陶磁器展美濃(セラミックパークMINO)
・多治見市美濃焼ミュージアム
・多治見市モザイクタイルミュージアム
・瑞浪市陶磁資料館
・土岐市美濃焼伝統産業会館
・荒川豊蔵資料館(可児市) 

同館券には、同館開催予定の下記展覧会の特別招待券がついている。
・人間国宝 加藤孝造 追悼展
2024年11月30日(土)~2025年3月16日(日)
・卒寿記念 鈴木藏の志野展
2025年3月29日(土)~6月1日(日)

《染付閑居作陶之図四方皿》 1971年 岐阜県美術館蔵

見どころ

人間国宝・荒川豊蔵を生んだ美濃における特別展開催で、生誕130年の機会に荒川豊蔵の軌跡を振りかえる
 岐阜県出身の荒川豊蔵。初期の頃に注目しながら、晩年の作品まで紹介する。人間国宝・荒川豊蔵の様々なストーリーと作品を、この美濃の地で振り返る。
約180 点の作品と資料で伝える、荒川豊蔵の人となり、そして制作への姿勢
 荒川豊蔵の陶芸、書画、収集品、資料など約180点が集結。それらが伝える荒川豊蔵の人となりや制作への姿勢、まなざしにより荒川豊蔵芸術の神髄に迫る。
「 描く」ことを愉しんだ荒川豊蔵
 若い頃、画家を志した荒川豊蔵は、晩年まで絵を描き続けていた。陶磁器の絵付け以外にも、屏風、掛軸、手紙など、そして着物の帯にまで絵を描いている。
 本展覧会では、作品や写生帖などの資料を通して、絵を描くことを愉しんだ荒川豊蔵の一面も伝える。

《壺に桃花流水之図》 1980年 国立工芸館蔵 
撮影者:ニューカラー写真印刷
Photography by New Color Photographic Printing Co., Ltd.

関連イベント

水月窯の汲出茶碗に絵付けをしよう
 荒川豊蔵が考案した水月窯定番の汲出の絵付け体験。指をつかって梅花文の絵付けをする。水月窯見学とセットのプランと、美術館で展覧会鑑賞とセットのプランがある。
 講師は水野繁樹氏(水月窯)。対象は小学生以上(小学生は要保護者同伴)。各回10名。3000円(汲出茶碗2個制作)。
A:9月15日(日)午前の部 10:00~11:30 午後の部 13:30~15:00
荒川豊蔵ゆかりの「水月窯」を見学し、汲出茶碗の絵付けを体験
B:9 月16 日(月・祝)午前の部 10:15~11:45 午後の部 13:30~15:00
美術館の「荒川豊蔵展」を鑑賞し、プロジェクトルームで汲出茶碗の絵付けを体験
要事前申込⇨公式サイト

記念講演会「人間国宝 荒川豊蔵の作品世界とその魅力」
日時:9月22日(日)14:00~15:30
講師:唐澤昌宏 氏(国立工芸館館長)
会場:岐阜県現代陶芸美術館 プロジェクトルーム
要事前申込⇨公式サイト

セラパークあそび隊!コラボレーション企画 荒川豊蔵展でみて・つくって・たのしむ茶道具 My 茶杓をつくってみよう
 対象は小学5年生以上(小中学生は要保護者同伴)。12名。3500円。
日時:9月21日(土)10:15~15:00
会場:岐阜県現代陶芸美術館 プロジェクトルーム
協力:岐阜県立森林文化アカデミー
要事前申込⇨公式サイト

「生誕130年荒川豊蔵展」記念呈茶
 荒川豊蔵が好んだお茶を豊蔵の茶碗で一服。見て、触れて、味わって、荒川豊蔵を感じてみませんか。点て出しの呈茶で楽しむ。各席 10名。3000円。
日時:10月5日(土)、6日(日)
各日①10:00~②11:00~③13:00~④14:00~⑤15:00~
席主:豊場佳子 氏
会場:セラミックパークMINO 茶室
要事前申込⇨公式サイト

ギャラリートーク
日時:9月29日(日)、10月27日(日)、11月10日(日)
各日14:00~
*参加無料 *事前申込不要 *要観覧券(高校生以下無料)

特別ギャラリートーク
日時:10月12日(土)14:00~15:00
講師:加藤桂子氏(荒川豊蔵資料館学芸員)
*参加無料 *事前申込不要 *要観覧券(高校生以下無料)

ここでも荒川豊蔵作品に出会える! 7 館入場セット券利用

荒川豊蔵資料館 可児市久々利柿下入会352番地 TEL 0574-64-1461
 「荒川豊蔵生誕130周年記念 特別展 豊蔵の志野・瀬戸黒 ~美濃桃山陶への挑み~」2024年10月4日(金)~12月1日(日)
 荒川豊蔵の居宅(旧荒川豊蔵邸)、陶房などを無料公開している。
多治見市美濃焼ミュージアム(ギャラリーS3) 多治見市東町1-9-27 TEL 0572-23-1191
  「荒川豊蔵から始まる現代の志野」2024年10月12日(土)~2025年2月24日(月・振休)

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文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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