「食」をテーマに制作する札本彩子
岐阜県美術館で2024年10月11日〜11月24日、アーティストの制作活動と作品を公開するアーティスト・イン・ミュージアムの第16弾「AiM Vol.16 札本彩子」が開催される。
アーティストはどうやって作品を作り出していくのだろう? どんな人が作っているのだろう? 作っている時、何を考えているのだろう?
札本彩子《札本ハム》2024 年 アクリル、樹脂粘土・スタイロフォーム
完成した作品を美術館で鑑賞するだけではわからないアートが生まれる瞬間を体験でき、時には参加することができるのがアーティスト・イン・ミュージアム(AiM)。美術館の中にアーティストのアトリエが出現する!
16回目となる「アーティスト・イン・ミュージアム」では、「食」をテーマに制作する札本彩子が公開制作をする。
札本彩子/FUDAMOTO Ayako
1991年、山口県生まれ。
2014年、京都精華大学芸術学部造形学科卒業。
食品をモチーフにした作品を通して、現代の「食」をめぐる状況について見る者に様々に問いかける。
札本彩子/FUDAMOTO Ayako
京都のKUNST ARZTで2016年に初個展。名古屋のN-MARK B1で2019年、2021年に個展。近年の展示として、2023年「三谷温泉アートプロジェクト ととのう温泉美術館」(蒲郡市・三谷温泉、愛知)、2023年「Replicant—食卓のかたち—」(東御市梅野記念絵画館・ふれあい館、長野)、2023年「なめらかでないしぐさ 現代美術 in 西尾」(尚古荘不言庵、愛知)などがある。
また、2025年9月13日(土)~11月30日の国際芸術祭「あいち 2025」 にも参加する。
札本彩子《モシャス(鮎菓子)》2024 年 アクリル、樹脂粘土・軽量粘土/流木
作家ステイトメント
食べることのできないもどかしさや腐敗しない安心感、そんな食品サンプルの異質性に惹かれています。私が制作する食品造形は、従来の食品サンプルの手法とは異なり、樹脂粘土を用いたモデリング技法で、現実の調理工程に近いかたちで作りあげることが多いです。この度、食品サンプルの街として有名な郡上のある岐阜県での滞在制作にあたり、着目したのは当地の名物ハムです。一つひとつ手作業で作られるハムたちをヒントに、期間限定のオリジナルハムブランドを制作し、アトリエに擬似工場をつくります。美術館でまるでハムを生産し、加工しているような情景を表現できたらよいなと考えています。
参考作品 札本彩子《鮭 s》2023 年 アクリル、樹脂粘土・スタイロフォーム
撮影:城戸保
開催概要
会期 | 【公開制作】2024年10月11日(金)〜11月24日(日) |
入場料 | 無料 |
開場時間 | 10:00〜18:00 |
夜間開館日 | 10月18日(金)、11月15日(金)は20:00まで開場 |
休館日 | 月曜日 |
主催 | 岐阜県美術館 |
協力 | 株式会社円相フードサービス |
参考作品 札本彩子《Pavlov’s dog》2021 年 アクリル、樹脂粘土・透明粘土
参考作品 札本彩子《モシャス(焼鮭 甘口)》2018年 アクリル、樹脂粘土/職場で使用していたスポンジ
撮影:肥後亮祐
関連プログラム
アーティストトーク
日 時:10月26日(土)13時30分から14時30分(受付は15分前から)
定 員:40名(先着順)
対 象:どなたでも
出 演:札本彩子
会 場:岐阜県美術館 アトリエ
参 加 費:無料
ワークショップ「鮎菓子で“モシャス”!」
日 時:11月9日(土)14 時30分から15時30分(受付は15分前から)
定 員:15名
対 象:どなたでも(小学生以下は要保護者同伴)
内 容:岐阜県民が愛する「鮎」と、鮎がモチーフになった「鮎菓子」。岐阜で採集した石や枝に“模写”して、鮎菓子そっくりに変身させてみましょう。
講 師:札本彩子
会 場:岐阜県美術館 アトリエ
参 加 費:無料
申込方法:当館 Webで申込フォームで。