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荒川修作+マドリン・ギンズ東京事務所が「ネオン・ダンス『パズル・クリーチャー』」をWEBで無料公開

  『Distraction Series』第3号より

新型コロナウイルスの感染拡大の中、荒川修作+マドリン・ギンズ東京事務所とReversible Destiny Foundationが、荒川+ギンズが創造したさまざまな哲学、プロジェクトを共有しようと配信を始めた隔週のニューズレター『Distraction Series』の第3弾で、2018年9月15日、越後妻有トリエンナーレのハイライトプログラムとして上郷クローブ座でプレミア公演されたパフォーマンス<Puzzle Creature>の完全版60分映像の無料公開を発表した。

作品は、ネオン・ダンス「パズル・クリーチャー」 / Puzzle Creature by Neon Dance 2018年9月15日(土)・16日(日) 上郷クローブ座(越後妻有アートトリエンナーレ2018)

英国ロンドンを拠点に活躍するダンスグループ、ネオンダンスの作品で、荒川とマドリン・ギンスの「死なないための建築」デザインから発想を得て創作。観衆が空間、動き、音などの環境と一体化される。

 2017年から、荒川修作+マドリン・ギンズ東京事務所とニューヨークのReversible Destiny Foundationの支援のもと、ネオンダンスは、荒川ギンスの著書『Architectural Body』(2002年)にまとめられている思想・哲学「建築する身体」の丹念な研究を続けた。芸術監督兼コレオグラファーのエイドリアン・ハートはアーカイブ・リサーチとともに、日本とニューヨークにある荒川ギンス建築作品を訪ね歩き、その経験も踏まえながらこのダンスを創り上げた。

/奇妙な身体の動きをデザイナーのアナ・レコヴィックが形体化したオブジェを、しなやかな3人のダンサーが身につけるところからこの60分のパフォーマンスは始まる。8台のスピーカーから空間を漂うのは、オクスフォード拠点の作曲家セバスチャン・レイノルズによる新作サウンド。<Puzzle Creature>にはさらに、日英手話とBBCラジオのルイーズ・フライヤーによる音声解説も溶け込んでいる。有機体—人間(あなたと私)はNumen / For Useのデザインによる膨らむ舞台装置の内部へと誘われる。そこはもう単なる暗闇の劇場空間ではなく、観衆もダンサーも一体化し常に変成する共同空間なのだ。 ——ネオンダンス/

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文化とメディア—書くこと、伝えることについて

1980年代から、国内外で美術、演劇などを取材し、新聞文化面、専門雑誌などに記事を書いてきました。新聞や「ぴあ」などの情報誌の時代、WEBサイト、SNSの時代を生き、2002年には芸術批評誌を立ち上げ、2019年、自らWEBメディアを始めました。情報発信のみならず、文化とメディアの関係、その歴史的展開、WEBメディアの課題と可能性、メディアリテラシーなどをテーマに、このメディアを運営しています。中日新聞社では、企業や大学向けの文章講座なども担当。現在は、アート情報発信のオウンドメディアの可能性を追究するとともに、アートライティング、広報、ビジネス向けに、文章力向上ための教材、メディアの開発を目指しています。

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