荒川修作+マドリン・ギンズ東京事務所とReversible Destiny Foundationが、荒川+ギンズが創造したさまざまな哲学、プロジェクト、考察を共有しようと配信しているニューズレター『Ambiguous Zones』の第9号で、荒川さんが代表作家の1人に選ばれた1970年第35回ヴェネチア・ビエンナーレを振り返っている。
ヴェネチア・ビエンナーレは、世界で最も権威を持つ国際展。日本が1952年に初めて参加してから、2022年の第59回展で70年となる。
荒川さんが参加したときのコミッショナーは、美術批評家の故・東野芳明さん(1930-2005年)。東野さんは、このとき、日本館の屋内空間全てを荒川さん1人に託すという日本館史上初の個展計画を打ち出した。
今回の 『Ambiguous Zones』の第9号では、1963年以降、荒川さんとギンズさんが共作を進め、当時、進行途中にあったシリーズ「意味のメカニズム」の大作が展示された館内が写真で詳しく紹介されている。
同時に、1960年代に制作された関連素描やダイヤグラム絵画も展示され、過去10年間の荒川さんの軌跡を回顧する展示になっている。
また、屋外には、もう1人の出品作家であるもの派の関根伸夫さん(1942-2019年)の彫刻作品「空相」が1点展示された。
詳細は、荒川修作+マドリン・ギンズ東京事務所の該当ページで。